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Intel、2024年第3四半期は2.5兆円の赤字に

 米Intelは31日(現地時間)、2024年度第3四半期(2024年7月~9月)の決算を発表した。これによると、第3四半期の売上高は前年同期比6%減の132億8,400万ドル(約2兆238億円)で、純損益は166億3,900万ドル(約2兆5,350億円)の赤字、1株あたりの損失は3.88ドル(約591円)となった。

 同社は大幅な赤字の背景として、市場需要にあわせた業務的再編や設備の見直しなどに起因する、159億ドル(約2兆4,224億円)の減損処理や28億ドル(約4,266億円)のリストラ関連費用が影響を与えていると述べている。なお、前年同期の純損益は2億9700万ドル(約452億円)の黒字だった。

 部門ごとの売上高では、クライアントコンピューティング部門(CCG)が前年同期比7%減の73億ドル(約1兆1,123億円)、データセンターとAI部門(DCAI)が同9%増の33億ドル(約5,028億円)、ネットワークとエッジ部門(NEX)が同4%増の15億ドル(約2,285億円)となった。

 ファウンドリ事業は同8%減の44億ドル(約6,704億円)、そのほかの事業としてAlteraは同44%減の4億1,200万ドル(約627億8,138万円)、Mobileyeは同8%減の4億8,500万ドル(約739億円)となっている。

 同社は2025年までに100億ドル(約1兆5,238億円)のコスト削減を目指しており、第3四半期においてコスト削減計画に向けた重要な進展を遂げたという。また、運営における透明性の向上を図るためにファウンドリ事業を独立した子会社として運営する方針を発表している。米国政府からCHIPS法のもとで最大30億ドル(約4,571億円)の助成金を受け取ることも決定しており、米国内での半導体供給網の強化を図る予定だ。

 同社は2024年第4四半期の売上高を約133億ドル~143億ドル(約2兆266億円~約2兆1,795億円)を見込んでおり、1株あたりの損失は0.24ドル(約36円)と予測している。