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HP、Core Ultra シリーズ2搭載の2in1と次世代Ryzen AI PRO搭載ノート

HP OmniBook Ultra Flip 14

 HPは9月24日(現地時間)、米国カリフォルニア州パロアルトのHP本社において、プライベートイベント「HP Imagine 2024」を開催した。

 HP Imagineは、今年(2024年)も昨年(2023年)同様、HPが展開する製品やサービスの各事業部が最新情報を紹介するメインステージでの基調講演、基調講演で説明した新製品やサービスを展示するShoeCase、そして個別セッションを実施した。

 基調講演などの詳細は別途紹介するが、本講ではHP Imagine 2024で紹介されたCopilot+ PCの仕様に準拠するノートPC新モデルを2製品取り上げる。

HP OmniBook Ultra Flip 14

展示機はプロセッサにCore Ultra 7 256Vを搭載

 「HP OmniBook Ultra Flip 14」は、Core Ultra シリーズ2を搭載し、Copilot+ PCの仕様に準拠するコンバーチブル型2in1ノートPC新モデル。HPのコンバーチブル型2in1ノートPCとして初めてCopilot+ PC仕様を満たす製品で、3パターンに変形し、さまざまな作業に柔軟に対応できるスタイル、バランスの取れた性能と駆動時間、AIを活用した優れたセキュリティなどを実現し、完璧なAI創造体験を求めるクリエイターやフリーランサーに最適としている。

クラムシェルスタイル
テントスタイル
タブレットスタイル

 なお、Copilot+ PCの機能は2024年11月のアップデート以降に利用可能となる予定。米国では既に販売を開始しており、価格は1,499.99ドルから。

 プロセッサにはCore Ultra シリーズ2を採用し、最上位モデルではCore Ultra 9 288Vを搭載。メモリは搭載プロセッサによって16GBまたは32GB。内蔵ストレージは最大2TBのPCIe 4.0 SSDを搭載する。全モデルがIntel Evo Editionに準拠となる。

 ディスプレイは3K(2,880×1,800ドット)表示対応の14型有機ELで、タッチ操作およびスタイラスペンの利用、48~120Hzの可変リフレッシュレート、DisplayHDR 600準拠のHDR表示、DCI-P3カバー率100%の広色域表示をサポート。ディスプレイ表面は強化ガラス「Corning Gorilla Glass 5」を採用することで強度を高めている。

 カメラは900万画素のIR AIカメラで、顔認証をサポートするとともに、AI処理により周囲の環境に合わせて最適な画質調整が行なえる。またPolyのサウンド技術を応用し、AIノイズリダクションやHPダイナミックボイスレベリングによるクリアなサウンドでのWeb会議が可能。

 無線機能はWi-Fi 7準拠の無線LANとBluetooth 5.4を搭載。拡張ポートはThunderbolt 4×2、USB 3.2 Gen 2 Type-C×1、3.5mmオーディオジャックを用意。Thunderbolt 4とUSB Type-CはいずれもUSB PD、DisplayPort Alt Modeに対応。

 容量64Whのリチウムポリマーバッテリを内蔵し、駆動時間は動画再生時で20.5時間。45分で50%の容量を充電できる急速充電もサポート。

 サイズは313.7×216.2×15mm、重量は1.349kg。

天板
正面
左側面
背面
右側面
ディスプレイは3K(2,880×1,800ドット)表示の14型有機ELで、タッチおよびペン入力に対応
キーボード
左奥角にUSB 3.2 Gen2 Type-C、左側面にオーディオジャックを配置
右側面と右奥角にThunderbolt 4を配置

HP EliteBook X G1a

HP EliteBook X G1a

 「HP EliteBook X G1a」は、AMDの次世代Ryzen AI PROを搭載する、Copilot+ PCの仕様に準拠する法人向けノートPC新モデル。米国で11月の発売を予定しており、価格は未定。

 メモリにバンド幅8,000MB/sと超高速なDDR5x-8000MT/sを最大64GB搭載可能。この高速メモリの搭載により、Ryzen AI PRO内蔵NPUのAI処理性能は55TOPSに達するという。また、高性能な冷却システムと、電力とパフォーマンスを最適化する「HP Smart Sense」により、高速なレスポンスと静音性も両立している。

展示機ではプロセッサにRyzen AI 9 HX PRO 375を搭載

 優れたセキュリティ性も特徴で、HPのCopilot+ PCの仕様に準拠するPCとして初めて量子ハッキング保護機能を搭載。負荷の高いセキュリティタスクをNPUにオフロードすることで、高度なセキュリティ機能を利用しつつCPUコアへの負荷を軽減し、作業効率を高められる。このほか、AIカメラを活用した覗き見検知などのセキュリティ機能も搭載する。

 ディスプレイは3K(2,880×1,800ドット)表示、リフレッシュレート120Hz、タッチ対応の14型有機ELまたは、WUXGA(1,920×1,200ドット)表示対応の14型液晶を搭載。無線機能はWi-Fi 7準拠の無線LANとBluetooth 5.4を搭載。

 拡張ポートはThunderbolt 4×2、USB 3.2 Gen 2 Type-C×1、USB 3.2 Gen 2×1、HDMI、3.5mmオーディオジャックを用意。Thunderbolt 4とUSB Type-CはいずれもUSB PD、DisplayPort Alt Modeに対応。容量74.5Whのリチウムポリマーバッテリを内蔵する。

 サイズは312.2×214.75×8.98~13.17mm(最厚部18.1mm)、重量は1,499g。

天板
正面
左側面
背面
右側面
ディスプレイは14型で、WUXGA表示対応の液晶または3K表示対応のタッチ有機ELを搭載
キーボード
左側面にHDMI、USB 3.2 Gen 2 Type-C、Thunderbolt 4、3.5mmオーディオジャックを配置
右側面にThunderbolt 4、USB 3.2 Gen 2を配置