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あの待ち時間をもう一度。デフラグ風アニメーションアプリ

セクターが並ぶ、懐かしい画面

 デフラグ画面を再現するウェブアプリ「ディスクデフラグシミュレータ」が、作者であるきゅーこん氏の個人サイトにて公開された。

 PC用ストレージとしてHDDが主に用いられていた時代にはファイルの保存領域が細かく分断されることによりパフォーマンスが低下する「断片化」が頻繁に発生した。これに対応する機能が、HDD内のデータを整理する「デフラグ(デフラグメンテーション)」であり、セクターが再配置される様子を可視化した進捗画面が特徴的だった。

 現行のWindows純正デフラグ機能ではこの進捗画面が廃止されているほか、SSDではデフラグの必要性がほぼなく、むしろSSDの寿命を縮めてしまうためにデフラグが推奨されないことから、現在デフラグ進捗画面を目にする機会は非常に少ない。

 きゅーこん氏は、「デフラグの様子をぼーっと見てるのって、なんか安らぎましたよね」とのコメントと共に、デフラグ実行画面風のアニメーションが再生されるウェブアプリを公開した。

 セクターが移動する様子のみでなく、当時のHDDの動作音のような効果音も流れる。デフラグ前にはドライブ情報の読み取りも再現されているという芸の細かさだ。およそ6分20秒でデフラグは完了し、再び初めから再生される。あくまでシミュレーションであり、ストレージへのアクセスは行なっていない。

 本シミュレータだが、実はデフラグ実行中に画面をクリックすると、すべてのセクターが吹き飛ぶという演出が仕込まれており、さらに一定時間内に連打したクリック数が表示されるという連打ゲームになっている。SNS上では、10点タッチに対応したタッチパネルなどを利用して200近いクリック数を記録したとの報告が挙がっている。