ニュース

3DMark、従来の「Time Spy」に代わる「Steel Nomad」を全ユーザーに無償提供

 UL Solutionsは、3Dベンチマークソフト「3DMark」において、新しいテスト「Steel Nomad」を導入し、2024年第1四半期より既存ユーザーを対象に無償提供を行なうと発表した。

 非レイトレーシングベンチマークである「Time Spy」は2016年に登場したが、登場以降にハードウェアやゲームは大きく変化しており、最近のハイエンドハードウェア環境において、Time Spyは適切なスコアを算出できる限界に達し始めていた(たとえば4コア/8スレッドに限定した最適化など)。

 Steel NomadはこのTime Spyに代わり、幅広いデバイスにおける性能を適切に測定にするために、2つのベンチマークを用意する。

Steel Nomad

 Windows、macOS、Linuxといったハイエンドコンピュータにおける、非レイトレーシングゲームの性能を測定するための推奨ベンチマーク。

Steel Nomad Light

 CPU統合グラフィックスを備えたWindowsラップトップ、Windows on Armデバイス、Apple Silicon搭載のMac、iOS、Androidなどの軽量デバイスの性能を測定するための推奨ベンチマーク。

 ULは今後、3DMarkにおいてDirectX 12 Ultimateのレイトレーシングをフルに活用した重い「Speed Way」、軽量なレイトレーシングベンチマークである「Solar Bay」、その間に位置する負荷の「Port Royal」と並び、Steel NomadとSteel Nomad Lightを推奨するとしている。