イベントレポート

“コスパのASRockへの回帰”。219ドルの万能X99マザー「X99 Taichi」

 ASRockは1日(台湾時間)、COMPUTEX TAIPEI 2016の会場で記者会見を開催し、5月下旬に予告していた“オールラウンダー”のIntel X99マザーボード「X99 Taichi」を正式発表した。

Chris Lee氏

 マーケティングディレクターを担当するChris Lee氏によれば、X99 Taichiは“コストパフォーマンスを追求していた昔のASRockへの回帰”となるモデルだという。現時点ではX99チップセット搭載の1モデルのみだが、今後はZ170などへも展開していく予定。

 米国での想定小売価格は219ドルだが、競合の同価格帯の製品(同氏はASUS製品を挙げた)と比較すると、電源フェーズは12基(競合は8基)と多い上に、デュアルIntel Gigabit Ethernet、M.2×2、USB 3.1(Type-A+Type-C)、IEEE 802.11ac無線LAN、金属シールドで強化されたPCI Express x16スロット、水冷ポンプ向けの高出力対応ピンヘッダと言った特徴を持つ。

 デザイン面においても目立つシルク印刷を加えるなど、大幅な変更がなされているが、Chris氏によれば今回の製品開発にあたり、新しいデザイナーを招き入れ、完全に新しくデザインしてもらったのだという。

 フォームファクタはATX。ソケットはLGA2011-v3、メモリスロットはDDR4×8、拡張スロットはPCI Express x16×3、同x1×2。ストレージインターフェイスはSATA 6Gbps×10、M.2×2。背面パネルインターフェイスは、USB 3.1×2(Type-A+Type-C)、USB 3.0×3、USB 2.0×3、PS/2、音声入出力などを備える。

 同時発表された「Fatal1ty X99 Professional GAMING i7」は、Taichiシリーズをベースにオンボード電源ボタンなどを加え、Creativeのソフトウェアスイート「SoundBlaster CINEMA 3」や、ゲーム配信ソフトウェア「XSplit Gamecaster」のライセンスなどを付属したモデル。こちらの米国店頭想定価格は259ドル。こちらも新デザイナーによりデザインを一新している。

X99 Taichi(左)とFatal1ty X99 Professional GAMING i7(右)
ブースに展示されていたX99 Taichi
電源は12フェーズを備える
金属プレートで強化された拡張スロット
X99 Taichiの背面インターフェイス
X99 Taichiの特徴
Fatal1ty X99 Professional GAMING i7のコンセプト
Fatal1ty X99 Professional GAMING i7の特徴
ブースに展示されていたFatal1ty X99 Professional GAMING i7
オーディオスイート「SoundBlaster CINEMA 3」の搭載が最大の違い
発表会終了後のフォトセッションにて