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macOS Sonoma登場。ウィジェットをデスクトップに配置可能に

macOS Sonoma

 Appleは6月5日(米国時間)、次期Mac用OS「macOS Sonoma」を発表した。本日より開発者向けにベータ版を提供し、この秋に無料のソフトウェアアップデートとして提供する予定。

 Sonomaではこれまでサイドバーから呼び出していたウィジェットをデスクトップに配置することが可能になった。配置されたウィジェットはアプリケーション起動中は半透過になり、アプリの方に集中できる。また、同じ範囲内にiPhoneがあれば、iPhoneのウィジェットも利用可能になる。

 ビデオ会議向けの機能としては、リアクションを映像に追加可能となったほか、話している自分を共有中の画面に重ね合わせて相手に映像を届けられるようになる「プレゼンターオーバーレイ」機能が追加された。

ウィジェットをデスクトップに配置できる
Webサイトをアプリ化する機能
ユーザーを背景と分離し、画面共有にオーバーレイ表示可能

 Safariもアップデートされ、仕事用と個人用といったトピックに分けて、クッキー、履歴、拡張機能、タブグループ、お気に入りを別々のプロファイルとして保存可能となり、切り替えて利用可能になる。また、Webサイトを通常アプリのようにして、ドックからアイコンで起動できるアプリ化機能も搭載した。

Safariのプロファイル切り替え

 スクリーンセーバも一新され、世界中のさまざまな場所の風景をスローモーションで表示し、シームレスにデスクトップに切り替わる機能も備えた。

スクリーンセーバ

 また、ゲーム向け機能としては、「Game Porting Toolkit」を導入し、ほかのプラットフォームからMacへの移行を数日で行なえるようにしたと言い、コジマプロダクションの「DEATH STRANDING DIRECTOR’S CUT」が年内にMac版をリリースするという。

 さらに、「ゲームモード」も導入され、ゲームがCPUとGPUを優先的にリソースを確保できるようになり、Bluetoothのサンプリングレートを2倍とすることでAirPodsでの音声の遅延を下げ、Xbox/PlayStationコントローラの入力遅延も削減されるという。

ゲームモードの実装

 このほか、PDFサポートを強化し、写真で撮影した書類でも記入欄を自動認識してオートコンプリートする機能、「メモ」アプリのインラインPDFに対応した。