ニュース

ソフトバンク、6G実用化に向け7GHz帯の屋外実証実験を開始

屋内実証実験のイメージ

 ソフトバンクは8日、Nokiaと協力し、6G(第6世代移動通信システム)向けの周波数として検討されている7GHz帯の電波(センチメートル波)を利用した屋外実証実験を、6月に日本の通信事業者として初めて開始したと発表した。

 7GHz帯(7,125~8,400MHz)は、ITU-Rの2027年世界無線通信会議(WRC-27)において6G向け周波数帯として議論される予定の帯域。5GのSub6(6GHz未満の周波数帯)より広帯域で、5G向け周波数帯としてすでに定義されている6,425~7,125MHz(バンドn104)と合わせると、約2GHz幅の連続した広帯域となる。電波伝搬特性がSub6に近いため、超高速通信を実現しつつ、連続した通信エリアを形成しやすいのが特徴。

 ソフトバンクでは、この7GHz帯の実験試験局免許を取得し、2025年6月より東京都中央区銀座エリアで屋外実証実験を開始。5GのSub6と比較検証するため、ビル屋上に設置されている3.9GHz帯の商用5G基地局の隣に、7GHz帯の実験用基地局を設置した。さらに、Massive MIMO技術を活用し、周囲に連続した通信エリアの構築を目指す。

 今後は、実証実験エリアの屋内外で測定を行ないながら、6Gの実用化に向けた研究開発を進めていくとしている。

使用する実験用端末/測定車の概要