ニュース

防水防塵/おサイフケータイ対応となった「ROG Phone 8」。メモリは最大24GBに

 ASUS JAPAN株式会社は、Snapdragon 8 Gen 3や最大24GBメモリなどを搭載した6.78型フラグシップゲーミングスマートフォン「ROG Phone 8」シリーズを17日に発売する。ラインナップはベースモデルの「ROG Phone 8」と、上位モデルの「ROG Phone 8 Pro」に加え、数量限定販売の最上位モデルとなる「ROG Phone 8 Pro Edition」を用意。価格は順に15万9,800円、17万9,800円、21万9,800円。

 全モデル共通で、SoCにSnapdragon 8 Gen 3を搭載し、従来からCPU性能を30%、GPU性能を25%高速化。最上位のROG Phone 8 Pro Editionではメモリが24GB LPDDR5X、ストレージが1TB UFS 4.0と、スマホとして異例と言えるほど大容量なものを搭載。それ以外のモデルでも、メモリは共通で16GB LPDDR5X、ストレージは512GB(ROG Phone 8 Pro)または256GB(ROG Phone 8)のUFS 4.0を搭載しており、フラグシップ機らしい仕様となっている。

 本体内部の冷却システムも改良し、SoC部には窒化ホウ素と急速冷却用ヒートシンクを配置したほか、グラファイトシートやベイパーチャンバーなども組み合わせることで、SoCを全方位から放熱。従来モデルと比べて、熱効率が22%向上したとする。SoC本体中央に配置するセンターレイアウトSoCを継続して採用しており、ゲームプレイで横持ちした際に熱を感じにくいという。

 筐体デザインについては、背面に備わるAniMe VisionやAuraライトが大きな特徴。ROG Phone 8 Pro/Pro Editionが搭載するAniMe Visionは、341個のミニLEDによるモノクロディスプレイのようなもので、時計や天気、バッテリ残量や通知、写真撮影時のカウントダウンなど、さまざまな情報をアニメーション表示できる。

 一方、ROG Phone 8が搭載するAuraライトは、従来モデルにも採用されていたROGロゴのイルミネーションだが、LEDの数が2倍になり、より滑らかな発光が可能となっている。そのほか各モデル共通で、約8.9mmにスリム化を図るとともに、新たにIP65/IP68の防水防塵やFeliCa/おサイフケータイにも対応している。

 ディスプレイは6.78型2,400×1,800ドット/最大リフレッシュレート165HzのAMOLEDで、タッチサンプルレートは720Hzに対応。Delta E 1未満の色精度を謳い、ピーク時輝度は2,500cd/平方mに達する。1~120Hzの範囲ではLTPOによる可変リフレッシュレートもサポートする。常時表示機能のAlways-on Panelも搭載しており、充電状態や通知をすぐに確認することもできる。

 ガラスにはCorningのGorilla Glass Victus 2を採用。サイズは従来と同じ6.78型だが、より狭額縁な設計とすることで、本体サイズはコンパクトになった。画面占有率は94%に達する。

 背面カメラは5,000万画素広角、1,300万画素超広角(120度)、3,200万画素3倍望遠の3眼構成。広角には6軸ジンバルモジュールを内蔵し、光学/電子手ぶれ補正が利用可能。3倍光学ズームと独自のHyper Clarityを組み合わせた最大30倍ズーム撮影にも対応する。一方前面カメラは3,200万画素広角で、1倍/0.7倍の倍率切り替えが可能となっている。

 音響周りについては、Dirac Virtuoによる空間オーディオやハイレゾに対応。aptX Adaptiveを活用し、アプリに応じて音質重視/低遅延重視を変えられる機能も用意する。バッテリは、従来モデルから容量が500mAh減の5,500mAhとなるが、電力効率の向上で従来と同等の駆動時間を確保。最大65Wの急速充電に対応し、39分でフル充電が可能なほか、新たに最大15WのQi無接点充電もサポートした。

 ソフトウェア面では、ゲーマー向けの統合管理アプリArmoury Crateや、アシストツール群のGame Genieを搭載。感圧式タッチセンサーを使用したトリガーボタンのAirTriggersや、ゲーム内のテキストをOCRしてキャプチャできるAI Grabberなどを用意する。UIについては、Zenfone向けに提供しているZen UIをベースとしたROG UIを採用となり、オンデバイスAIでの画像検索機能なども搭載する。

 各モデル共通の仕様として、Snapdragon 8 Gen 3、6.78型2,400×1,080ドットAMOLED、ROG UI(Android 14ベース)などを搭載。メモリ/ストレージは、ROG Phone 8 Pro Editionが24GB/1TB、ROG Phone 8 Proが16GB/512GB、ROG Phone 8が16GB/256GBとなる。

 インターフェイスはともに、USB 2.0 Type-C(下側面)、USB 3.1 Type-C(左側面)、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.4、マイク/ヘッドフォンコンボジャックを装備。センサーは、GPS、加速度、電子コンパス、光、近接、ジャイロ、画面内指紋、感圧式ボタンを備える。生体認証は指紋および顔に対応。

 SIMはNano SIM×2で、対応バンドは、5Gがn1/2/3/5/7/8/12/18/20/25/26/28/38/40/41/48/66/77/78/79、LTEがBand 1/2/3/4/5/7/8/12/17/18/19/20/25/26/28/32/34/38/39/40/41/42/43/48/66、W-CDMAがBand 1/2/4/5/6/8/19、GSMが850/900/1,800/1,900MHz。

 本体サイズは163.8×76.8×8.9mm、重量は225g。

ROG Phone 8 Pro(左)、ROG Phone 8(右)
ROG Phone 8 Pro(Pro Edition)
背面
前面
左側面。従来モデルから引き続き、USB Type-Cポートは本体左と下の2カ所に装備
右側面
上側面
下側面
背面にはAniMe Vision
消灯時にはAniMe Visionが見えないデザインとなっている
ROG Phone 8
背面
前面
左側面。こちらもUSB Type-Cポートは本体左と下の2カ所に装備
右側面
上側面
下側面
背面にはAuraライトを装備
ファントムブラックとレベルグレーの2色展開となる

 そのほか、アクセサリとして外付けクーラーの「AeroActive Cooler X」(価格は1万2,480円)、保護フィルムの「ROG Phone 8 Antibacterial Glass Screen Protector」(3,480円)、ケースの「ROG Phone 8 Clear Case」(1,980円)も17日より販売する。

 このうち、AeroActive Cooler XはROG Phone 8 Pro Edition限定で同梱される。従来モデルから改良を施し、スマートフォンと接触する部分のペルチェ素子を2.6倍に拡大するとともに、ファン回転数を1.1倍に引き上げることで、冷却効率を1.3倍向上。一方で、10%の軽量化と29%の小型化を図っており、コンパクトで使いやすくなった。

AeroActive Cooler X
本体
スマートフォン装着部。USB Type-C端子も備える
上下から挟み込むように装着
クーラー部分にはゲーム操作に使えるボタンやスタンドなどを搭載

 そのほか、報道関係者向けの製品説明会では、ROG Phone 8シリーズをはじめとしたスマートフォンに装着して使える外付けコントローラ「ROG Tessen Mobile Controller」や、歴代のROG Phoneシリーズの展示も行なわれていた。

ROG Tessen Mobile Controller
本体
背面
装着部分の左右の幅はスマートフォンにあわせて可変
折りたたむこともできる
歴代のROG Phoneシリーズの展示も
左から、ROG Phone(2018年発表)、ROG Phone II(2019年)、ROG Phone 3(2020年)
左から、ROG Phone 5、ROG Phone 5s Pro、ROG Phone 5 Ultimate(ともに2021年)
左から、ROG Phone 6、ROG Phone 6 Pro(どちらも2022年)
左から、ROG Phone 7、ROG Phone 7 Ultimate(どちらも2023年)