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Windows 11大型アップデート配信。ペイントに生成AI機能「Cocreator」実装へ

 米Microsoftは26日、Windows 11の大型アップデートを配信開始した。近日中に実装予定の新機能を先行して利用できるプレビューパッチであり、セキュリティ関連の修正は含まれていないため適用は必須ではない。Windows Updateのメニューから手動で更新を確認することで入手できる。

 「ペイント」アプリ内で利用できる生成AI機能「Cocreator」やAIコンパニオン「Microsoft Copilot」(Windows Copilot)の追加、「Windowsフォト」における背景ぼかし機能、「Snipping Tool」のテキスト抽出コピー/機密情報編集機能、「Clipchamp」の自動作成機能、「メモ帳」のセッション状態の自動保存、「メールアプリ」に代わる「Outlook for Windows」など、150を超える新機能を提供する。今後数週間以内の配信に先立ち、Windows Insider向けに提供開始となる。

 Cocreatorでは、生成する画像の内容を指示するテキストプロンプトと作風のスタイルを選択することで、AI生成画像を出力できる。この機能は明日よりInsider向けに提供され、今後数週間以内にすべてのユーザーで利用可能になる見込み。このほかペイントアプリでは、画像認識による背景削除機能、レイヤー、透過PNGに対応するなど機能面の強化を図っている。

 Copilotでは、AIコンパニオンとのチャット形式のやりとりを通してタスクを実行できる。ニュースリリースでは一例として、閲覧中のWebページの要約や、電子メール本文の作成、画像の背景切り抜き、ダークモードへの切り替えやアプリの起動といった使用例が示されていた。デフォルトのショートカットキーはWin+C。

 このほかにも、「Snipping Tool」におけるテキスト抽出機能、「エクスプローラ」のUI刷新や「Bing」、「Edge」のパーソナライズ機能、「ナレーター」の音声改善、バックアップ機能の強化などが盛り込まれている。

Snipping Toolのテキスト抽出
Windowsフォトの背景ぼかし
バックアップ