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Windows 11、共有機能の強化など多数の新機能を追加した5月度プレビューパッチ

 Microsoftは29日(米国時間)、Windows 11バージョン22H2および23H2向けのプレビューパッチ「KB5037853」を公開した。

 KB5037853では、デバイス間共有機能の「Windows Share」に関する新機能が複数追加された。共有ウィンドウの誤操作防止として、ウィンドウの外部をクリックしても閉じることがなくなり、右上の閉じるボタンを押すまで閉じないようになった。

 Windows Shareでは、URLやクラウドファイルを共有するためのQRコードを作成する機能も搭載された。Microsoft Edgeツールバーの共有ボタンから「Windowsの共有オプション」を選択することでQRコードが作成できる。Microsoftアカウントに登録しているメールアドレスにメールを送ることも可能になり、URLやファイルなどをメールで自分自身に送信できるようになった。

 ファイルエクスプローラーでは、マウスを使用してアドレスバーのパンくずリスト間でファイルをドラッグできるようになった。たとえばパス「This PC > Windows (C:) > Program Files」には3つのパンくずリストが表示されるが、これらの間でファイルをより簡単に移動できるようになった。

 設定に関してはアカウントセクションに、PCやXboxの管理ができる「リンクされたデバイス」ページが追加されたほか、回復用メールアドレスを追加できる「今すぐ追加」ボタンがロールアウトされた。スタートメニューには新しいアカウントマネージャーが導入され、Microsoftアカウントを使用してサインインすると、アカウントの特典や設定を一目で確認および管理できるようになった。

 サウンド設定のバックアップ機能も強化され、多くのサウンド設定(サウンドスキームを含む)がバックアップされ、[設定]→[アカウント]→[Windowsバックアップ]からアクセスできる。新しいデバイスに移行する際は、Windowsバックアップアプリを使用することでこれらの設定を復元できる。

 本パッチではこのほか、ファイルエクスプローラーが画面の端からスワイプすると応答しなくなる問題や、手書きパネルおよびタッチキーボードに影響する問題、非表示のウィンドウが表示される問題、画面の一部が歪む問題、Bluetooth Low Energyヘッドセットの接続オプションが表示されない問題などを対処している。