ニュース
デル、製品発表会で高耐久タブレットの堅牢製をアピール
~お笑い芸人ロッチの2人が身体を張った耐久性デモを披露
(2015/7/23 20:57)
デル株式会社は23日、都内にてWindowsタブレットの新製品発表会を開催した。発表会には、同社クライアント・ソリューションズ統括本部 マーケティングマネージャー 本谷和美氏や、インテル株式会社 営業本部市場開発マネージャーの佐々木邦彦氏らが登壇し、新製品の説明などを行なった。
今回の発表会で披露されたのは「Latitude 12 Rugged Tablet」で12.6型Windowsタブレット。製品の詳細な仕様についてはリリース記事を参照されたい。
登壇した本谷氏は「2013年からDELLは『Venueシリーズ』としてタブレット端末を手がけてきた」と述べ、Latitude 12 Rugged Tabletは、Venueシリーズではなく「Latitude Ruggedシリーズ」として発売される製品であること、またLatitude Ruggedシリーズ初のタブレット製品となることを示した。
本谷氏はLatitude 12 Rugged Tabletの特徴として、5つのポイントを挙げた。
まず1つ目が、手袋越しでも操作可能な静電容量式のタッチセンサーを搭載し、米コーニングの「Gorilla Glass 3」を採用したディスプレイ。「Direct-View」パネルの採用で、バックライトの明るさは抑えながらも、直射日光下でも画面が見やすいという。
2つ目がスペアバッテリの充電にも対応したデスクドックや、IP65準拠のバックライト付き防水/防塵キーボードといったオプション製品群。従来のLatitude Ruggedシリーズ製品よりも豊富だという。
3つ目がホットスワップ対応のバッテリパック。本体背面にバッテリパックを2つ搭載でき、稼働中に片方を取り外し交換する(ホットスワップ)ことが可能。バッテリパックは片方が2セルで、2つ搭載時で4セルとなる。
4つ目がIEEE 802.11ac対応Wi-Fi、GPS、ロックフリーのSIMスロットなどの通信機能。
5つ目が米国国防総省の定める米軍調達基準「MIL-STD-810G」の認定を受けている点。本谷氏は「他社製品などで『MILスペック』を謳うものも多いが、大抵の製品は落下テストなど、一部のテストを通過したのみの場合が多い」ことを指摘。本製品は落下テストはもちろん、温度、雨、塵、振動、高度「MIL-STD 810G」の全テストを通過していることをアピールしていた。また、IP65認定の防塵、防水性能や、MIL-STD-461F認定(漏洩電磁波テスト)などの耐久テストを通過しているという。
そのほか、Intel vProの対応やスマートカードリーダ、指紋認証、TPM 1.2といったセキュリティ面も完備しているとアピールした。
本谷氏は、最小構成税別価格で311,100円からとなっていることにも触れ、通常のWindowsタブレットの2倍程度の導入コストが掛かるとしながらも、極めて高い耐久性とオプションで最長5年間の保守が可能であることを挙げ、結果的なコストは同程度に納まるはずという考えを述べた。
次いで登壇したDell Data Protection セールスエンジニアの梅原隆幸氏による、Dellのセキュリティソリューション「Dell Data Protection(以下DDP)」について解説が行なわれ、アップデートされたDDP|E 8.6でBitlocker Managerが有償オプションから標準バンドルとなったほか、仮想キーボード、Windows 10のサポートなどが追加されたことなどを挙げていた。
その後、“町工場芸人”としてお笑い芸人「ロッチ」の2人による、Latitude 12 Rugged Tabletの耐久性のデモンストレーションが行なわれた。
まず防塵テストとして、鉄材の切断を行ない鉄粉が降りかかる中でも動作するのかを確認。
次にMIL-STDのテスト条件と同じく「電源を落とした状態で1.2mから落下」しても動作に影響が無いかをテスト。
最後に防水テストとして、頭上からシャワーを浴びせるテストを行なうなどした。
なお、Latitude 12 Rugged Tabletと共に豪快にシャワーを浴びたコカドさんは、フォトセッションの際も水が滴るまま参加していた。