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KDDIら、液浸でサーバー冷却の使用電力を94%削減したデータセンター
2023年3月7日 13:11
KDDI株式会社、三菱重工業株式会社、NECネッツエスアイ株式会社は、液浸冷却装置の大規模構成での利用を想定した実証実験を実施し、液浸データセンターの安定稼働に成功したことを発表した。
クラウドサービスやデータセンターへの急速な需要の拡大と、IT機器の高性能/高密度化による発熱量の増加により、データセンターでの排熱処理が課題となっている。
3社は2022年4月1日から、100kVA相当のサーバーなどのIT機器と液浸冷却装置をデータセンター内で試験運用する実証実験を実施。最適化された外気空冷を行なうフリークーリング装置を開発し、排熱処理能力の向上と省電力化を実現した。また、液浸冷却装置とフリークーリング装置に高い可用性を持たせることで、ティア4レベルの液浸データセンターでの実装設計を完成させ、安定稼働の成立性を確認した。
結果、従来のデータセンターと比較して、サーバー冷却のために消費される電力は94%削減されたほか、電力使用効率を示すPUE(Power Usage Effectiveness)値は1.05を実現、IT機器が発する騒音は空冷方式に比べて約35dB低減されたという。
3社は2023年度中に液浸データセンターを提供するとしており、今後、国内のDX発展に寄与するとともに、脱炭素化や地球環境保全に貢献するとしている。
