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防水防塵/おサイフケータイ対応となった「ROG Phone 8」。メモリは最大24GBに
2024年5月15日 11:00
ASUS JAPAN株式会社は、Snapdragon 8 Gen 3や最大24GBメモリなどを搭載した6.78型フラグシップゲーミングスマートフォン「ROG Phone 8」シリーズを17日に発売する。ラインナップはベースモデルの「ROG Phone 8」と、上位モデルの「ROG Phone 8 Pro」に加え、数量限定販売の最上位モデルとなる「ROG Phone 8 Pro Edition」を用意。価格は順に15万9,800円、17万9,800円、21万9,800円。
全モデル共通で、SoCにSnapdragon 8 Gen 3を搭載し、従来からCPU性能を30%、GPU性能を25%高速化。最上位のROG Phone 8 Pro Editionではメモリが24GB LPDDR5X、ストレージが1TB UFS 4.0と、スマホとして異例と言えるほど大容量なものを搭載。それ以外のモデルでも、メモリは共通で16GB LPDDR5X、ストレージは512GB(ROG Phone 8 Pro)または256GB(ROG Phone 8)のUFS 4.0を搭載しており、フラグシップ機らしい仕様となっている。
本体内部の冷却システムも改良し、SoC部には窒化ホウ素と急速冷却用ヒートシンクを配置したほか、グラファイトシートやベイパーチャンバーなども組み合わせることで、SoCを全方位から放熱。従来モデルと比べて、熱効率が22%向上したとする。SoC本体中央に配置するセンターレイアウトSoCを継続して採用しており、ゲームプレイで横持ちした際に熱を感じにくいという。
筐体デザインについては、背面に備わるAniMe VisionやAuraライトが大きな特徴。ROG Phone 8 Pro/Pro Editionが搭載するAniMe Visionは、341個のミニLEDによるモノクロディスプレイのようなもので、時計や天気、バッテリ残量や通知、写真撮影時のカウントダウンなど、さまざまな情報をアニメーション表示できる。
一方、ROG Phone 8が搭載するAuraライトは、従来モデルにも採用されていたROGロゴのイルミネーションだが、LEDの数が2倍になり、より滑らかな発光が可能となっている。そのほか各モデル共通で、約8.9mmにスリム化を図るとともに、新たにIP65/IP68の防水防塵やFeliCa/おサイフケータイにも対応している。
ディスプレイは6.78型2,400×1,800ドット/最大リフレッシュレート165HzのAMOLEDで、タッチサンプルレートは720Hzに対応。Delta E 1未満の色精度を謳い、ピーク時輝度は2,500cd/平方mに達する。1~120Hzの範囲ではLTPOによる可変リフレッシュレートもサポートする。常時表示機能のAlways-on Panelも搭載しており、充電状態や通知をすぐに確認することもできる。
ガラスにはCorningのGorilla Glass Victus 2を採用。サイズは従来と同じ6.78型だが、より狭額縁な設計とすることで、本体サイズはコンパクトになった。画面占有率は94%に達する。
背面カメラは5,000万画素広角、1,300万画素超広角(120度)、3,200万画素3倍望遠の3眼構成。広角には6軸ジンバルモジュールを内蔵し、光学/電子手ぶれ補正が利用可能。3倍光学ズームと独自のHyper Clarityを組み合わせた最大30倍ズーム撮影にも対応する。一方前面カメラは3,200万画素広角で、1倍/0.7倍の倍率切り替えが可能となっている。
音響周りについては、Dirac Virtuoによる空間オーディオやハイレゾに対応。aptX Adaptiveを活用し、アプリに応じて音質重視/低遅延重視を変えられる機能も用意する。バッテリは、従来モデルから容量が500mAh減の5,500mAhとなるが、電力効率の向上で従来と同等の駆動時間を確保。最大65Wの急速充電に対応し、39分でフル充電が可能なほか、新たに最大15WのQi無接点充電もサポートした。
ソフトウェア面では、ゲーマー向けの統合管理アプリArmoury Crateや、アシストツール群のGame Genieを搭載。感圧式タッチセンサーを使用したトリガーボタンのAirTriggersや、ゲーム内のテキストをOCRしてキャプチャできるAI Grabberなどを用意する。UIについては、Zenfone向けに提供しているZen UIをベースとしたROG UIを採用となり、オンデバイスAIでの画像検索機能なども搭載する。
各モデル共通の仕様として、Snapdragon 8 Gen 3、6.78型2,400×1,080ドットAMOLED、ROG UI(Android 14ベース)などを搭載。メモリ/ストレージは、ROG Phone 8 Pro Editionが24GB/1TB、ROG Phone 8 Proが16GB/512GB、ROG Phone 8が16GB/256GBとなる。
インターフェイスはともに、USB 2.0 Type-C(下側面)、USB 3.1 Type-C(左側面)、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.4、マイク/ヘッドフォンコンボジャックを装備。センサーは、GPS、加速度、電子コンパス、光、近接、ジャイロ、画面内指紋、感圧式ボタンを備える。生体認証は指紋および顔に対応。
SIMはNano SIM×2で、対応バンドは、5Gがn1/2/3/5/7/8/12/18/20/25/26/28/38/40/41/48/66/77/78/79、LTEがBand 1/2/3/4/5/7/8/12/17/18/19/20/25/26/28/32/34/38/39/40/41/42/43/48/66、W-CDMAがBand 1/2/4/5/6/8/19、GSMが850/900/1,800/1,900MHz。
本体サイズは163.8×76.8×8.9mm、重量は225g。
そのほか、アクセサリとして外付けクーラーの「AeroActive Cooler X」(価格は1万2,480円)、保護フィルムの「ROG Phone 8 Antibacterial Glass Screen Protector」(3,480円)、ケースの「ROG Phone 8 Clear Case」(1,980円)も17日より販売する。
このうち、AeroActive Cooler XはROG Phone 8 Pro Edition限定で同梱される。従来モデルから改良を施し、スマートフォンと接触する部分のペルチェ素子を2.6倍に拡大するとともに、ファン回転数を1.1倍に引き上げることで、冷却効率を1.3倍向上。一方で、10%の軽量化と29%の小型化を図っており、コンパクトで使いやすくなった。
そのほか、報道関係者向けの製品説明会では、ROG Phone 8シリーズをはじめとしたスマートフォンに装着して使える外付けコントローラ「ROG Tessen Mobile Controller」や、歴代のROG Phoneシリーズの展示も行なわれていた。