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Microsoft、Copilotを“人間中心のAI”に刷新。ゆるキャラ「Mico」登場

  • 劉 尭

2025年10月24日 11:21

Copilotに登場する新ゆるキャラ「Mico」

　Microsoftは10月23日(現地時間)、AIアシスタント「Microsoft Copilot」の大型アップデート「Copilot Fall Release」を発表した。米国で既に提供が開始されており、今後数週間以内に英国やカナダなどほかの地域でも展開される予定。

　Copilot Fall Releaseでは、人間中心(human-centered)のAIという理念を掲げ、ユーザーの判断力を代替するのではなく、それを強化することを目指し、より良い意思決定の支援、創造性の刺激、コラボレーションの深化に役立てるようなアップデートとなっている。

　今回のアップデートは、自社開発モデルと、非自社開発モデルの両方を含む、最高のモデルをユーザーに活用してもらう戦略の一環となっており、過去数カ月にわたってリリースした「MAI-Voice-1」「MAI-1-Preview」「MAI-Vision-1」といった自社モデルの統合を進めている。

  • Groups: 最大32人のユーザーがCopilotとリアルタイムで共同作業できる新機能。ブレインストーミングや計画立案、学習などに際し、Copilotはスレッドの要約、オプションの提案、投票の集計、タスクの分割などを行なう
  • Imagine: AIが生成したクリエイティブなアイデアを探求し、リミックスするための共同スペース
  • 新しいゆるキャラ「Mico」: Copilotとの音声対話をより自然で魅力的にするための表情豊かな新キャラクター。オプションで利用可能
  • Real Talk: ユーザーの前提に挑戦し、対話の雰囲気に合わせて応答を変化させる、新しい協調的な対話モデル
  • 長期記憶とパーソナライゼーション: 過去の対話内容や重要な情報を記憶し、文脈に応じた応答が可能になった
  • Connectors: OneDrive、Outlook、Google Driveといった外部サービスと連携し、複数のアカウントを横断して情報を検索できるようになった
  • Proactive Actions(プレビュー): ユーザーのアクティビティに基づき、タイムリーな洞察や次のステップを提案する
  • Copilot for Health: 信頼できる情報源からの健康情報を提供し、医師探しをサポートする
  • Learn Live: ソクラテス式問答法を用い、ユーザーが新しい概念を学ぶのを手助けする家庭教師のような機能

　Microsoft Edgeの「Copilot Mode」では、ブラウザ自体がインテリジェントなコンパニオンとなり、ユーザーが許可すれば、開いている複数のタブを横断して推論し、アクションを実行できるようになる。

　また、Windows 11では、新しいウェイクワード「Hey Copilot」が導入されるほか、見ているものをAIが認識する「Copilot Vision」などOSへの統合が進み、日常的なタスクを簡素化する。このほか、PagesやCopilot Searchなども強化した。