ニュース
ポッチが付いた「HHKB Studio」登場。マウス操作可能になり、メカニカルスイッチも初採用
2023年10月25日 00:00
株式会社PFUは、高性能コンパクトキーボード「Happy Hacking Keyboard」(HHKB)シリーズの新しいラインナップとして、All-in-Oneコンセプトの「HHKB Studio」を直販のPFUダイレクトにて発売した。英語63キー配列と日本語72キー配列を用意し、価格は4万4,000円。現時点でのカラーは墨の刻印モデルのみとなる。
HHKBの基本コンセプトである「正確な高速タイピングを最小動作で奏でる」を踏襲し、従来のキー配列やシリンドリカルステップスカルプチャ構造を継承しつつ、マウス機能やジェスチャー機能を統合した製品。
キーボード中央にポインティングスティック、スペースキーの下にマウスボタン、筐体の側面左右/前面左右の4カ所にジェスチャーパッドを搭載することで、ホームポジションから手を離すことなく作業することを可能とする。
ジェスチャーパッドでは、スライド操作で画面スクロールやウィンドウ切り替えといった操作ができ、4段階の感度調節が可能。ポインティングスティックは28段階で速度調節できる。
また、シリーズとしては初となるリニアタイプのメカニカルスイッチを採用する。キーピッチは19.05mmで、ストロークは3.6mm、押下圧は45g。ホットスワップにも対応する。マウスボタンはストロークが2.5mm、押下圧が55gとなる。
【お詫びと訂正】初出時に標準キーのキーストロークを「2.5mm」としておりましたが、正しくは「3.6mm」となります。お詫びして訂正いたします。
HHKB Studioでは、専用ソフト「キーマップ変更ツール」を用意する。従来のキーマップ変更機能に加え、ポインティングスティックとジェスチャーパッドの設定、4つまでのプロファイル保存機能、複数キーを同時押しするショートカットを1キーに割り当てできる機能、ファンクションキーによるコンビネーション入力のレイヤー拡張機能などを実装した。
接続方法はBluetoothとUSB Type-Cによる有線の2種類で、マルチペアリングに対応し、最大4台の機器で利用できる。デザイン面の変更点としては、筐体右上にステータス表示用のLEDバーを搭載するほか、筐体から出っ張っていた電池ボックスが完全に収納され、電池スイッチがボタンからスライド式に変更された。このほか、2種類のキーボードフットにより3段階の角度調節が可能。
対応OSは、Windows 10以降/macOS 11以降/Android 9以降/iOS 13.7以降/iPadOS 13以降。電源は単3形乾電池4本またはUSBバスパワー。電源はアルカリ乾電池使用で約3カ月動作する。
本体サイズは308×132×41mm、重量は英語配列が840g、日本語配列が830g(電池含まず)。1.8mのUSB Type-Cケーブルを付属する。
同社はオプションとして、専用のキートップセットやリニアスイッチを別売りで用意するほか、バード電子製のキーボードルーフ、キーボードケース「HHKB用キーボードポッド2」、パームレスト「HHKB Studio専用タイピングベッド」なども販売する。
このほか、ゲオのレンタルサービス「ゲオあれこれレンタル」で、HHKB Studioのレンタルが25日11時頃より開始する。