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デル、GeForce RTX 5070搭載の16型ミドルレンジゲーミングPC「Alienware 16X Aurora」
2025年5月28日 12:27
デル・テクノロジーズは27日、ノートPCの新製品発表会を都内で開催した。
新製品はゲーミングノートPC「Alienware 16X Aurora」、「Alienware 16 Aurora」およびノートPC「Dell 16」が紹介された。いずれもIntel製CPUを採用している。発表会ではIntelの担当者がCore Ultra 200HX/200Hを紹介したほか、NPUを使うAI機能を採用したサイバーリンク製アプリケーションのデモンストレーションも行なっていた。
Alienware 16X Aurora
「Alienware 16X Aurora」は、現行のハイエンド「Area-51」の廉価版で、ミドルレンジモデルの位置づけ。CPUはCore Ultra 9 275HX/255HXでGPUはGeForce RTX 5070/5060 Laptop GPU。
Area-51との主な違いはThunderbolt 5ポートやSDカードスロットの有無、Thunderbolt 4ポートの数、無線LANアダプタといったインターフェイスと、ライティング機能などがある。Copilot+ PCには準拠していないが、キーボードにはCopilotキーを備えている。
一方で、240Hz駆動のタッチ対応16型WQXGA(2,560×1,600ドット)液晶や、最大でCore Ultra 9 275HXや32GBメモリを採用する点、1TB M.2 NVMe SSDなどArea-51と共通の部分も多い。
インターフェイスはThunderbolt 4、USB 3.2 Gen 2 Type-C、USB 3.2 Gen 1 2基、HDMI 2.1、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4、Gigabit Ethernet、1080p IR対応Webカメラ、音声入出力など。
各モデルの主要構成および価格は以下の通り。なお、構成のカスタマイズは不可としている。
- Core Ultra 9 275HX+32GBメモリ+RTX 5070 Laptop GPU搭載モデル : 38万9,000円
- Core Ultra 9 275HX+32GBメモリ+RTX 5060 Laptop GPU搭載モデル : 33万9,000円
- Core Ultra 7 255HX+32GBメモリ+RTX 5060 Laptop GPU搭載モデル : 30万9,000円
- Core Ultra 7 255HX+16GBメモリ+RTX 5060 Laptop GPU搭載モデル : 27万9,000円
10万円を超えるArea-51との価格差については、ビデオカード自体の価格差に加えて、電源ユニットも適切なものを別に用意しているとのことで、発表会ではこの差を「5070と5080の壁」と表現していた。
【5月29日一部記事内容訂正】メーカーより、製品のGPUスペックに記載ミスがあったとの連絡があったため、記事内容を修正しました。
Alienware 16 Aurora
「Alienware 16 Aurora」は、基本的な性能を抑えたコスパ重視のモデル。120Hz駆動の16型WQXGA液晶を備える。Thunderbolt 4ポートは非搭載だがHDMI 2.1には対応。ビデオカードはGeForce RTX 5060/4060/3050 Laptop GPUから選べる。
各モデルの主要構成および価格は以下の通り。
- Core 7 240H+32GBメモリ+RTX 5060 Laptop GPU搭載モデル : 23万9,000円
- Core 7 240H+16GBメモリ+RTX 4060 Laptop GPU搭載モデル : 17万9,000円
- Core 5 210H+16GBメモリ+RTX 3050 Laptop GPU搭載モデル : 14万9,000円
Dell 16
Dell 16は、一般ユーザー向けの16型ノートPCで、価格は11万4,000円から。1月に発表したブランド統合前でいうところの「Inspiron 16」と同じ位置づけで、Core 7 150U/Core 5 120U搭載モデルを用意する。筐体もアルミニウムとプラスチックの2ラインを展開している。21日に発表済みだが、製品紹介や実機の展示が行なわれた。
電力効率に優れるCore Ultra 200HXシリーズ。NPUで動画/写真編集も強力に
Intelは現行CPUのCore Ultra 200HXシリーズを紹介。Skymont(Eコア)とLion Cove(Pコア)の概要を説明し、電力効率の高さなどをアピールした。
サイバーリンクは、動画編集アプリ「PowerDirector 2025 Ultra」および写真編集アプリ「PhotoDirector 2025 Ultra」で利用可能なNPU対応機能のデモを実施した。
PowerDirectorでは「AI背景除去」と「AIボディエフェクト」の2機能が対応。人物の形を検出する処理にNPUを活用しており、背景の除去/差し替え合成や背景ぼかし、人物の位置に合わせた動的なエフェクトの付与が簡単にできるとした。なお当該の2機能について、現行のバージョンでは犬猫など人間以外の検出には対応していない。
PhotoDirectorでは、「AIノイズ除去」と「AI画像拡大」がNPUに対応。ここでは被写体/ノイズの判定とディテールの認識、補間方式の判断にNPUを利用しているという。
いずれも単体ファイルの処理負荷はCPUとGPUのみでも場合と大差ないとのことだが、大量のファイルに対してバッチ処理を行なう場合は、NPUを使った方が速く終わるとしている。