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非圧縮50TBの世界最大容量テープストレージ。IBMと富士フイルム

TS1170ドライブ

 IBM富士フイルム株式会社は29日(米国時間)、非圧縮時で50TBという世界最大容量のテープストレージシステムを発表した。IBMから発売される。

 このシステムは「微粒子ハイブリッド磁性体」を採用した富士フイルム開発の磁気テープ「IBM 3592 JFテープ・カートリッジ」、および「TS1170ドライブ」を組み合わせて実現した。

 磁気テープの大容量化には、面記録密度の向上と、記録面積の向上の両方が重要で、富士フイルムはこれまでの磁気テープ開発で培った独自技術を進化させることでその両方を向上させ、50TBという容量を達成した。

 面記録密度向上においては、次世代磁性体として注目されている「ストロンチウムフェライト磁性体」と、高容量の磁気テープに用いられている「バリウムフェライト磁性体」のそれぞれに活用されているナノ粒子設計技術を組み合わせた「微粒子ハイブリッド磁性体」を新開発。磁性体の微粒子化で磁気特性を高めた。

 また、高分散技術を活用し、超微粒子の磁性体の1つ1つの凝集を防止し、安定した磁性体の分散を実現。磁性層を均一かつ平滑に塗布する薄膜塗布技術を採用し、高いSN比を実現したという。

 記録面積の向上においては、磁気テープの支持体の厚みを現行品より薄くし、強度が高いベースフィルムを採用。カートリッジ1巻あたりテープ長を15%伸長させたことで達成した。