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Ryzen+GeForceの黄金タッグ、しかも電源内蔵の小型ゲーミングPC「AtomMan G1 Pro」

AtomMan G1 Pro

 MINISFORUMは10月22日から10月24日まで、千葉・幕張メッセで開催中の大型展示会Japan IT Week 秋 2025に出展しており、ブースで年内リリース予定の小型ゲーミングPC「AtomMan G1 Pro」を動態デモ展示している。年内にも市場に投入する見込みだ。

 AtomMan G1 ProはCPUにRyzen 9 8945HX、GPUにGeForce RTX 5060を搭載しつつ、電源も内蔵した小型のゲーミングPCだ、実は4月のJapan IT Week 春 2025でも展示されていたのだが、その際は静態デモでコンセプトモデルとして展示し、2025年第3四半期の発売を予告していた。その投入時期がややずれ込んだようだ。

 同社はすでに「AtomMan G7 Pt」というRyzen 9 7945HXとRadeon RX 7600M XTを搭載したゲーミングミニPCを投入している。また、Core i9-14900HXとGeForce RTX 4070 Laptop GPUを搭載した「AtomMan G7 Ti」という薄型のゲーミングPCもある。しかしRyzen+GeForceという組み合わせは初だ。

 搭載されるGeForce RTX 5060はLowProfileの拡張カード型となっており、DLSS 4によるマルチフレーム生成に対応することでゲーム性能が向上。また、LLMやコンテンツ制作などにも向く。メモリは最大96GB、ストレージはM.2 SSDで最大8TBまで拡張できる。

 本体前面にRGB LEDを備えており、専用のコントロールソフトで光らせ方をカスタマイズ可能。また、同ソフト上から動作モードやファンコントロール、システムモニタリングが可能となっている。

春にも展示があったが、ようやく動作品が完成した模様だ
AtomMan G1 Proの主な特徴
Ryzen 9 8945HXを搭載
GeForce RTX 5060の主な特徴
LLMが動作可能だ。ただ、VRAMは8GBのため駆動できるモデルは限られる
コンテンツ制作のための機能
コンテンツ制作ソフトの性能
拡張可能なメモリとSSD
前面にRGB LEDを搭載
ソフトウェア上からカスタマイズできる

 CPUは単体で最大100W、GPUは単体で最大145W、両方負荷時で最大240Wの電力に達する。ウィング型の大型ダクト、3,600rpmの静音ファン、5本の銅製ヒートパイプなどを利用した第3世代グレイシャー冷却システムにより、合計300Wの出力に対応できるという。

最大合計240Wの性能に達することができる
第3世代グレイシャー冷却システム

 対応OSはWindows 11 ProまたはLinux。インターフェイスはUSB 3.2 Gen 2 Type-C、USB 3.2 Gen 2 3基、DisplayPort 2.1b 2基、DisplayPort 1.4a 1基、HDMI 2.1 2基、5Gigabit Ethernet、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3、音声入出力などを備える。

 本体サイズは57.2×216×315mm。

 このほか、AtomMan G7 TiをベースにGPUをGeForce RTX 5070 Laptop GPUに変更した「AtomMan G7 Pro」も予告/展示している。

背面インターフェイス
実機の背面インターフェイス
そのほかの仕様
AtomMan G7 Proも予告した
このほか、ブースでは販売中の「MS-A2」なども展示
こちらはCore Ultra 9 285H搭載の「M1 Pro」
Intel N150を搭載したエントリー向けの「UN150P」
ミドルレンジ向けの「UM760 Slim」。実は低価格モデルも抜かりはない
AI NASのN5 Proの展示も。ちなみにデモではUSB4を使ってPCとP2Pネットワーク接続する、というデモを行なっていた