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富士通フォーラム 2015に網膜投影型レーザーアイウェアなどが展示

~最新スパコンや液冷ラックマウントサーバーも

「網膜走査型レーザーアイウェア」

 富士通株式会社は、5月14日から開催される「富士通フォーラム 2015」に、同社出資の株式会社QDレーザが開発した、網膜へ直接映像を投影する「網膜走査型レーザーアイウェア」を出展する。

 網膜走査型レーザーアイウェアは、メガネ型本体に超小型レーザープロジェクタを搭載し、装着者の視界に映像を投影するデバイス。反射板は半透明で、いわゆるシースルー型のHMDとなる。網膜に直接投影するため、視力に関わらず映像を視ることが出来る。そのため、弱視(ロービジョン)の人でも、焦点の合った映像を見ることが可能なことから、メガネのフレーム中心部(眉間部)に小型カメラを搭載し、その映像を投影することで視覚補助を行なうアイウェアとして2015年度末の製品化を目指しているという。

 展示機は予め用意された映像を投影しており、実際に装着してみると、片目のみの投影で仮想画面サイズは小さめとなっていたが、担当社員曰く「"フォーカスフリー"と呼んでいる」というだけあり鮮明な映像で、原理的に装着者がどこにフォーカスを合わせていてもピントが一致するため、ゲーム内HUDのような印象を受けた。担当者によれば、そういった特徴を活かし、エンターテイメント方面での活用も視野に入れているという。

 そのほか、同フォーラムでは液冷ラックマウントサーバーや、理化学研究所のスーパーコンピュータシステム「HOKUSAI GreatWave」にも採用された同社スーパーコンピュータ「PRIMEHPC FX100」や、先日別途紹介した5.54型のスマホサイズのWindows 8.1端末などの展示も行なわれている。

左側面
プロジェクタが搭載された右側面
展示ブースの説明
液冷サーバーラック外観
液冷用チューブ結合部
液冷化されたサーバー本体、搭載されているのはXeon E5プロセッサ
「PRIMEHPC FX100」
PRIMEHPC FX100の仕様、理論演算性能は1TFLOPS以上
2020年からの運用を目指すポスト「京」プロジェクトについて

(佐藤 岳大)