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Skylake世代のXeonを搭載した17.3/15.6型ThinkPad

~ECC対応DDR4メモリを最大64GB、SSDを最大1TB搭載可能

ThinkPad P70

 Lenovoは10日(米国時間)、モバイルワークステーションの新モデル「ThinkPad P70」(17.3型)、「ThinkPad P50」(15.6型)を発表した。2015年第4四半期より発売され、価格は前者が1,999ドル、後者が1,599ドル。

 いずれのモデルも米国軍の部品調達基準であるMILスペックに準拠し、高い耐久性を謳う。またISV認証を取得しており、ワークステーション向けアプリケーションとの互換性を持つ。

ThinkPad P70

 ThinkPad P70はモバイルワークステーションの最上位で、メディア、エンターテインメント、石油、ガスなど各業界におけるプロフェショナル向けモデル。

 SkylakeをベースとしたXeonまたは第6世代Coreプロセッサを搭載し、4スロット構成による最大64GBのECC対応DDR4メモリや、4つのストレージデバイスによる最大1TBのPCI Express SSD、最大2TBのHDDを搭載できる。また、NVIDIAのQuadroやDVD-RWドライブ、OSにWindows 10 Pro/8.1 Pro/7 Professionalを搭載する。

 キーボードはバックライト付き。写真を見る限り6列配置。またトラックポイントも搭載し、そのボタンはタッチパッドから独立されたものとなっている。

 液晶はIPSパネルを採用し、解像度は1,920×1,080ドット(フルHD)または3,840×2,160ドット(4K)を選択可能。フルHDモデルはタッチ付きも用意される。X-Rite Pantoneのカラーセンサーもオプションで用意される。無線LANはIntel 8260によるIEEE 802.11a/b/g/n/ac(vProも可)で、Bluetooth 4.1も備える。

 このほかインターフェイスとして、ExpressCard/34スロット、SDカードスロット、スマートカードリーダ、Thunderbolt 3×2、USB 3.0×4(うち1基は常時給電)、HDMI 1.4出力、Mini DisplayPort 1.2、音声入出力などを備える。

 バッテリは8セル。本体サイズは416×275.5×29.9~31.5mm(幅×奥行き×高さ)、重量は3.4kg。付属のACアダプタは170Wまたは230Wとなっている。

ThinkPad P50

 ThinkPad P50はP70から液晶を15.6型に縮小し、搭載できるストレージを3台、Thundebolt 3を1ポートに変更される以外、ほぼ同等のスペックを備える。

 また、バッテリは4セルまたは6セルとなり、ACアダプタは170Wタイプとなる。このため搭載できるCPUやGPUが異なる可能性がある。液晶サイズダウンに伴い本体サイズは377.4×252.3×24.5~25.9mm(同)となり、重量は2.5kgと軽量化される。

ThinkPad P50

(劉 尭)