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Lenovo、テキスト欄に直接手書き入力できるWindowsアプリを公開

~日本語にも対応

「WRITEit」

 米Lenovoは15日(現地時間)、あらゆるアプリのテキスト入力欄に手書きで文字入力できるようにするアプリ「WRITEit」を公開した。対応OSはWindows 8以降。

 ペン入力に標準対応する同社製製品向けのアプリ。一般的にデジタイザペンは、通常のポインティングデバイスとしても利用できるが、対応したアプリで絵を描いたり、手書きのメモを残すなど、線の描画に用いられることが多い。

 これに対して、WRITEitを使うと、アプリのテキスト入力欄に、手書きで文字入力を行ない、それをテキストに変換できる。ペン入力に対応しないものを含め基本的にあらゆるアプリで動作し、Webブラウザでの検索や、メール、SNSへの投稿などを手書きで行なえるようになる。Windows 8には手書き文字の認識機能や、タッチのソフトキーボードもあるが、WRITEitは入力欄そばに認識結果(変換候補)が小さめに表示されるだけなので、ソフトキーボードなどに画面を圧迫されずに済む。

 対応機種は、ThinkPad YOGA、ThinkPad Helix、ThinkPad 10、およびAnyPen技術対応のYOGA Tablet 2 8 with Windows。詳細な対応言語は不明だが、手元のThinkPad Helixで試したところ、日本語環境でも動作し、日本語の入力もできた。ただし、短時間試した限りでは、単語の認識やひらがなを入力してからの変換はできない(辞書を持っていない)模様。この点は、今後のアップデートを期待したい。一方、英語の場合は、入力途中で単語の変換候補が表示され、選択していくことでよりスムーズに入力できる。

 同アプリは、今後の同社製ペン対応Windows機で標準搭載されていく予定。

OS標準の手書き認識やソフトキーボードは画面を圧迫するが、WRITEitならそういうことがない
インストーラー含め、日本語環境の動作にも対応
ただしひらがなからの漢字変換はできない
英語の場合、単語レベルで変換候補が表示

(若杉 紀彦)