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ユーザーの声から国内発売に至ったXiaomiのライカ搭載スマホ

左から、安達晃彦氏、大沼彰氏、嶋本丈士氏

 小米技術日本株式会社(Xiaomi)は9日、新製品発表会を開催し、ライカ(Leica)と共同開発したフラグシップスマートフォン「Xiaomi 14 Ultra」をはじめとした新製品5機種を順次国内市場に投入すると発表した。

 本稿では、発表会の模様と会場で展示された実機写真をあわせてお届けする。製品の細かな仕様などについては、既報を参照されたし。

これまでにない体験を提供する新製品

大沼彰氏

 発表会では、同社取締役社長の大沼彰氏が登壇し、グローバルおよび国内における事業の状況について説明した。

 Xiaomiでは、「Innovation for everyone」をミッションに掲げ事業を展開。特にスマートフォン事業においては、2023年通期でグローバルのシェア3位を維持。2024年も第1四半期は3位を継続しており、前年同期と比べても好調に推移しているという。また、2月に開催されたMWC 2024では、同社初となる電気自動車「Xiaomi SU7」なども発表した。

 今回の新製品発表では、「これまでにない体験を」をテーマに製品を投入。グローバルで展開する多彩な製品ラインナップの中でも、特に同社が注力した、付加価値の高い製品を日本のユーザーに届けると説明した。

スマートフォン事業は2024年も好調
初の電気自動車も発表した
今回の新製品では、これまでにない体験を提供するという

 そのほか、5月25日から9月1日までの期間限定で、渋谷PARCOにてポップアップストアを開設することも発表。2023年12月のポップアップイベント、2024年3月の新生活キャンペーンイベントに続く施策で、今回発表した新製品を含む展示だけでなく、製品の販売も行なわれる。

渋谷PARCOにてポップアップストアを開設

ユーザーの声から国内発売が実現したXiaomi 14 Ultra

Xiaomi 14 Ultraを持つ安達晃彦氏
ユーザーの声を受けて国内発売に至ったという

 続いて、同社プロダクトプランニング本部 本部長の安達晃彦氏が登壇し、新製品の説明を行なった。

 同社では、企業ポリシーとしてユーザー(Xiaomi Fans)の声に耳を傾けることを大切にしているといい、今回投入する製品もそうした取り組みによるものだと説明。例として、Xiaomi 14 Ultraについても、X(旧Twitter)上で日本でも展開してほしいという声があったことで、実際に社内で議論がスタートしたと紹介した。

Leica Camera AGのMarius Eschweiler氏からメッセージも寄せられた
カメラは4眼構成
LeicaのVARIO-SUMMILUXレンズを採用
デジカメのように使えるアクセサリも

 Xiaomi 14 Ultraは、Snapdragon 8 Gen 3採用のフラグシップスマートフォンで、ライカと共同開発のイメージング技術を搭載するCo-Engineered with Leicaとして展開される。

 ソニー製1型センサーやLeicaのVARIO-SUMMILUXレンズの採用、無段階可変絞り機能など、カメラとしての性能を追求した仕様となっており、本体ケース部とバッテリ内蔵のグリップ部からなるアクセサリのPhotography Kitも用意。半押しができる2段階シャッターボタン、ズームレバーなどを備えるほか、67mm径のレンズフィルターも装着可能。コンパクトデジカメのようにも取り扱える。

左が安達晃彦氏、右が嶋本丈士氏
Xiaomi 14 Ultraを使って撮影した作品が紹介された

 発表会の途中では、Xiaomi 14 Ultraを実際に試用した写真家の嶋本丈士氏と安達氏のトークセッションも行なわれ、嶋本氏が本機で撮影した作品も紹介された。嶋本氏は、感覚的に使えて操作もしやすかったといい、1台でほとんどの撮影が行なえるため、手ぶらで出かけても機会を逃さす撮影ができると語った。

Xiaomi 14 Ultra
背面
前面
左側面
右側面
上側面
下側面
カメラ部
カラーはブラックとホワイトの2色
Photography Kit装着時
キットはカバーとバッテリ内蔵グリップからなる
グリップ上部。カスタムダイヤル、半押しできる2段階シャッター、ズームレバー、録画ボタンを装備
グリップ下部。ストラップホールやUSB Type-Cを装備
デコレーションリング(左)と、67mmフィルターアダプター
Photography Kitの内容物

高性能ミドルレンジスマホやハイエンドタブレットも

Redmi Note 13 Pro/Pro+ 5G

 一方、ミドルレンジ製品を求める声に応えたのが「Redmi Note 13 Pro 5G」および「Redmi Note 13 Pro+ 5G」となる。国内ではハイエンドのXiaomi 13Tシリーズ、エントリー向けのRedmi 12 5Gをこれまで展開してきたが、この間を埋める製品にあたる。

 Redmi Noteシリーズは、ハイスペックをお手頃価格で提供するというコンセプトの製品で、グローバルでも非常に好評だと説明。世界累計の販売台数は3.6億台にのぼるという。

ミドルレンジ製品ながら、ハイエンドの機能を盛り込んだ
2億画素メインカメラを搭載
ディスプレイも高解像度/高リフレッシュレート対応
急速充電機能もサポート

 今回国内向けには2機種が投入されるが、Redmi Note 13 Pro 5GはauおよびUQから、Redmi Note 13 Pro+ 5GはSIMフリーモデルとして、それぞれ販売される。どちらについても、ハイエンド級の機能をミドルレンジに惜しみなく注ぎ込んだ製品だとアピールした。

Redmi Note 13 Pro 5G
背面
前面
左側面
右側面
上側面
下側面
狭額縁設計
左から、ミッドナイトブラック、オーロラパープル、オーシャンティール
Redmi Note 13 Pro+ 5G
背面
前面
左側面
右側面
上側面
下側面
画面端がカーブしたエッジディスプレイを採用
左から、ミッドナイトブラック、ムーンライトホワイト、オーロラパープル
Xiaomi Pad 6S Pro 12.4
Snapdragon 8 Gen 2を搭載
120Wの急速充電に対応
HyperOSの採用でスマートフォントのシームレスな連携を実現

 タブレットについては、新たなハイエンド機としてSnapdragon 8 Gen 2搭載の「Xiaomi Pad 6S Pro 12.4」を投入。これまでハイエンドのXiaomi Pad 6と、エントリーのRedmi Pad SEを展開してきたが、さらなるハイエンド機を求める声に応え、ラインナップが拡充されたかたち。同氏は本体、アクセサリともにコストパフォーマンスに優れた製品になったとアピールし、タブレットについても、より注力をしていくと説明した。

 なお、スマートフォンとタブレットについては、今回の新製品よりOSが従来のMIUIからHyperOS(Android 14ベース)へと切り替わっており、デバイス間の連携機能の強化などが図られている。

Xiaomi Pad 6S Pro 12.4
前面
背面
左側面
右側面
上側面
下側面
カバー装着時
タッチパッドキーボード装着時
キーボード部。タッチパッドも備える
フォーカスペン
Xiaomi TV Max 86"
主な特徴

 2023年に国内向けに初めて投入したチューナーレスTVについては、新たに86型の超大型モデルとなる「Xiaomi TV Max 86"」を発表。広い色域や120HzのリフレッシュレートおよびMEMC(フレーム補間)などに対応し、OSにはAndroid TVを搭載。ホームシアターに好適としており、必要十分以上の機能性を持つ、スマートなチューナレスTVになっているという。

Xiaomi TV Max 86"