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アイ・オーが新ブランド「PLANT」立ち上げ。第1弾はMU-MIMO対応高速無線LANルーター
~先進的な技術や機能を搭載する製品ブランドとして展開
2016年11月10日 17:32
株式会社アイ・オー・データ機器は10日、新ブランド「PLANT」を立ち上げ、その第1弾として無線LANルーター4機種と無線LAN子機2機種を発表した。11月下旬より12月中頃にかけて順次出荷予定。価格はオープンプライス。
1製品を除くルーター3製品はMU-MIMOをサポートしており、複数のデバイスからの同時通信があっても、通信速度が抑制されない安定した通信が行なえることをウリとする。
仕様は下表の通り。
WNPR2600G | WNPR1750G | WNPR1167F | WNPR1167G | |
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対応OS | Windows 7 SP1/8/8.1/10、OS X 10.8~10.11、Android 4~6、iOS 7~9 | |||
通信方式 | 4×4(MU-MIMO対応) | 3×3 | 2×2(MU-MIMO対応) | |
伝送速度 | IEEE 802.11ac時最大1,733Mbps、IEEE 802.11n時最大800Mbps | IEEE 802.11ac時最大1,300Mbps、IEEE 802.11n時最大450Mbps | IEEE 802.11ac時最大867Mbps、IEEE 802.11n時最大300Mbps | IEEE 802.11ac時最大867bps、IEEE 802.11n時最大300Mbps |
インターフェイス | Gigabit Ethernet×5(1基はWAN用) | Ethernet×5(1基はWAN用) | Gigabit Ethernet×4(1基はWAN) | |
無線LAN機能 | オートチャンネル、WPS、SSID通知、MACアドレスフィルタリング | |||
無線LANセキュリティ | WPA2-PSK(TKIP/AES)、WPA-PSK(TKIP/AES)、WPA2-PSK(AES)、WEP(128/64bit) | WPA2-PSK(AES)、WPA-PSK(TKIP/AES)、WPA-PSK(AES)、WEP(128/64bit) | ||
サイズ(幅×奥行き×高さ) | 約109×87×200mm | 約103×55×141mm | ||
重量 | 約240g | 約170g | ||
消費電力 | 11W | 7.7W | 5W | 6.5W |
発売時期 | 11月下旬 | 12月予定 | ||
店頭予想価格 | 14,904円 | 9,504円 | 6,458円 | 未定 |
WNPU1167M | WNPU583B | |
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対応OS | Windows 7/8.1/10 | |
アンテナ | 2×2(MU-MIMO対応) | 1×1 |
伝送速度 | IEEE 802.11ac時最大867MHz、IEEE 802.11n時最大300Mbps | IEEE 802.11ac時最大433Mbps、IEEE 802.11n時最大150Mbps |
インターフェイス | USB 2.0 | |
無線LANセキュリティ | WPA2-PSK(AES)、WPA-PSK(TKIP/AES)、WPA-PSK(AES)、WEP(128/64bit) | |
Bluetooth | - | ○ |
サイズ(幅×奥行き×高さ) | 約15×20×7mm | 約23×50×11mm |
重量 | 約2.4g | 約10g |
発売時期 | 12月予定 | 12月予定 |
店頭予想価格 | 未定 | 未定 |
アイ・オーが「PLANT」ブランドの立ち上げた理由
発表と同日に、アイ・オー・データ機器は都内で製品説明会を開催し、新ブランドの立ち上げと今回のラインナップについて紹介を行なった。
同社事業戦略本部 企画開発部 副部長の平林朗氏は「PLANT」ブランドについて、新しい技術トレンドや挑戦的な製品に冠していくと説明。また、新しい利用シーンの可能性を模索し、国内における品質安全性を担保したものになるという。従来のアイ・オー・データ機器の製品についてはこれまで通りユーザーの利便性を追求し、PLANTに関しては先進性を重視したものになっていくとした。
今回無線LAN製品を新ブランドで投入した理由としては、現在市場に出回っている多くの無線LANルーターがスループットを向上させるMU-MIMOに対応しておらず、これをサポートした製品群を展開することで、ブランドを認知させようとする狙いがある。また、これまでアイ・オー・データ機器では“手堅い”製品がラインナップの多くを占めており、その改善を図りたいという意志も込められている。
平林氏はここ数年の市場における無線LANルーター製品の出荷数は横ばいだが、IEEE 802.11ac対応ルーターと対応デバイスが増えつつある状況から、ユーザーのニーズを見込み、MU-MIMO対応の高スループット製品を投入するに至ったとを説明した。
なお、「360コネクト」といった電波到達範囲をウリとした従来の無線LANルーターも併売し、PLANTシリーズとの共存を図っていくという。