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TP-Link、Wi-Fi 7対応製品も国内最速をアピール
2023年3月9日 20:27
ティーピーリンクジャパン株式会社(TP-Link)は、Wi-Fi 7対応ルーターを今夏より国内向けに発売すると発表した。価格は「Archer BE900」が8万9,800円、メッシュ対応の「Deco BE85」が7万9,800円(2個入りパックは14万8,800円)。
同日開催された新製品発表会ではこれに加え、ロボット掃除機も3月より順次投入することを明らかにした。本稿では、Wi-Fi 7対応製品を中心に同会の模様や実機写真などをお届けする。
Wi-Fi 6に続き、Wi-Fi 7でも国内最速発表とアピール
同日開催された新製品発表会では、同社社長のSimon Li氏、リテール営業部 部長の鈴木義信氏、同社リテール営業部 課長の吉岡英剛氏より説明が行なわれた。
Wi-Fiルーターで知られるTP-Linkだが、これ以外にも家庭向けにはスマートホーム機器、さらに法人向けソリューションやネットワーク機器なども展開。主に6つ分野で事業を行なっている。今回発表したWi-Fi 7対応製品およびロボット掃除機については、重要な新カテゴリに位置付けられるという。
同社では2019年10月、日本で初めてWi-Fi 6製品をリリース。今回のWi-Fi 7製品においても日本最速での発表であるとアピールし、最高のネットワーク体験をユーザーに届けることが使命の1つだとした。新たに参入するロボット掃除機については、既存のスマート家電とともに手軽でスマートな暮らしを実現できるという。
また、TP-Linkの「TP」がTrustとPerformanceに由来することに言及し、これからも安定性、信頼性、パフォーマンス性に優れた価値ある製品を展開していくと述べた。
真の10Gbpsを謳う「Archer BE900」
今回の最上位機種となる「Archer BE900」はクアッドバンドにより最大24Gbpsの通信速度を発揮。2.4GHz帯、5GHz帯、6GHz帯のうち、5GHz帯をデュアルバンドとすることで、6GHz帯に非対応なデバイスを接続するケースも想定したという。
本体内部には12本のアンテナを装備。伝送効率の高い素材を使用するほか、各周波数帯にあわせて角度や位置をアンテナごとに最適化している。
また、10Gigabit Ethernetを2基(うち1基はSFP+/RJ45のコンボ)搭載する点も特徴。どちらもWAN/LAN両対応となっており、真の10Gbps環境が実現できるとする。また前面には、天気や時間などを表示できるLEDスクリーンやタッチパネルを装備する。
Archerシリーズではこれに加え、最大19Gbps/トライバンドで10GbE×2+GbE×4搭載の「Archer BE805」、最大9.3Gbps/トライバンドで2.5GbE×5搭載の「Archer BE550」、最大11Gbps/トライバンドで2.5GbE×5搭載のゲーミングルーター「Archer GE650」の投入を予定している。
家中どこでもマルチギガを実現。メッシュ対応「Deco BE85」
また、Wi-Fi 7とメッシュネットワークに対応した「Deco」シリーズも登場。最上位となる「Deco BE85」は、WAN/LAN両対応の10Gigabit Ethernetを2基(うち1基はSFP+/RJ45のコンボ)を搭載し、10Gbps有線バックホール接続も行なえる。
12ストリームのトライバンドで最大22Gbpsの通信速度を実現。2階建ての建物を想定した同社の実験では、ワイヤレスバックホールの場合でも、家の中のほとんどのエリアで5Gbps以上での通信が行なえたという。
Decoシリーズではこれに加え、最大17Gbps/トライバンドで10GbE+2.5GbE×3搭載の「Deco BE75」、最大11Gbps/トライバンドで2.5GbE×4搭載の「Deco BE65」も投入する。
Wi-Fi 7対応中継器やロボット掃除機も登場
また、Wi-Fi 7中継器として、トライバンドの「RE550BE」、デュアルバンドでコンセント直差しタイプの「RE235BE」をラインナップ。法人向けアクセスポイントの「Odama Pro AP9778」や「Omada EAP770」を展開する。
新たに参入するロボット掃除機では、LiDARとジャイロセンサーを搭載し、水拭きにも対応する「Tapo RV30」シリーズや下位モデルとなる「Tapo RV10」シリーズを発表。前者は3月30日、後者は4月20日より販売を開始する。掃除機本体と自動ゴミ収集機がセットになった「Tapo RV30 Plus」の場合、実売予想価格は7万6,780円前後の見込み。