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Anker、180度プラグが回るカード型USB充電器。65W出力のバッテリ内蔵型なども

宇都宮充

2024年8月8日 11:00

　Ankerは、フラグシップの充電器シリーズとなる「Anker Prime」から、窒化ガリウム(GaN)を用いたGaNPrimeテクノロジーや、USB Power Delivery 3.1による高出力に対応する製品など、USB充電関連製品を複数発表した。

　一部製品を除き、本日8日よりすでに販売を開始している。なお、8日発売の製品については、数量限定の初回セールも実施しており、10%オフにて購入できる。

　Ankerでは2018年にGaN採用の小型USB充電器を市場に投入。2022年にはワンランク上の充電器を求めるユーザー向けのGaNPrime、続く2023年にはAnker Primeを発表した。Anker Primeシリーズは累計で100万台以上の販売を達成しているという。

Anker Prime Charger(65W, Slim, GaN)

　「Anker Prime Charger(65W, Slim, GaN)」は、クレジットカードほどのサイズながら、最大65W出力に対応する薄型USB充電器。2024年冬頃の発売を予定しており、価格は6,990円。

　本体サイズが約86×45×12mm、重量が約80gと薄型軽量なUSB充電器。放熱性の高い内部構造によって、コンパクトながらUSB Type-Cポートを2基搭載し、最大65Wの高出力に対応している。

　同社独自のダイナミックプラグ構造を採用した点が大きな特徴で、ACプラグの端子部を左右に開くと収納、中央に引き起こすと使用できる設計となっている。これにより小型化を実現したほか、プラグ部分を180度回転できるようになり、コンセントでほかの機器との干渉を避けやすいデザインを可能にした。

　出力は、USB Type-C 1が5V/3A、9V/3A、15V/3A、20V/3.25A(最大65W)、Type-C 2が5V/3A、9V/3A、15V/3A、20V/2.25A(最大45W)。2ポート同時の場合は最大63W。

展示機はサンプルだったため、製品版とデザインが異なる場合がある

プラグは左右から引き起こすと使える状態に

引き起こすと前後に180度回転できる

Anker Prime Power Bank(9600mAh, 65W, Fusion)

　「Anker Prime Power Bank(9600mAh, 65W, Fusion)」は、Anker Primeシリーズとしては初となる、USB充電器とモバイルバッテリの機能を兼ね備えたFusionモデル。価格は1万4,990円。

　本体背面にACプラグを備えるとともに、容量9,600mAhのバッテリも内蔵するUSB充電器/モバイルバッテリ一体型の製品。充電器時、モバイルバッテリ時ともに最大出力は65Wで、MacBook Proの充電も行なえる。

　一方で、従来の一般的な65W出力対応モバイルバッテリと比べ、約60%の小型化を実現したとしており、重量も約308gに抑えた。1秒間に80回温度をチェックするActiveShield 3.0を新たに搭載し、安全性も高めた。

　出力ポートはUSB Type-C×2。出力はともに5V/3A、9V/3A、12V/3A、15V/3A、20V/3.25A(最大65W)。

　本体サイズは約115×44×42mm。

Anker Prime Charger(100W, 3 Ports, GaN)

　「Anker Prime Charger(100W, 3 Ports, GaN)」は、最大100W出力対応の3ポートUSB充電器。価格は8,990円。

　100W出力対応USB充電器として世界最小クラスを謳う。USB Type-Cを2基、Type-Aを1基搭載しており、同様のポート構成を採用した一般的な100W対応品と比べても、約50W小型化を実現したとする。

　従来品(Prime Wall Charger 100Wモデル)と比べると、幅が小さくなった一方で、長さが伸びた形状となった。一方で本体の重心位置をACプラグ側に寄せたり、プラグがある面に摩擦を高めるような加工を施すことで、壁面コンセントに接続した場合でも抜け落ちにくい設計とした。

　出力は、USB Type-Cがともに5V/3A、9V/3A、15V/3A、20V/5A(最大100W)、Type-Aが5V/3A、9V/2A、10V/2.25A、12V/1.5A(最大22.5W)。3ポート同時の場合は最大89W。

　本体サイズは約68×29×45mm、重量は約170g。

左が従来品、右が新製品。形状が大きく変わった

Anker Prime Charger(200W, 6 Ports, GaN)

　「Anker Prime Charger(200W, 6 Ports, GaN)」は、USB Type-Cを4基、Type-Aを2基搭載したUSB充電器。価格は1万2,990円。

　USB Type-Cで最大100W、複数ポート使用時でも合計最大200Wまで対応する高出力USB充電器。合計6つの機器を同時に充電でき、充電環境をまとめて整理できるという。

　従来からの多重保護システムに加えてActiveShield 3.0も搭載し、安全性を確保。Anker Primeシリーズでは初の平置きタイプのデザインで、高さが35mmに抑えられており、モニター下の空間などにも設置しやすい。

　出力は、USB Type-Cが4ポートともに5V/3A、9V/3A、10V/2.25A、15V/3A、20V/5A、Type-Aが2ポートともに5V/3A、9V/2A、10V/2.25A、12V/1.5A。合計出力は最大200W。

　本体サイズは約112×76×35mm、重量は約563g。

Anker Prime Charger(250W, 6 Ports, GaN)

　「Anker Prime Charger(250W, 6 Ports, GaN)」は、前面にディスプレイを搭載した6ポートUSB充電器。2024年秋頃の発売を予定しており、価格は1万9,990円。

　出力状況などを確認できる前面ディスプレイを搭載するのが特徴のUSB充電器。据え置きタイプでは同社初だとしている。ポートはUSB Type-Cを4基、Type-Aを2基装備。USB Type-Cでは最大140Wの出力もサポートしており、6ポート合計で250Wの出力が可能となっている。

　加えて、本体側面にはダイヤルを装備しており、4つの充電モードの切り替えが可能。優先出力ポートの切り替えなどが行なえる。さらに、スマートフォンアプリとの連携機能も備え、出力状況の確認や出力モード変更などが外出先からでも行なえる。

　出力は、USB Type-C 1が5V/3A、9V/3A、15V/3A、20V/5A、28V/5A(最大140W)、Type-C 2～4が5V/3A、9V/3A、15V/3A、20V/5A(最大100W)、Type-Aが2ポートともに5V/3A、9V/2A、10V/2.25A、12V/1.5A(最大22.5W)。合計出力は最大250W。

　本体サイズは約106×93×40mm、重量は約640g。

Anker Prime Charging Station(8-in-1, 240W)

　「Anker Prime Charging Station(8-in-1, 240W)」は、最大140WのUSB Type-C出力に対応し、ACコンセントも2つ搭載する高出力電源タップ。価格は1万9,990円。

　USB Type-Cを4基、Type-Aを2基備えるほか、天面に2つのACコンセントを搭載し、合計で8台の機器を同時に充電できる電源タップ。USB Type-Cは単体で140W出力が可能なほか、6基のUSBポート合計で最大240Wの高出力に対応する。

　さまざまなタイプのポートを備えながら、約18mmの薄型設計である点も特徴。ACコンセント部は従来製品と同様に、プラグを接続すると飛び出すことで奥行きを確保するデザインとなっている。天面には充電状況などを確認できるディスプレイも搭載。専用アプリとの連携機能にも対応し、接続機器にあわせた出力の自動調整も行なえる。

　出力は、USB Type-Cが4ポートともに5V/3A、9V/3A、15V/3A、20V/5A、28V/5A(最大140W)、Type-Aが5V/2.4A(最大12W)。

　本体サイズは約140×80×16mm、重量は約230g。ACアダプタ部分のサイズは約103×78×32mm。