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ASUS、日本向けAIノート「Zenbook SORA」刷新。80TOPS NPUで最大33時間駆動

Zenbook SORA 14

 ASUS JAPANは、関係者向けのノートPC新製品発表会「Always Incredible」を開催。日本市場向けに開発された「Zenbook SORA」シリーズの最新モデルをはじめとする、2026年モデルを紹介した。

 ステージには、同社システムビジネスグループコンシューマービジネス事業部統括部長のデイビッド・チュウ氏、同ノートPCプロダクトマネージャーのLeon Chen氏、同社システムビジネスグループマーケティング部広報マネージャーの藤原拓馬氏らが登壇、ASUSの取り組みや、新製品の特徴などについて紹介した。

 また、パートナーセッションとしてクアルコムシーディーエムテクノロジーズよりコンピュート事業統括本部長の井田晶也氏、日本マイクロソフトよりコンシューマー事業本部モダンライフ事業部営業統括本部の中村俊介氏が登壇し、各社のビジョンなどを話した。

左から順に、中村俊介氏、デイビッド・チュウ氏、井田晶也氏

日本向けモデルの投入で席巻を狙う

 「ProArt」、「Zenbook」、「Vivobook」などのブランドを軸に製品展開するASUSは現在、AI PCと呼ばれるNPU搭載モデル市場に注力している。自社製品を3つの区分、NPUを搭載した「Everyday AI」モデル、40TOPS以上のNPUを搭載した「Copilot+ PC」モデル、40TOPS以上のNPUにGPUを併載した「Advanced AI」モデルに大別して開発と市場投入を行なっているという。

 とくに日本市場向けには、国内ユーザーの利用方法に合わせて開発した「Zenbook SORA」シリーズを投入し、日本国内のCopilot+ PC市場においては2024年6月よりシェア1位を維持していると語った。

前世代に当たるZenbook SORA

 今回発表された「Zenbook SORA 14/16」も日本向けに開発された新モデルだ。製品自体は既にCES 2026で「Zenbook A14/A16」の名で公開しており、国内向けには特別モデルとして投入すると予告していた。

Zenbook SORA 14/16の海外版モデル製品名

 超軽量Copilot+ PCとして登場した先代Zenbook SORAは、軽量さとスタミナで多くの好評を得ているという。手荷物が多い日本に合わせて鞄に入りやすい大きさと傷の付きにくい筐体を採用した先代は、学生、特に大学生や大学院生を中心に受け入れられていたと述べた。他方、より高性能で大画面の製品を求める声もあり、今後はこれらに応えて社会人層への浸透を目指すとした。

16型Zenbook史上最軽量「Zenbook SORA 16」

 そういったニーズを受け、今回からラインナップに16型が加わった。大型化しつつも、Zenbook SORAシリーズの強みである薄型軽量/長時間駆動/大画面/高性能のいずれも妥協しない仕上がりになっているという。重量は16型Zenbookとして最軽量の約1.2kg、ディスプレイにはQWXGA+(2,880×1,800ドット)有機ELを搭載。プロセッサには80TOPSを誇るNPU内蔵のSnapdragon X2 Elite Extreme X2E-94-100を採用、さらにメモリに48GB、ストレージに1TB SSDを積みながら、バッテリ駆動時間は約22時間をうたう。

 プロセッサの強みとして、電源未接続時にもほとんどパフォーマンス低下なく使用可能で、どこにいても最高の性能を発揮できるという。

 筐体には、従来モデル採用品より「30%軽く3倍強い」という、セラミックとアルミニウムを組み合わせた独自素材「セラルミナム」を採用し、堅牢性と軽量性、特有の触り心地を実現した。強度もしっかりMIL STD 810H準拠の強靭さを備えている。そのほか、独自の冷却機構や、EasyLiftヒンジ、複数のショートカット機能に対応した大型タッチパッドなどを搭載する。

 発売は3月下旬以降の予定で、価格は33万9,800円から。

冷却システムなど、随所に軽量化策が施されている

余裕で30時間使える「Zenbook SORA 14」

 14型のZenbook SORA 14は、前世代からの正統進化といえるモデル。約990gの軽量ボディにWUXGA(1,920×1,200ドット)有機ELと、こちらも80TOPSのNPUを誇るSnapdragon X2 Elite X2E-88-100、メモリ32GBやストレージ1TBを搭載。

 特筆すべきはそのバッテリ性能で、約33時間の駆動が可能だという。これにより、もうバッテリ切れを心配することなく自由に使えるようになるという。価格は25万9,800円。

左側面
右側面
背面

 Zenbook SORAシリーズは現在、ギフトカードがもらえる「新生活応援キャンペーン」を実施している。対象の購入期間は4月12日まで。

高性能AIが生活に溶け込む時代に

20年に渡りNPUの開発を続けるクアルコム

 クアルコムシーディーエムテクノロジーズの井田氏は、まず20年にわたりNPUを開発してきたクアルコムの取り組みに触れた。そして2029年までに市場の96%がAI PCになるとの見通しを示し、高性能なAI向けプロセッサ開発を主導することの重要性について述べた。

 続いて、今回Zenbook SORAにも搭載されたSnapdragon X2シリーズについて説明。本世代から新たに最上位となる「ウルトラプレミアム」セグメントを追加しており、PC向けARMアーキテクチャプロセッサとしては初の5GHz駆動を実現している。

Snapdragon Xシリーズのロードマップ。X2世代から新たなセグメントが加わった

 GPU性能は従来比2倍超を達成し、全モデルで80TOPSのNPUを搭載。さらに上述の、バッテリ駆動時でもパフォーマンスを落とさず作業できる設計により、いつでもどこでも高いAI性能を享受できるとした。

 日本マイクロソフトの中村氏は、これから先「AIが日常に溶け込む」と語り、声でAI機能を呼び出せる操作方法「Copilot Voice」による直感的なAI利用シーンを紹介した。

 本イベントで紹介される製品には、高度なAI機能をすぐ使える「Microsoft 365 Personal 24カ月版」がバンドルされたモデルが多数用意される予定だという。

本邦初公開のゲーミングPCはホログラムディスプレイ内蔵

 製品展示ブースでは、ROGブランド20周年を記念したゲーミングデスクトップPC「ROG G1000」や「ROG Zephyrus G14/G16」などが日本初公開された。

 ROG G1000は、ケース前面と側面にホログラムディスプレイを内蔵したモデル。ファンのように回転するLED搭載バーを発光させることで映像を映し出すタイプだと思われる。内部も青や白系統で統一されており、高級感のある見た目に仕上がっている。

ROG G1000

 ROG Zephyrus G14/G16は、MacBookなどを彷彿とさせる、キーボード脇に縦長スピーカーを設置する形状を採用するゲーミングノートPC。CES 2026で話題となった2画面ノートPC「ROG Zephyrus DUO」も展示され、一際異彩を放っていた。

ROG Zephyrus G14
ROG Zephyrus G16
ROG Zephyrus DUO

小島プロ、GoProなどとのコラボモデルも

KOJIMA PRODUCTIONSとのコラボモデル「ROG Flow Z13-KJP」と専用PCケース

 先日コラボを発表した、KOJIMA PRODUCTIONSとROGのコラボモデルや、GoProとProArtのコラボモデル、および周辺機器なども展示された。本体もさることながら、それぞれの専用PCケースも来場者の注目を集めていた。

ROG Flow Z13-KJP背面
充電アダプタにもコラボデザインが
コラボデバイス類
KOJIMA PRODUCTIONSとROGのコラボロゴ
GoProとのコラボモデル「ProArt GoPro Edition」と専用PCケース、GoPro用ケース

 そのほか、同時発表のPanther Lake搭載「Zenbook DUO」など、複数製品が展示された。

Zenbook DUO