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Copilot+ PCで何が便利になる?Microsoftが体験イベント開催。10日発売のSurfaceも展示
2025年6月3日 18:26
日本マイクロソフトは6月3日、10日に発売される予定の12型キーボード着脱式2in1「Sruface Pro」や13型のクラムシェルノート「Surface Laptop」を始め、パートナー各社のPCを品川本社で展示する「AI時代の最新Windows体験ラウンジ ~Copilot+ PCが一堂に集結~」を開催した。
このイベントは報道関係者やインフルエンサー向けとなっており、残念ながら一般ユーザーが参加できるわけではないが、40TOPS以上のNPUを持ち、Copilot+ PCに準拠したPCにおいて実現されるWindows 11のさまざまな新機能について紹介がなされたほか、実際にタッチアンドトライで機能を試すことが可能だった。
x86でもようやくCopilot+ PCが本格展開されたが、何が使えるようになったのか?
デモコーナーでは、まず「フォト」の生成AIを使った写真編集機能について紹介がなされ、画面内のオブジェクト消去やスタイル変更、超解像機能などが実装されたことをアピール。また、「リコール」で過去の操作履歴を参照し、編集していた画像を加えたり、書きかけの企画書を思い起こし、Copilotを使って下書きを生成したり、企画書を送るためのメール文面をCopilotを使って生成するできることを披露した。
続いて「ペイント」でもAI「コクリエーター」を使った編集機能を紹介。たとえばプロンプトを使って画像の一部を置き換えたり、写真を参照しつつオブジェクトをほかのものに置き換えたりできることで、会議室のデザイン変更案をすぐに作成できることをアピールした。
そして、Windows+クリックで起動し、クリックしたポイントでユーザーの意図を汲み取って、さまざまなアクションを行なえる「Click to Do」の機能を使って、生成した写真からイメージに合うデザインの椅子を検索したりできることも紹介された。
ちなみにこうしたCopilot+ PCの機能は順次拡張していく。しかも、これまでQualcommのSnapdragon Xシリーズがかなり先行していたところがあったのだが、今後はx86(Core Ultra 200VおよびRyzen AI 300シリーズ)でも、なるべくタイムラグを減らして投入していくこと方針が明らかにされた。
Copilot+ PC第2弾の機能として、エクスプローラーに実装される「AI Actions」では、たとえば画像の中の背景を削除して被写体だけを抜き出したい場合も、ペイントを開く前にメニューから指示を行なうことができるようになるほか、Wordファイルの要約もファイルを開く前に行なえるようになる。
また、「Snipping Tool」にもAI機能が実装され、範囲選択をして画像を切り出す際に、自動で画面内の「画像」そのもののサイズに合わせてくれる「Perfect screenshot」が実現される。「設定」においても、自然言語で設定変更がすぐに行なえるようになる「Setting Agent」というものが搭載される。
各メーカーのCopilot+ PCも展示
イベントでは新しいSurface ProおよびSurface Laptopの実機が置かれたほか、Acer、ASUS、デル、Dynabook、富士通、HP、レノボといったパートナー各社の製品も展示された。2024年にCopilot+ PCが発表された際には、わずか7機種しかなかった対応機種だが、現在は71機種までに上っているという。これらについては写真で紹介していこう。