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ソニー、CPUなどを強化した「VAIO」2013年春モデル

~VAIO Duo 11に新色シルバー

VAIO Duo 11
2月9日 発売

価格:オープンプライス

 ソニーは、「VAIO」シリーズの2013年春モデルを2月9日より発売する。価格はオープンプライス。

 今回の新モデルはCPU強化とソフトウェアの更新が中心で筐体などは従来とほぼ同じ。Microsoft Officeが2010から2013に、Photoshop Elements付属モデルは10から11になった。

 15型クラスのノートPCは、今回から加わったTシリーズ15を含め、Sシリーズ、Eシリーズで3シリーズが重複している。ソニーでは、TシリーズはUltrabookとタッチ/フルHD、Sシリーズは軽量薄型でクアッドコアCPU/単体GPU/フルHD液晶などのハイスペック、Eシリーズはスタンダードに位置付け差別化している。

 2012年秋冬モデルで加わった「VAIO Tap 20」、「VAIO Eシリーズ14P」のタッチ対応モデルについては、発売が11月中旬以降に遅れたこともあり継続される。

VAIO Duo 11

 タブレット形状とノートPC形状に変形できる11.6型Ultrabook「VAIO Duo 11」は、CPU強化とOffice、Photoshopの更新が主な変更点。

 店頭モデル「SVD11229CJB」は、Core i5-3337U(1.80GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ4GB、SSD 128GB、Intel HM76 Expressチップセット、1,920×1,080ドット(フルHD)表示11.6型10点タッチ/デジタイザー対応IPS液晶、Windows 8 64bit、Office Home and Business 2013、Photoshop Elements 11を搭載。ノイズキャンセリングヘッドフォンが付属し、店頭予想価格は15万円前後の見込み。

 CTOモデル「SVD1122AJ」には、新色としてシルバーが追加。このほか、CPU、SSDメニューが更新され、Core i7-3687U(2.10GHz)/i7-3537U(2GHz)や、SSD 512GBが選択可能になった。最小構成価格は104,800円。

VAIO Duo 11 シルバー

VAIO Sシリーズ

 「VAIO S」シリーズは、15.5型のSシリーズ15、13.3型のSシリーズ13とCTOのみのSシリーズ13Pを継続。なおCTOの指紋センサーは、AppleのAuthenTec買収に伴い選択できなくなった。

 Sシリーズ15は、メモリ容量を4GBから8GBに、HDDを750GBから1TBに強化。HDDについては、8GBのNANDフラッシュメモリを内蔵するハイブリッドHDDで高速化している。

VAIO Sシリーズ15

 店頭モデルは「SVS15139CJB」(ブラック)、「SVS15139CJS」(シルバー)の2色。店頭予想価格は170,000円前後の見込み。

 主な仕様は、Core i7-3632QM(2.20GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ8GB、ハイブリッドHDD 1TB、Intel HM77 Expressチップセット、GeForce GT 640M LE(2GB)、BDXLドライブ、1,920×1,080ドット表示対応15.5型ワイド液晶、Windows 8 64bit、Office Home and Business 2013、ソニーのマルチメディア編集ツール「Imagination Studio Suite」、Adobe「Photoshop Elements 11」を搭載。

 CTOモデル「SVS1513AJ」も同様にCPUを更新したほか、SSD 128~512GBやハイブリッドHDDなどが選択できる。

VAIO Sシリーズ13

 Sシリーズ13の変更点は、CPU更新、ディスプレイ解像度を1,600×900ドットに強化、単体GPU追加など。CPU内蔵とGPUの切り替えはスイッチで行なえる。店頭モデルは「SVS13139CJB」(ブラック)、「SVS13139CJS」(シルバー)、「SVS13139CJP」(ピンク)の3色を用意。店頭予想価格は140,000円前後の見込み。

 主な仕様は、Core i5-3230M(2.60GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ4GB(最大12GB)、HDD 750GB、Intel HM76 Expressチップセット、GeForce GT 640M LE(1GB)、DVDスーパーマルチドライブ、1,600×900ドット13.3型ワイド液晶、Windows 8 64bit、Office Home and Business 2013、Imagination Studio Suite、Photoshop Elements 11を搭載。

 CTOモデル「SVS1313AJ」は、CPUを更新し、ハイブリッドHDDを追加。13.3型1,366×768ドット液晶やGPU無しなどの下位構成も選択できる。

 CTOのみのSシリーズ13Pも同様に、CPUを更新し、ハイブリッドHDDが追加された。

VAIO Eシリーズ

 「VAIO E」シリーズは、15.5型のEシリーズ15、14型上位のEシリーズ14P、14型のEシリーズ14、11.6型のEシリーズ11、CTOモデル限定17.3型のEシリーズ17を用意。

 Eシリーズ15は、液晶ディスプレイを高輝度タイプに変更し、CPUを強化。店頭モデルは4モデル。

VAIO Eシリーズ15

 上位の「SVE15137CJW」(ホワイト)、「SVE15137CJB」(ブラック)、「SVE15137CJP」(ピンク)は、Core i7-3632QM、メモリ8GB、HDD 1TB、Intel HM76 Expressチップセット、BDXLドライブ、1,366×768ドット15.5型ワイド液晶、Windows 8 64bit、Office Home and Business 2013を搭載。店頭予想価格は150,000円前後の見込み。

SVE15139CJS

 同スペックでアルミ天板、本体色シルバーの「SVE15139CJS」は155,000円前後の見込み。

 中位の「SVE15136CJW」(ホワイト)、「SVE15136CJB」(ブラック)、「SVE15136CJP」(ピンク)は、SVE15137CJ*のCPUをCore i5-3230M、メモリを4GBに変更した構成。店頭予想価格は130,000円前後の見込み。

 下位の「SVE15135CJW」(ホワイト)、「SVE15135CJB」(ブラック)、「SVE15135CJP」(ピンク)は、Pentium 2020M(2.40GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ4GB、HDD 750GB、Intel HM70 Expressチップセット、DVDスーパーマルチドライブなどの構成で、店頭予想価格は90,000円前後の見込み。

VAIO Eシリーズ14P

 Eシリーズ14Pは、タッチモデルを当面継続。タッチ無しモデルは2モデルあったが、1モデルに集約した。店頭モデルは「SVE14A38CJW」(ホワイト)、「SVE14A38CJB」(ブラック)、「SVE14A38CJP」(ピンク)の3色、店頭予想価格は120,000円前後の見込み。

 主な仕様は、Core i3-3120M(2.50GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ4GB、HDD 750GB、Intel HM76 Expressチップセット、BDXLドライブ、1,366×768ドット14型ワイド液晶、Windows 8 64bit、Office Home and Business 2013を搭載。

VAIO Eシリーズ14

 Eシリーズ14は、Ivy BridgeベースのPentiumに強化。店頭モデルは「SVE14139CJW」(ホワイト)、「SVE14139CJB」(ブラック)、「SVE14139CJP」(ピンク)の1モデル3色。店頭予想価格は90,000円前後の見込み。

 主な仕様は、Pentium 2020M、メモリ4GB、HDD 750GB、Intel HM70 Expressチップセット、DVDスーパーマルチドライブ、1,366×768ドット14型ワイド液晶、Windows 8 64bit、Office Home and Business 2013を搭載。

VAIO Eシリーズ11

 Eシリーズ11は、APUとHDD容量を強化。店頭モデルは「SVE11139CJW」(ホワイト)、「SVE11139CJB」(ブラック)、「SVE11139CJP」(ピンク)の1モデル3色。店頭予想価格は90,000円前後の見込み。

 主な仕様は、AMD E2-2000(1.75GHz、Radeon HD 7340内蔵)、メモリ4GB、HDD 750GB、AMD A68M FCHチップセット、1,366×768ドット11.6型ワイド液晶、Windows 8 64bit、Office Home and Business 2010を搭載。

 Eシリーズ17「SVE1713AJ」は、CPUの選択肢を更新した。

VAIO Lシリーズ

 液晶一体型の「VAIO L」シリーズは、下位モデルのCPUを強化。上位/中位はメモリが4GB×2から、8GB×1に変更された。

VAIO Lシリーズ SVL24139CJB
SVL24138CJW
SVL24138CJB

 上位の「SVL24139CJB」は、Core i7-3630QM(2.40GHz)、メモリ8GB、HDD 3TB、Intel HM76 Expressチップセット、GeForce GT 640M(2GB)、BDXLドライブ、フルHD対応24型グラスレス3D/タッチパネル液晶、Windows 8 64bit、3波ダブルチューナ+地デジチューナ(スグつくTV)を搭載。店頭予想価格は240,000円前後の見込み。

 中位の「SVL24138CJW」(ホワイト)、「SVL24138CJB」(ブラック)は、GPUを無くし(グラフィックスはCPU内蔵)、裸眼3D機能を省いた構成。店頭予想価格は210,000円前後の見込み。

 下位の「SVL24137CJW」(ホワイト)、「SVL24137CJB」(ブラック)は、Core i5-3230M、メモリ4GB、HDD 2TB、24型フルHD液晶(タッチ無し)などの構成。店頭予想価格は170,000円前後の見込み。

 ソフトウェアは共通でOffice Home and Business 2013、Imagination Studio Suite、Adobe Photoshop Elements 11を搭載する。

(山田 幸治)