日本HP、エンターテインメント色を強めたハイエンドPC
~AMD Phenom II X6搭載モデルも登場

HPEシリーズ(ディスプレイは別売)

6月17日から順次発売



 日本ヒューレット・パッカード株式会社(日本HP)は、デスクトップPC「HP Pavilion Desktop PC」のラインナップを一新した。

 ハイエンドモデルのHPEシリーズは、260/280/290の3機種構成に強化された。従来のE93xxシリーズは廃止され、ハイエンドはHPEシリーズという位置付けが明確になった。また、HPEシリーズはゲームと連動したキャンペーンモデルを用意するなど、エンターテインメント色を強めている。

●フラグシップ・ミニタワー「HPE-290jp」

 Core i7 900番台を搭載したミニタワーPC。量販店店頭とHP Directplusの直販で販売される。

 店頭モデルの仕様は、Core i7-930(3.2GHz)、チップセットはX58 Express、ビデオカードはNVIDIA GTX 260(1.8GB)、12GBメモリ、4TB HDDと、量販店で販売されるPCとしてはハイエンドの仕様となっている。また、USB 3.0のインターフェイスカードも搭載される。

 OSはWindows 7 Home Premium(64bit)。本体サイズは、約170×385×420mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約11.9kg。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は20万円前後。

 直販モデルは、BTOに対応する。CPUはCore i7-980X(3.33GHz)まで選択でき、メモリは最大24GB、HDDは4.61TBまで選択できる。ビデオカードはNVIDIA GeForce GTX 260/GT 230/GT 320、ATI Radeon HD 5770/5570の5機種から選択できる。また、ピクセラ製3波内蔵ダブルTVチューナカードやUSB 3.0インターフェイスカードなども選択できる。直販価格は99,960円から。

 直販モデルでは、「ファイナルファンタジー XIV冒険Ready PCキャンペーンモデル」も用意される。このモデルは、FF XIVのWindows版βテストに必ず参加できるIDが同梱されるのが特徴で、HPのゲーム市場への積極的な姿勢が感じられる製品だ。最小構成は、Core i7-960(3.2GHz)、12GBメモリ、1TB HDD、DVDスーパーマルチドライブ、NVIDIA GeForce GTX 260など。受注は6月17日午後開始で、直販価格は164,430円から。

●Core i5/i7-8xxシリーズ搭載「HPE 280jp」

 H57チップセットをベースに、Core i5/i7-8xxシリーズを搭載するミドルクラスのミニタワーPC。販路は直販のみでBTOに対応する。

 最小構成時の仕様は、 Core i5-750(2.66 GHz)、2GBメモリ、500GB HDD、NVIDIA GeForce GT 320(1GB)、DVDスーパーマルチドライブ、Windows 7 Home Premium(64bit)など。直販価格は75,810円から。

 BTOの選択肢には、Core i7-870(2.93GHz)、16GBメモリ、2TB HDD×2などが用意される。本体サイズはHPE 290と共通。

●AMDプラットフォーム6コアPC「HPE 260jp」

 AMD 785GチップセットをベースにAMD Phenom II X6を搭載したミニタワーPC。販路は直販のみでBTOに対応する。

 最小構成時の仕様は、AMD Phenom II X6 1035T(2.6GHz)、2GBメモリ、ATI Radeon HD 4200(チップセット内蔵)、250GB HDD、DVDスーパーマルチドライブ、Windows 7 Home Premium(64bit)など。直販価格は55,860円から。本体サイズはHPE 290と共通。

(2010年 6月 17日)

[Reported by 伊達 浩二]