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Google Workspace、追加料金なしでGemini利用可能に。ただし3月から値上げ

 Googleは、同社が提供するAI機能のGeminiを、Google Workspace Business/Enterprise向けに統合すると発表した。これまで、Geminiの追加機能を利用するためにはアドオンの契約が必要だったが、今後該当のプランではアドオンが廃止され、通常の月額料金のみの支払いで使えるようになる。適用は本日から。なお、Business Starterについては、使用できるGeminiの機能が限られる。

 また、今回の変更とあわせて、Google Workspaceの価格改定も実施する。年間契約の場合、1ユーザーあたりの新旧の月額料金は以下の通り。新料金は3月17日より適用され、すでに契約中のユーザーはプランの更新日から新料金が適用される。現行の料金でアドオンを追加した場合と比べると、安価に利用できると説明している。

  • Business Starter:月額6ドル→7ドル(日本では680円→800円)
  • Business Standard:月額12ドル→14ドル(日本では1,360円→1,600円)
  • Business Plus:月額18ドル→22ドル(日本では2,040円→2,500円)

 AI機能は3プラン共通のものとして、Gmailにおける文書作成サポートやサイドパネル、コンテキストに応じたスマートリプライ、Geminiアプリにおけるエンタープライズグレードのセキュリティ/プラバシーやGoogle Workspaceの拡張機能、NotebookLMの音声概要とQ&Aが利用可能。これに加えて上位のBusiness StandardおよびBusiness Plusでは、Googleドキュメントやドライブ、Meet向けのAI機能や、Gemini Advancedなどが利用できる。

 なおデータ保護については、ユーザーの許可なくドメイン外のGeminiモデルのトレーニングのためにデータやプロンプトを使用しないとしているほか、エンタープライズグレードの管理機能なども提供する。