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iPhone/Apple Watchで「衛星経由のメッセージ」開始。圏外でもテキストなど送信可能に

 Appleは12月9日、日本国内においてiPhoneの「衛星経由のメッセージ」機能の提供を開始した。iPhone 14以降の全モデルと、Apple Watch Ultra 3で利用できる。対応OSはiOS 18/watchOS 26以降。

 これまでは衛星経由の機能として「緊急SOS」と「探す」のみが提供されていたが、本機能により、iMessageおよびSMSのやり取りが可能になった。衛星経由のメッセージ機能は以前から米国、カナダ、メキシコで提供されていたもので、日本は4カ国目の対応となる。

 通信にはグローバルスターの衛星を利用する。利用時は画面上に衛星の方向を示すガイダンスが表示され、それに従って端末を向けることで接続する。

衛星の向きを示すガイダンス
Apple Watch Ultra 3でも同様のガイダンスが表示される

 送受信できるデータは、iMessageのテキスト、絵文字、Tapback(リアクション)に限られる。写真やビデオは送信できないほか、SMSの利用には通信事業者が対応している必要がある。

 衛星経由のメッセージ機能は、2年間無料で利用できる。

衛星との接続に関するデモが提供されている
衛星通信のみが利用可能な状態でメッセージを送ろうとすると、接続に関する警告が表示される