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Micron、232層3D TLC NAND採用でDRAMキャッシュ付きの高性能SSD

 Micron Technologyは12月5日(米国時間)、自社製の232層の3D TLC NANDフラッシュを採用したSSD「3500 SSD」シリーズを発表した。

 クライアント向け高性能SSDとして初めて232層のNANDを採用。232層NAND採用SSD自体は他社からも発売されているし、Micron自身も「2550 NVMe SSD」を投入しているが、これらはバリュー重視のDRAMキャッシュレス構造である。一方3500 SSDシリーズはDRAMキャッシュを採用した高性能SSDであり、その括りで232層NANDの採用は初となる。

 競合と比較してゲームのローディング速度で最大で38%高速。また、PCMark 10においても38%優れた性能、40%優れたシーケンシャルライト速度、6%高速なシーケンシャルリード速度を実現したといい、DirectStorageへの対応が謳われている。このためプロのコンピューティング、科学処理、ゲーム、コンテンツ作成に好適としている。

 容量は512GB/1TB/2TBの3種類で、シーケンシャルリード速度はいずれも7,000MB/s。シーケンシャルライト速度は順に5,100MB/s、6,900MB/s、7,000MB/s。ランダムリードIOPSは順に68万IOPS、105万IOPS、115万IOPS、ランダムライトIOPSは順に70万IOPS、115万IOPS、115万IOPS。総書き込み容量(TBW)は順に300TB、600TB、1,200TB。

 フォームファクタは2280。機能面では、停電保護、ホスト制御の熱管理、再起動不要なファームウェア有効化、SMBus経由のThermal SMART、Basic Management Command、およびハードウェアベースのAES 256bit暗号化、サニタイズブロックと暗号化消去、TCG Opal 2.02、TCG Pyrite 2.01に対応する。