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余暇のスマホ使用「1日2時間以内」目安。豊明市が条例案

条例案の文面

 豊明市は、8月25日の定例月議会に「豊明市スマートフォン等の適正使用の推進に関する条例」案を提出した。条例案はスマートフォンなどの機能がもたらす利便性を認めつつ、過剰使用による生活や健康への悪影響を防ぐことを目的とするもの。しかし、ネット上で誤った記述が散見されたため、市長は22日に改めて声明を発表した。

 声明によれば、条例案の中で示された「1日2時間以内」という使用時間は、あくまで目安であるとしたほか、市民に義務を課すような「~なければならない」といった文言はなく、保護者の役割を示す第6条でも「努めるものとする」にとどまっており、強制力はないという。

 対象となるのは、仕事や学習、家事などを除いた市民の「余暇時間」におけるスマートフォンなどの使用。通勤/通学中の利用やオンライン学習、料理や運動時の動画活用、eスポーツの練習などは含まれない。また、2時間を超えても生活に支障がなければ問題はなく、休日の長時間利用も各自の判断に委ねられる。

 一方で、条例案に記載されている時間の「目安」を参考に、各自の使用時間や使用時間帯などを見つめ直してもらいたいとしたほか、家族が同居している場合には、使用時間や使用時間帯のルールを決めることを促すものだとしている。これにより、必要な睡眠時間、食事や運動などの生活全般、学習や家庭内での役割、家族をはじめとした大切な方とのコミュニケーションなど、1日の過ごし方を見直してほしいとした。

 なお、この条例は現時点では「案」であり、成立していない。可決/否決は議会の判断に委ねられ、可決された場合に施行される。

【12時25分訂正】記事タイトルに誤りがございました。お詫びして訂正します。