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商用核融合炉が2028年稼働へ。初の顧客はMicrosoft

 Helion Energy(Helion)は10日(米国時間)、世界初となる商用核融合炉発電所を2028年までに稼働し、Microsoftが最初の顧客として電力購入に同意したことを発表した。

 Helionは、磁場で高温のプラズマを閉じ込め、その中で核融合反応を起こしてエネルギーを発生させる核融合炉を用いた、ゼロカーボン(二酸化炭素排出ゼロ)発電を目指す企業。これまで6機の核融合試作機を製造しており、6機目でプラズマ温度が1億度に到達した世界初の民間核融合企業となった。

 2028年までに稼働を予定している世界初の商用核融合炉発電所は、50MW以上の出力を目指しており、Microsoftの2030年までにカーボンネガティブになるという目標の達成に寄与するという。

 同社は発電所の実現に向けて、7機目の核融合試作機を製造しており、2024年に発電能力を実証する予定だという。