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Qualcomm、Snapdragon XRデバイス開発でKDDIと複数年契約。次世代ARグラスを計画
2023年2月27日 16:00
Qualcommは、2月27日~3月2日にスペイン王国バルセロナ市で開催中のMWC 2023に出展し、同社の最新ソリューションなどを発表している。この中でQualcommは同社がOEMメーカーなどに対して提供しているXR(AR/MR/VRの総称)デバイス向けSoCとなるSnapdragon XRの開発環境「Snapdragon Spacesプラットフォーム」に関する、世界各国の通信キャリアとの協業を発表した。
この中で、日本のKDDI株式会社(以下KDDI)、株式会社NTTコノキュー(NTT QONOQ)と提携を発表し、KDDIとはXRのユースケースや日本における開発プログラムの構築などに関して、共同で取り組んで行くことを明らかにした。契約は複数年になっており、両社がSnapdragon XRプラットフォームの立ち上げに取り組む。
リリースの中でKDDI株式会社 XR推進部 部長 上月勝博氏は「将来リリースすることを計画しているARグラスを共同開発している製造メーカーとも共通プラットフォームの重要性を共有し、Snapdragon Spacesへの対応を提案したい」と述べており、KDDIが次世代ARグラスを開発中であること、そしてそれをSnapdragon Spacesに対応させる可能性があることを明らかにした。
Meta Quest 2やMeta Quest Proに採用されているQualcommのXR用SoC、その開発を加速するSnapdragon Spaces
Qualcommは、Snapdragon XRシリーズを、同社がXR(AR/MR/VR)と呼ぶ仮想体験を実現するためのデバイス(例えばVR HMDなど)向けのSoCとして提供している。
既にSnapdragon XRは、多くのXRデバイスに採用されており、昨年の9月に行なわれたIFA 2022では「Meta Quest 2」(Snapdragon XR2 Gen 1搭載)や「Meta Quest Pro」(Snapdragon XR2+ Gen 1搭載)などのVR HMDを提供しているMeta(旧Facebook)との長期間にわたる提携や共同開発プログラムを発表するなどしている。
また、昨年(2022年)の11月に米国ハワイ州マウイ島で行なわれたSnapdragon Summitでは、ARグラス用に基板小型化を可能にするSnapdragon AR2 Gen 1が発表されるなどしており、その製品ラインアップも広がっているのが現状だ。
そうしたQualcommがXRデバイスに対応したソフトウェアを開発する開発環境として提供しているのがSnapdragon Spacesプラットフォームで、APIをQualcommが定義し、ソフトウェア開発者がそれを利用して開発を行なう。これにより、デバイスメーカーや通信キャリアなどがXRデバイスを販売する上で「ソフトウェアがないから売れない、売れないからソフトウェアが増えない」といういわゆる「ニワトリと卵問題」に陥ることがないような取り組みとなっている。
今回KDDIやNTT QONOQ(NTTドコモのXRソリューションを開発する子会社)などの世界中の通信キャリアが参加することを明らかにしたのは、Snapdragon Spacesの取り組みに参加するというもので、日本の2社以外にもCMCC、ドイツテレコム、T-Mobile、テレフォニカ、ボーダフォンなどが参加することが明らかにされている。
KDDIは次世代ARグラスを計画中、その開発にもSnapdragon Spacesを利用
中でもKDDIに関しては、XRのユースケースや日本における開発プログラムの構築などに関して、共同で取り組んで行く。契約は複数年にわたり、今後両社がSnapdragon XRプラットフォームの立ち上げに取り組む。
KDDIはARグラス「Nreal Air」、「NrealLight」を自社の流通ルートでいち早く販売するなど、AR/VRに積極的に取り組んでいることでも知られており、AR/VRのようなソリューションが「メタバース」と呼ばれるバスワードで呼ばれるようになる前から熱心に取り組んできた。
実際、KDDIの関係者は、2019年にハワイ州マウイ島で開催されたSnapdragon Tech Summit(現在はSnapdragon Summitに変更)に参加し、KDDI株式会社 理事・パーソナル事業本部 サービス本部長 山田靖久氏がNreal、Qualcomm、KDDIの3社で共同開発していたARデバイスの説明を行なっている(それが後にNreal Air、NrealLightとして発売された形になる)。
つまり、KDDIは今後も何らかのXRデバイスの開発を視野に入れており、それを見据えてSnapdragon XRシリーズを搭載したデバイス向けのソフトウェア開発を行なう開発者の支援を両社共同で行なっていくという取り組みだと理解できるだろう。
KDDI株式会社 XR推進部 部長 上月勝博氏はQualcommが発表したリリースの中で「通信キャリアとしてKDDIはXRのユーセージに大きな期待をもっている。なぜなら、XRは顧客に新しいユーザー体験をもたらし、KDDIの主事業であるデータ通信の通信量増大をもたらすからだ。
しかしながら、それぞれのデバイスに対して開発環境が整っていなければ、サービスは期待通りに伸びないので、Snapdragon Spacesプラットフォームが開発に関する問題を解決し、XRのビジネスユースを促進すると考えたため、KDDIはSnapdragon Spacesプラットフォームをサポートすると決定した。
また、同時に我々自身が開発した“auビジュアルガイド”というガイドサービスをSnapdragon Spacesに対応したデバイスで動くようにポートティングすることも決定した。将来リリースすることを計画しているARグラスを共同開発している製造メーカーとも共通プラットフォームの重要性を共有し、Snapdragon Spacesへの対応を提案したい」(原文は英語、筆者が日本語訳を作成)と述べ、KDDIがARグラスの次世代製品を開発中で、Snapdragon Spacesへの対応を製造メーカーに提案していきたいとしている。
これは事実上の次世代ARグラスの「開発意向表明」と考えてよく、それがどんな製品になるかは現時点では不明だが、昨年のSnapdragon Summitで発表されたSnapdragon AR2 Gen 1の採用も含めて今後の展開に期待したいところだ。
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