株式会社東芝は、個人向けPC「dynabook」シリーズの秋冬モデルを10月下旬より発売する。価格はオープンプライス。
秋冬モデルはすべて型番を変更することで、エンドユーザーにわかりやすくラインナップを整理した。地デジTVチューナ付きモデルはすべて「dynabook Qosmio」、TVなしモデルはすべて「dynabook」へと集約。続くモデル名は、カテゴリ、グレード、画面サイズ、世代の表記となった。
現状では、カテゴリは「T」が個人/家庭向けA4ノート、「B」がビジネス向けA4ノート、「N」がネットブック/ネットノート、「D」が液晶一体型デスクトップ、「R」がB5サイズの2スピンドルノートという位置づけ。グレードは各カテゴリの中で東芝独自の判断により、上から7、5、3が割り当てられている。
型番変更後のシリーズ名、製品名は下記の通り。
【表】新旧モデル対応表旧シリーズモデル名 | 新シリーズモデル名 |
dynabook Qosmio DX | dynabook Qosmio D710/T*A |
dynabook Qosmio V65 | dynabook Qosmio T750/T8A |
dynabook TV | dynobook Qosmio T560/T4A |
dynabook TX (3D) | dynabook T550/D8A |
dynabook TX | dynabook T560/58A |
dynabook EX | dynabook T350/**A |
秋冬モデルは夏モデルからの大きな変更はなく、CPUやHDDのスペック強化、ダイナミック補正技術「MaxxAudio 3」への対応(dynabook T350除く)、ラインナップ拡充などがメインとなる。本記事ではDとTシリーズを紹介する。
●dynabook Qosmio D710シャイニーレッドモデル |
「dynabook Qosmio D710」は従来「dynabook Qosmio DX」だった一体型のデスクトップPC。本体色は従来のホワイトから、プレシャスブラック(製品名末尾:B)とシャイニーレッド(R)の2種類となり、下位モデルが用意されるなど、ラインナップ拡充を図った。合計6モデルの展開。
上位モデルの「D710/T8A」は、CPUにCore i5-460M(2.53GHz、ビデオ機能内蔵)を搭載し、従来の同450M(2.40GHz)から性能を向上させた。また、地デジTVチューナをシングルからダブルに変更し、録画機能の強化を図った。
そのほかの仕様は従来を踏襲し、メモリ4GB、Intel HM55 Expressチップセット、1TB HDD、Blu-ray Discドライブ、1,920×1,080ドット表示対応21.5型ワイド液晶ディスプレイ、SpursEngine、OSにWindows 7 Home Premium(32bit/64bitセレクタブル)、Office Home and Business 2010などを搭載する。店頭予想価格は21万円前後の見込み。
中位の「D710/T6A」は、T8AからSpursEngineを省き、店頭予想価格は19万円台半ばの見込み。
下位の「D710/T4A」は、T6AからCPUをPentium P6100(2GHz、ビデオ機能内蔵)、光学ドライブをDVDスーパーマルチドライブ、地デジチューナを1基に変更し、店頭予想価格は16万円前後の見込み。
インターフェイスはほぼ共通で、ブリッジメディアスロット、USB 2.0×6、HDMI入力、D4入力、Gigabit Ethertnet、IEEE 802.11b/g/n対応無線LAN、130万画素Webカメラなどを備える。本体サイズは約531×190×405mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約8.5kg。
●dynabook Qosmio T750
dynabook Qosmio T750/T8A(シャイニーレッド) |
「dynabook Qosmio T750」は従来「dynabook Qosmio V65」だったハイスタンダードAVノートPC。本体色がシャイニーレッドの「T750/T8A」1モデルのみが用意される。
主な仕様は、CPUにCore i5-460M、メモリ4GB、Intel HM55 Expressチップセット、640GB HDD、Blu-ray Discドライブ、地デジTVチューナ、SpursEngine、1,366×768ドット表示対応15.6型ワイド液晶ディスプレイ、OSにWindows 7 Home Premium(32bit/64bitセレクタブル)、Office Home and Business 2010などを搭載する。店頭予想価格は18万円台半ばの見込み。
インターフェイスは、ブリッジメディアスロット×1、USB 2.0×4(うち1基はeSATA共有)、HDMI出力、ミニD-Sub15ピン、Gigabit Ethertnet、IEEE 802.11b/g/n対応無線LAN、30万画素Webカメラ、音声入出力などを備える。
バッテリはリチウムイオンで、駆動時間は約3.3時間。本体サイズは約387.6×266.8×29.1~34.8mm(同)、重量は約3kg。
●dynabook Qosmio T560
「dynabook Qosmio T560」は従来「dynabook TV」シリーズだったスタンダードAVノートPC。本体色の違いでベルベッティホワイト(製品名末尾:W)とベルベッティブラック(同B)の2モデルが用意される。
主な仕様は、CPUにPentium P6100、メモリ4GB、Intel HM55 Expressチップセット、500GB HDD、Blu-ray Discドライブ、地デジTVチューナ、1,366×768ドット表示対応16型ワイド液晶ディスプレイ、OSにWindows 7 Home Premium(32bit/64bitセレクタブル)、Office Personal 2010などを搭載する。店頭予想価格は16万円前後の見込み。
インターフェイスは、ブリッジメディアスロット×1、USB 2.0×4(うち1基はeSATA共有)、HDMI出力、Gigabit Ethertnet、IEEE 802.11b/g/n対応無線LAN、音声入出力などを備える。
バッテリはリチウムイオンで、駆動時間は約1.4時間。本体サイズは約380.5×254×28~36.5mm(同)、重量は約3kg。
dynabook Qosmio T560/T4AB(ベルベッティブラック) | dynabook Qosmio T560/T4AW(ベルベッティホワイト) |
●dynabook T550
dynabook T550/D8AB |
「dynabook T550」は従来「dynabook TX」の3D対応モデルだったノートPC。本体色がベルベッティブラックの「T550/D8AB」1モデルのみ用意される。
NVIDIAの3D Visionと120Hz液晶を用いて3D立体視が可能。従来外付けだったメガネのIRエミッターが液晶上部に内蔵された。また、9月より配布開始した2D→3Dビデオ変換再生ソフト「TOSHIBA VIDEO PLAYER 3D」をプリインストールした。
主な仕様は、CPUにCore i7-740QM(1.73GHz)、メモリ4GB、Intel HM55 Expressチップセット、GPUにGeForce GTS 350M(1GB)、640GB HDD、Blu-ray Discドライブ、1,366×768ドット表示対応15.6型ワイド液晶ディスプレイ、OSにWindows 7 Home Premium(32bit/64bitセレクタブル)、Office Home and Business 2010などを搭載する。店頭予想価格は21万円前後の見込み。
インターフェイスは、ブリッジメディアスロット×1、USB 2.0×4(うち1基はeSATA共有)、HDMI出力、Gigabit Ethertnet、IEEE 802.11b/g/n対応無線LAN、30万画素Webカメラ、音声入出力などを備える。
バッテリはリチウムイオンで、駆動時間は約1.8時間。本体サイズは約380.5×254×30~37.6mm(同)、重量は約3kg。
●dynabook T560
「dynabook T560」は従来「dynabook TX」のシリーズ名だったハイスタンダードノートPC。本体色の違いでベルベッティホワイト(製品名末尾:W)とベルベッティブラック(同B)の2モデルが用意される。
主な仕様は、CPUにCore i7-740QM、メモリ4GB、Intel HM55 Expressチップセット、GPUにGeForce GT 330M(1GB)、640GB HDD、DVDスーパーマルチドライブ、1,366×768ドット表示対応16型ワイド液晶ディスプレイ、OSにWindows 7 Home Premium(32bit/64bitセレクタブル)、Office Home and Business 2010などを搭載する。店頭予想価格は19万円半ばの見込み。
インターフェイスは、ブリッジメディアスロット×1、USB 2.0×4(うち1基はeSATA共有)、HDMI出力、Gigabit Ethertnet、IEEE 802.11b/g/n対応無線LAN、音声入出力などを備える。
バッテリはリチウムイオンで、駆動時間は約2時間。本体サイズや重量はdynabook Qosmio T560に準じる。
dynabook T560/58AB(ベルベッティブラック) | dynabook T560/58AW(ベルベッティホワイト) |
●dynabook T350
「dynabook T350」は従来「dynabook EX」のシリーズ名だったスタンダードノートPC。CPUやHDD容量、光学ドライブの違いで3モデルが用意され、それぞれにプレシャスブラック(同B)、リュクスホワイト(製品名末尾:W)、モデナレッド(同R)の3種類の本体色が用意される。
従来からの強化点はOSが32bitと64bitでセレクタブルになったこと。イコライザーなどでダイナミックレンジを補正する「MaxxVolume SD」を搭載する。
上位の「T350/56A」は、CPUにCore i5-460M、メモリ4GB、Intel HM55 Expressチップセット、640GB HDD、Blu-ray Discドライブ、1,366×768ドット表示対応15.6型ワイド液晶ディスプレイ、OSにWindows 7 Home Premium(32bit/64bitセレクタブル)、Office Home and Business 2010などを搭載する。店頭予想価格は17万円前後の見込み。
中位の「T350/36A」は、56AからHDDを500GB、光学ドライブをDVDスーパーマルチドライブに変更し、店頭予想価格は16万円前後の見込み。
下位の「T350/34A」は、36AからCPUをPentium P6100、メモリを2GB、HDDを320GBに変更し、店頭予想価格は12万円台半ばの見込み。
インターフェイスはほぼ共通で、ブリッジメディアスロット×1、USB 2.0×3(うち1基はeSATA共有)、HDMI出力、Gigabit Ethertnet、IEEE 802.11b/g/n対応無線LAN、音声入出力などを備える。
バッテリはリチウムイオンで、駆動時間はCore i5モデルが約1.8時間、Pentiumモデルが約1.6時間。本体サイズは約380×250×28~37.9mm(同)、重量は約2.4kg。
dynabook T350(プレシャスブラック) | リュクスホワイトモデル | モデナレッドモデル |
(2010年 10月 5日)
[Reported by 劉 尭]