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アイ・オー、電波が上下左右全方位に飛ぶ「360コネクト」無線LANルーター
(2016/2/3 11:00)
株式会社アイ・オー・データ機器は、電波が上下左右全方位に飛ぶ「360コネクト」技術を搭載した無線LANルーター「WN-AX1167GR」を2月下旬に発売する。税別価格は8,900円。
アンテナが外付けの無線LANルーターは、一般的にアンテナの延長方向の利得が低く、電波上の死角が発生する。このため設置の“コツ”が必要であった。一方、アンテナを内蔵する製品はアンテナ配置が固定されているため、置き方で電波の届き方に変化が現れ、一定方向に弱い傾向を示す。
これに対し本製品は逆F字型のアンテナを2基内蔵し、アンテナの配置を工夫することで、ユーザーがアンテナやルーターの設置方向を調節することなく、上下左右全方位に均等に電波が飛ぶようにした。
同社の測定によると、3階建て家屋においてルーターを1階に設置した場合、従来機種および競合他社機種と比較して、特に2階および3階部分で電波強度の改善が見られ、速度については、2階でルーター設置場所の対角上にある部屋で速度改善が見られたという。
このほか、近~中距離の電波を改善するビームフォーミング、ワンクリック/フィッシング詐欺ブロック機能の5年間無料利用権(APモードでも利用可)、前面からLEDを廃したデザイン、金沢ゆかりの加賀藩・前田家奥方御殿「成巽閣」をモチーフとした「ミレニアム群青」色筐体、WPS経由で他社製ルーターからのSSID/パスワードの設定コピー機能、ペアレンタルコントロール、自動ファームウェアアップデート、中継器/コンバータ機能などを備える。
CPUには880MHz駆動のデュアルコアCPUを採用。有線LANはハードウェアNATにより942Mbps(PPPoE時は941Mbps)の通信速度を、無線LANは約457Mbpsの実効スループットを実現する。
対応無線LANはIEEE 802.11a/b/g/n/ac(最大867Mbps)。WAN側はGigabit Ethernet、LAN側はGigabit Ethernet×4。セキュリティはWPA2-PSK(TKIP/AES)、WPA-PSK(TKIP/AES)、WEP(128/64bit)をサポート。MACアドレスフィルタリング、マルチSSID、SSID通知のオン/オフなどの機能を搭載する。
本体サイズは約100×150×156mm(幅×奥行き×高さ、縦置き時)、重量は約270g。
このほか、同等の360コネクトを搭載し、無線LANをIEEE 802.11b/g/nまでの対応とした「WN-GX300GR」も3月中旬に発売される。税別価格は7,200円。