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ソニー、スライド機構Ultrabookの13.3型「VAIO Duo 13」

VAIO Duo 13
6月29日 発売

価格:オープンプライス

 ソニーは、独自の「Surf Slider」機構を備えるハイブリッド型Ultrabookの13.3型「VAIO Duo 13」を2013年夏モデルとして6月29日より発売する。価格はオープンプライス。

 6月5日にCOMPUTEX TAIPEIで発表された新製品の国内版。発売中のVAIO Duo 11からディスプレイを大型化しつつ、サイズと重量は同等に収めた。具体的な数値は、幅が10mm、奥行きが11mm、厚さが1.65mm、重量が20gしか増えていない。画面の大型化により、Windows 8スタート画面のタイル表示数も増加。VAIO Duo 11の3列から5列になり一覧性が向上した。また、Intelの第4世代Coreプロセッサを搭載する。

VAIO Duo 13 ホワイト
VAIO Duo 13 ブラック
底面の内部構造
スケルトンモデルの全体の内部構造
マザーボード

 スライドの機構もより洗練され、VAIO Duo 11は背面全体の板と左右の支柱を持っていたが、VAIO Duo 13では強度を保ちつつ中央部分の小型化したヒンジ板で支えており、軽量化できたという。キーボード面とヒンジはアルミニウム、本体の底面素材はカーボンが使われている。右側面にはデジタイザーペンの収納があり、ペンフックから取り出すと自動でスリープから復帰する機能を搭載。ペン立ても備えている。

 モバイルマシンのストレス低減を目指して開発されており、スリープから約0.3秒で復帰、スリープ時でも常時インターネットに接続するConnected Standby、Ultrabookとして世界最長という約18時間のバッテリ駆動を実現した。

 ディスプレイは1,920×1,080ドット(フルHD)解像度のIPS方式で、5点タッチとデジタイザーに対応。同社製TVなどで採用されてきたバックライトシステム「トリルミナス」のモバイル用や、超解像技術X-Realityを搭載。また、ペン操作やタッチ操作での視差を低減するオプティコントラストパネルを採用している。

【お詫びと訂正】初出時、10点タッチと記載しておりましたが、5点の誤りでした。お詫びして訂正いたします。

 手書きアプリは、従来通り「Note Anytime for VAIO」や「Active Clip」などを継続。カメラの新機能として顔認証によるログオン機能「FastAccess」、OCR付きスキャン機能「CamScanner」を搭載する。

ペンを収納できるフック
ペン立ても装備
ペンを外すとスリープ解除の設定も行なえるほか、顔認証ログオンも搭載

 店頭モデルは「SVD13219CJW」(ホワイト)、「SVD13219CJB」(ブラック)の1モデル2色。店頭予想価格は19万円前後の見込み。

 主な仕様は、Core i5-4200U(1.60GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ4GB、SSD 128GB、フルHD表示13.3型液晶、Windows 8 64bit、Office Home and Business 2013、Adobe Photoshop Elements 11を搭載。

 インターフェイスはUSB 3.0×2(1つは電源オフ充電対応)、IEEE 802.11a/b/g/n無線LAN、Bluetooth 4.0+HS、HDMI出力、SDカード/メモリースティックデュオスロット、NFC、207万画素フロントカメラ/800万画素リアカメラ、音声出力、デュアルマイクなどを備える。

 本体サイズは約330×210×9.2~19.5mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約1.325kg。

 CTOモデル「SVD1321A1J」は、上位CPU、メモリ8GB、SSD 256GB/512GBなどの上位スペックや、LTE通信モジュール(GPS内蔵)を選択可能。LTEのキャリアはauで、SIMが入った状態で出荷されオンラインで開通できる。最小構成の価格は152,800円。


VAIO Tap 20

 “テーブルトップPC”の「VAIO Tap 20」もアップデートされ、夏モデルとして6月22日より発売する。上位の「SVJ20239CJW」、下位の「SVJ20238CJW」を用意し、上位モデルはHDDをキャッシュ用NANDフラッシュメモリ内蔵のハイブリッドHDDに強化、下位モデルはハードウェアはほぼ同じ。一部ソフトウェアが更新された。

 SVJ20239CJWの主な仕様は、Core i7-3537U(2GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ8GB、ハイブリッドHDD 1TB、1,600×900ドット対応20型タッチパネルIPS液晶、Windows 8 64bit、Office Home and Business 2013、Photoshop Elemets 11、Imagination Studio VAIO Editionを搭載し、外付けBDXLドライブが付属。店頭予想価格は19万円前後の見込み。

 SVJ20238CJWはCPUをCore i5-3337U(1.80GHz、同)、メモリ4GBに変更し、店頭予想価格は17万円前後の見込み。

 CTOモデル「SVJ2023AJ」についても、ハードウェアは従来とほぼ同等。最小構成の価格は99,800円。

(山田 幸治)