容量75PBの巨大テープストレージ。全力で書き込んでもいっぱいになるまで5.6週間

Spectra Cube

　米Spectra Logicは9日(現地時間)、クラウド向けのテープストレージ「Spectra Cube」を発表した。このテープストレージは、最大30PBのネイティブ容量を備え、最大圧縮容量75PBを実現する。同社はSpectra Cube注文受け付けを開始しており、納期は30日。

　Spectra Cubeは、オンプレミス、ハイブリッドクラウド、IaaS環境での使用に好適なクラウド向けテープストレージ。最大16台のフルハイトおよび最大30台のハーフハイトLTOテープドライブを搭載でき、1時間あたり最大32TBのネイティブスループットを実現する。

　圧縮時のスループットは最大81TB/hで、最大速度で書き込みを行なった場合、75PBの書き込みには約5.6週間かかる計算となる。

　テープカートリッジの交換は、同社の高性能トランスポーター技術とTeraPackマガジンを利用することで、同クラスのほかのテープストレージと比較して最も高い交換性能を実現しているという。具体的には、本体前面にあるTeraPackアクセスポートを通じて、一度に10個のテープカートリッジを選択的に交換することが可能となっている。