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鳥のように飛び立ったり歩いたりできるドローン
2024年12月5日 17:34
スイス連邦工科大学ローザンヌ校(EFPL)の研究チームは、鳥のようにジャンプして離陸したり、地上を歩いたりできるドローン「RAVEN(Robotic Avian-inspired Vehicle for multiple ENvironments)」を開発した。
RAVENは、カラスと同じぐらいのサイズのドローン。翼長は100cm、胴体の長さは50cm、重量は620gとなっている。多機能な脚部を備えており、鳥のような移動を実現。4秒弱で1mの距離を歩行できるほか、高さ12cmの段差を飛び越えたり、高さ26cmの障害物に飛び乗ったりできる。
さらに、軽量なボディと十分なパワーを持つモーターにより、鳥のように上方に飛び上がってそのまま飛行を始められるのも大きな特徴。エネルギー効率の面では、ジャンプを使った離陸が、静止からの離陸より優れているほか、短い距離を移動する場合に、飛行を繰り返すことなく歩行で済ませられる点でも優位だとしている。
研究グループでは、脚部を使った着陸や荷物の運搬、翼の羽ばたきのほか、翼をたたんで狭い場所を通るといったシステムの開発なども進め、可能な限り鳥に近いドローンの実現を目指すとしている。