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キオクシア、業界最大2Tbit QLCの第8世代3D NANDフラッシュをサンプル出荷。1パッケージ4TBを実現

写真はBiCS FLASH技術を使用した同社製品をイメージとして使用したもの

 キオクシア株式会社は3日、3Dフラッシュメモリ技術の第8世代BiCS FLASHを採用した、業界最大容量となる2TbitのQLC製品のサンプル出荷を開始した。同製品は、AIを含むさまざまなアプリケーションで高容量を提供し、拡大するデータ需要に対応する。

 第8世代BiCS FLASHは、新たなスケーリング技術とCBA(CMOS directly Bonded to Array)技術により、ビット密度の向上と3.6Gbit/sの高速なインターフェイスを実現する。同社は、第8世代BiCS FLASHをQLC製品に適用することで、業界最大容量の2Tbitを達成したという。

 2Tbit QLC製品は、同社のこれまでの最大容量モデルである第5世代QLC製品と比べて、ビット密度が約2.3倍、書き込み電力効率は約70%向上している。同製品は16段積層により1パッケージあたり4TBの容量を提供できる。

 同社は、2Tbit QLC製品と比較してシーケンシャルライト性能を約30%高速化し、読み取りレイテンシを約15%改善した1Tbit QLC製品も、クライアントSSDやモバイル機器向けに展開する。