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IntelとAMD、x86エコシステム拡大に向け提携

 IntelAMDは15日、x86アーキテクチャのエコシステム拡大に向けた「x86 Ecosystem Advisory Group」を設立した。創立メンバーにはこの2社のほか、Broadcom、Dell、Google、Hewlett Packard Enterprise、HP、Lenovo、Meta、Microsoft、Oracle、Red Hat、さらに著名なソフトウェア開発者のLinus Torvalds氏、Tim Sweeney氏が加わる。

 x86 Ecosystem Advisory Groupでは、重要な機能についてコミュニティから技術的な意見を募り、x86製品間の互換性や一貫性などを強化。統一された命令セットやアーキテクチャインターフェイスを提供することで、開発者のイノベーション促進を図り、ユーザーにメリットをもたらすとしている。グループが目指す主な成果として、以下の3つを挙げている。

  • ハードウェアとソフトウェアの互換性を高め、ユーザーが最先端の機能によるメリットを受けられるようにすること
  • アーキテクチャのガイドラインを単純化し、IntelとAMDのx86製品におけるソフトウェア一貫性とインターフェイスを強化すること
  • OSやフレームワーク、アプリケーションに新たな機能を効率的に統合すること

 IntelとAMDは競合企業として競い合う一方、x86エコシステムにおけるプラットフォームレベルの進化や標準規格の導入、セキュリティ脆弱性の緩和などの面で協力してきており、コンピューティングエコシステム全体の利益や製品のイノベーションに向けて、グループメンバーとともにさらに協力関係を強めていくとしている。

Intelのパット・ゲルシンガーCEO(左)とAMDのリサ・スー会長兼CEO(右)

【お詫びと訂正】初出時にLinus Torvalds氏のお名前を誤って記載しておりました。お詫びして訂正いたします。