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Moore Threads、CUDAコードがそのまま移植できるGPU「MTT S4000」

MTT S4000

 中国Moore Threadsは19日(現地時間)、CUDAで書かれたソースコードをそのまま移植して走らせられるGPU「MTT S4000」を発表した。

 独自の第3世代MUSAコアを採用し、演算性能はFP32で25TFLOPS、TF32で50TFLOPS、FP16/BF16で100TFLOPS、INT8で200TOPSを達成。また、容量48GBのビデオメモリ、768GB/sのメモリバンド幅を実現した。

 独自開発の「MTLink1.0」技術をサポートし、チップ間240GB/sの接続で複数のカードをスケールアップできる。また、独自の「MUSIFY」開発ツールを用いることで、CUDAコードをゼロコストでMUSAプラットフォーム上に構築でき、既存エコシステムを活用できるという。

 また、先進的なグラフィックスレンダリング技術、8K/HDRに対応したメディアエンコード/デコード機能も備えており、AI演算、グラフィックスレンダリング、マルチメディアにも利用可能としている。

 このほか、2wayでMTT S4000を最大8基搭載したサーバー「MCCX D800」を利用した大規模AI処理向けプラットフォーム「KUAE」も発表。70B~130Bパラメータに達するモデルのトレーニングが可能で、実際にそれぞれ33日、56日間でトレーニングが完了したという。

KUAE