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データセンターの効率や安全性を高める「NVMe 2.1」

 NVM Expressは6日、インターフェイス規格「NVM Express 2.1」(NVMe 2.1)の基本仕様を発表した。AIやHPCワークロードなど、効率性や安全性、柔軟性を維持しながら、システムの継続的な動作を実現すべく、最新のデータセンターで求められる機能が新たに加わっている。

 デバイスの効率化とデータセンターの稼働時間向上に向けた新機能として、NVMeデバイスを搭載するデータセンターがNVMe over Fabrics(NVMe-oF)サブシステムからOSを検出しロードできるようし、ネットワークシャットダウン後などのシステム全体の復旧を高速化する「NVMe Network Boot/UEFI」、NVMeソリューションを活用した高可用性システムを構築できる「NVMe High Availability」が加わる。

 また、データ管理の柔軟性やアクセス性、セキュリティを改善する機能として、NVMeコントローラと名前空間をNVMeサブシステム間で移行できる「NVMe Live Migration」、データのリード/ライト操作ごとに固有の暗号化キーを使用することで保護を強化する「Key Per I/O」を追加。

 さらに、ワークロード固有の要求に基づいてNVMeおよびNVMe-oFシステムの構築やプロビジョニングを可能にするフレームワーク「Scalable Resource Management」、Centralized Discovery Controller(CDC)を活用してNVMeデバイスを使うデータセンターでのアクセス制限を改善する「Fabric Zoning and Pull Registrations」なども実装される。

 そのほか、NVMeデバイスのセキュリティを全体的に高めるファブリックセキュリティの改善なども図っている。