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「艦これ」需要などを背景にWindowsタブレットのシェアが上昇
~8型モデルがシェア拡大を加速
(2014/3/17 06:00)
国内タブレット市場において、2013年12月以降、Windowsタブレットの構成比が15%前後まで上昇していることが分かった。8型を搭載したタブレットがシェア拡大に貢献しており、Windowsタブレットのうち、約半分を8型タブレットが占めていることも明らかになった。
BCNが全国の量販店を対象に調査したデータによると、2013年9月までは5%以下で推移していたWindowsタブレットの市場構成比は、Windows 8.1が登場した10月には5.8%、11月には7.0%へと上昇。さらに8型タブレットが市場に広がった12月には14.7%と一気に構成比を倍増。2014年1月には15.8%、2月には15.3%と、15%台でシェアを維持している。8型ならではの操作性の高さや、Bay Trail搭載製品の投入、さらには「艦隊これくしょん~艦これ~」需要もWindowsタブレットの需要を下支えしていると言えそうだ。
なお、この集計には、日本マイクロソフトの「Surface」シリーズは含まれておらず、これを加えると20%を超える構成比になっている可能性が高い。
これに対して、iPadおよびAndroidのシェアはやや減少傾向にあるものの、拮抗している状況を維持。2014年2月の集計では、Androidが44.9%、iPadが39.8%となっている。
日本マイクロソフトによると、同社独自の調査で、2013年10~12月には、Windows タブレットのシェアが26%に達していると分析。8型タブレットを中心としたWindowsタブレットのラインアップ整備や、Surface などの2-in-1パソコンの人気などを背景に、今年6月までには、タブレット市場全体で3分の1のシェア獲得を目指す姿勢を見せている。
Windowsタブレットが構成比を引き上げた背景には、8型タブレットの人気が高まっていることが挙げられる。
BCNの調査によると、Windowsタブレットのシェアが7.0%だった2013年11月の集計では、Windowsタブレットにおける8~10型未満の構成比は28.3%に留まっていたが、12月に集計では52.5%と過半数が8~10型未満となり、8型タブレットの販売増加が、Windowsタブレットのシェア拡大に直結していることが分かる。
2014年2月の集計では、8~10型未満が49.8%に対して、10~12型未満は48.6%となり、Windowsタブレットは、8型と10.1型の2つの領域で構成されている格好だ。
2014年2月の機種別売れ筋ランキングを見てみると、首位はレノボ・ジャパンの「Miix 2 8」でシェアは14.4%。12月の集計では23.1%と、Windowsタブレットのほぼ4台に1台がMiix 2 8だった。
2位は、ASUSの「TransBook T100TA」で12.7%と10.1型モデルが入るが、3位に日本エイサーの「Iconia W4-820/FP」が7.5%、5位にも「Iconia W4-820/FH」が6.3%で入る。さらに、8型モデルでは、9位にASUSの「VivoTab Note 8」が、10位に東芝の「dynabook Tab VT484」が入っている。
上位10機種中5機種が8型タブレットということになる。
順位 | メーカー名 | 品名 / 型番 | サイズ | 構成比(%) |
---|---|---|---|---|
1 | レノボ・ジャパン | Miix 2 8 | 8 | 14.4 |
2 | ASUS | TransBook T100TA | 10.1 | 12.7 |
3 | 日本エイサー | Iconia W4-820/FP | 8 | 7.5 |
4 | ASUS | TransBook T100TA | 10.1 | 7.2 |
5 | 日本エイサー | Iconia W4-820/FH | 8 | 6.3 |
6 | ASUS | VivoTab Smart ME400C キーボード付 Office付 ブラック | 10.1 | 5.5 |
7 | NECパーソナル コンピュータ | LaVie Tab W | 10.1 | 4.6 |
8 | ASUS | TransBook T100TA | 10.1 | 4.6 |
9 | ASUS | VivoTab Note 8 | 8 | 4.2 |
10 | 東芝 | dynabook Tab VT48 | 8 | 4.1 |
一方、Androidタブレットでは、8型未満のタフレットが51.3%となり、7型モデルが中心となっている。8~10型のタブレットの構成比は12.1%、10~12型のタブレットは11.8%を占めている。
機種別のシェアを見ると、上位5製品が7型のタブレットとなっており、首位となったASUSの32GB版の「Nexus 7」の22.7%を筆頭に、上位3機種がNexus 7。4位および5位が同じくASUSの「MeMO Pad HD7」が入っている。上位10機種中7機種が7型タブレットという状況だ。
8型タブレットでは、レノボ・ジャパンの「YOGA TABLET 8」が6位に、ASUSの「MeMO Pad 8」が10位に入っており、10.1型では富士通の「ARROWS Tab F-02F」が9位に入っている。
順位 | メーカー名 | 品名 / 型番 | サイズ | 構成比(%) |
---|---|---|---|---|
1 | ASUS | Nexus 7 / NEXUS7-32G | 7 | 22.7 |
2 | ASUS | Nexus 7 (2013) / ME571-16G | 7 | 8.1 |
3 | ASUS | Nexus 7 (2013) / ME571-LTE | 7 | 7.1 |
4 | ASUS | MeMO Pad HD7 / ME173-BL16 | 7 | 6.1 |
5 | ASUS | MeMO Pad HD7 / ME173-WH16 | 7 | 5 |
6 | レノボ・ジャパン | YOGA TABLET 8 | 8 | 4 |
7 | ASUS | Nexus 7 (2013) / ME571-32G | 7 | 3.8 |
8 | NECパーソナル コンピュータ | LaVie Tab S | 7 | 3 |
9 | 富士通 | ARROWS Tab F-02F | 10.1 | 3 |
10 | ASUS | MeMO Pad 8 / ME180-GY16 | 8 | 3 |
また、iPadでは、51.3%が7.9型の「iPad mini」となり、48.7%が9.7型の「iPad Air」および「iPad」となっている。
最も売れているのは、iPad Airで44.8%を占めているが、2位の第2世代のiPad miniが32.5%、初代のiPad miniが18.7%となっており、これをあせるとiPad miniシリーズで過半数を超えていることになる。
順位 | メーカー名 | シリーズ名 | サイズ | 構成比(%) |
---|---|---|---|---|
1 | Apple | iPad Air | 9.7 | 44.8 |
2 | Apple | iPad mini(2nd) | 7.9 | 32.5 |
3 | Apple | iPad mini | 7.9 | 18.7 |
4 | Apple | iPad(4th) | 9.7 | 1.9 |
5 | Apple | iPad 2 | 9.7 | 1.9 |
6 | Apple | iPad(3rd) | 9.7 | 0.1 |