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TP-Link、Wi-Fi 7対応ルータを投入。24Gbps/10GbE×2搭載製品など

Archer BE900

 TP-Linkは、家庭向けや企業向けなどを含むWi-Fi 7対応無線製品を複数発表した。Wi-Fi 7(IEEE 802.11be)では、4K-QAM、6GHz帯における320MHzチャネル帯域幅、MLO(Multi-Link Operation)などの技術により、Wi-Fi 6の4.8倍に相当する最大46Gbpsの通信速度や、大幅なレイテンシ低減を実現する。

Archerシリーズ

 家庭用のArcherシリーズからは、「Archer BE900」、「Archer BE800」、「Archer BE550」の3機種が登場。このうちBE900は、6GHz帯×1、5GHz帯×2、2.4GHz帯によるクアッドバンド対応製品で、最大24Gbpsの通信速度を発揮する。加えて、10Gigabit Ethernet(GbE)対応のWAN/LANポートを2基(うち1基はRJ45/SFP+コンボポート)を搭載し、2.5GbE×4などとあわせてさまざまな環境を柔軟にサポートできるとする。

 また、デザインを大幅に刷新した筐体は、従来製品で外付け型だったアンテナを内蔵型へと変更。12のアンテナによる高い利得や多方向のカバーエリアなどを実現できるという。

Archer BE800
Archer BE550

 そのほか、Archer BE800はトライバンドによる最大19Gbpsの通信速度を発揮し、10GbE×2や2.5GbE×4を装備。Archer BE550も同じくトライバンド対応だが、こちらは最大通信速度が9.3Gbpsとなり、2.5GbE×5を備える。ともにメッシュネットワークの規格であるEasyMeshもサポートする。

ゲーミングルーター「Archer GE800」

Archer GE800

 同じくArcherシリーズとなるが、同社初のゲーミングルーターとなる「Archer GE800」も発表。18Gbps以上の通信速度を実現するトライバンド対応製品で、最新のCPUおよびWi-Fiチップセットを搭載し、オンラインゲームプレイにおける十分な性能を確保したとする。

 ゲーム専用バンドなど、ゲーム向けのアクセラレーション機能を用意することで、接続安定性の向上や遅延の低減を図った。10GbEと2.5GbEを2基ずつ備え、ゲームだけでなく、8K AR/VR、家庭用NASといった多くの帯域を必要とするエンターテインメントの要求にも応えられるとしている。

Decoシリーズ

Deco BE95

 メッシュネットワーク向け製品となるDecoシリーズからは、「Deco BE95」、「Deco BE85」、「Deco BE65」の3機種が登場。Wi-Fi 7や10GbEによる高速メッシュネットワークを構築できる。

 Deco BE95は、クアッドバンド対応のメッシュルーターで、うち2つで6GHz帯をサポートすることで全体的な性能を大幅に向上。4バンドで最大33Gbpsの通信速度を発揮する。また、6GHz帯のうち1つをバックホール専用として使うこともできる。10GbEポートも2基備える。

 そのほか、Deco BE85はトライバンド対応で最大22Gbpsの通信速度を発揮し、10GbEポートを2基装備。Deco BE65は同じくトライバンドだが、最大通信速度は11Gbpsとなり、2.5GbEを4基備える。

Wi-Fi 7対応アクセスポイントのOmadaシリーズも

Omada EAP870

 法人向け製品としては、Wi-Fi 7対応のアクセスポイントとなる「Omada EAP870」および「Omada EAP770」を発表。どちらもトライバンド対応製品で10GbEポートなども備え、最大通信速度は前者が最大22Gbps、後者が最大11Gbpsを発揮する。

 同社のソリューションOmada Software Defined Networkingにより、Omadaシリーズのほかのネットワーク製品とともにクラウドでの集中管理も行なえる。