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MSI、第13世代Core+GeForce RTX 40シリーズ搭載ノートPCを一挙投入
2023年2月15日 18:02
エムエスアイコンピュータージャパン株式会社(MSI)は、CPUに第13世代Core、GPUにGeForce RTX 40 Laptopシリーズを搭載したゲーミングノート「アルティメットノート EVOLUTION」シリーズを2月下旬以降に発売する。価格はすべてオープンプライス。
プロゲーマーからビギナーまで幅広いユーザーの各々の用途や予算に合わせ幅広い製品を展開。CPU/GPUをヒートパイプで連結し、負荷が低い方の冷却機構を利用して冷却性を高める「シェアヒートパイプ」といった機能により、CPU/GPUの性能を最大限に引き出しつつ安定動作を可能にするという。
第13世代Coreは、L2キャッシュ容量が第12世代Coreから増え、最上位のHXシリーズでは24コア/32スレッドの構成を実現し、従来より高い性能を発揮。また、GeForce RTX 40ではAda Lovelaceアーキテクチャを採用し、AIを活用したDLSS 3により、消費電力を抑えながら性能向上を可能にした。
フラグシップからエントリーまでのラインナップ
「Titan GT77 HX 13V」はフラグシップモデルで、2月下旬以降発売。主な仕様は、CPUにCore i9-13980HX、メモリ64GB、ストレージに2TB SSD×2、GPUにGeForce RTX 4090 Laptop、ディスプレイに3,840×2,160ドット/144Hz表示対応17.3型、OSにWindows 11 Proを搭載する。
「Raider GE78 HX 13V」はウルトラハイエンドモデルで、2月下旬以降発売。主な仕様は、CPUにCore i9-13980HXまたはCore i9-13950HX、メモリ32GB~64GB、ストレージに1TB~4TB(2TB×2) SSD、GPUにGeForce RTX 4090/4080 Laptop、ディスプレイに2,560×1,600ドット/240Hz表示対応17型、OSにWindows 11 ProまたはHomeを搭載する。
「Stealth 16 Studio A13V」は2kg以下の薄型ハイエンドモデルで、4月発売予定。主な仕様は、CPUにCore i9-13900Hまたはi7-13700H、メモリ32GB~64GB、ストレージに1TB~2TB SSD、GPUにGeForce RTX 4070/4060 Laptop、ディスプレイに2,560×1,600ドット/240Hzまたは3,840×2,400ドット/120Hz対応の16型、OSにWindows 11 Proを搭載する。
「Stealth 14 Studio A13V」は14型の薄型ゲーミングノートで、3月下旬以降発売予定。主な仕様は、CPUにCore i7-13700H、メモリ16GB~64GB、ストレージに512GB~2TB SSD、GPUにGeForce RTX 4070/4060/4050 Laptop、ディスプレイに2,560×1,600ドット/240Hz対応14型、OSにWindows 11 ProまたはHomeを搭載する。
「Stealth 15 A13V」は15.6型の薄型ゲーミングノートで、2月下旬以降発売予定。主な仕様は、CPUにCore i7-13620H、メモリ16GB~64GB、ストレージに1TB SSD、GPUにGeForce RTX 4060/4050 Laptop、ディスプレイに3,840×2,160ドット/120Hz表示対応15.6型、OSにWindows 11 ProまたはHomeを搭載する。
「Vector GP77 13V」はハイエンドモデルで、2月下旬以降発売予定。主な仕様は、CPUにCore i7-13700H、メモリ32GB、ストレージに1TB~2TB SSD、GPUにGeForce RTX 4070/4060 Laptop、ディスプレイに2,560×1,440ドット/240Hz対応17.3型、OSにWindows 11 Homeを搭載する。
「Pulse 17/15 B13V」もハイスペックモデルで、2月下旬以降発売予定。主な仕様は、CPUにCore i7-13700H、メモリ32GB、ストレージに1TB SSDを搭載。GPUおよび液晶ディスプレイ、搭載OSは、Pulse 17がGeForce RTX 4060 Laptop、1,920×1,080ドット/144Hz表示対応17.3型、Windows 11 Home。Pulse 15がGeForce RTX 4070 Laptop、1,920×1,080ドット/360Hz表示対応15.6型、Windows 11 HomeまたはPro。
「Katana 17 B12V」および「Katana 15 B13V/B12V」は日本国内で人気だという価格を抑えたハイスペックモデル。Katana 17は1,920×1,080ドット/144Hz対応17.3型液晶、Katana 15は1,920×1,080ドット/144Hz対応15.6型液晶を搭載。CPUはB12VはCore i7-12650H、B13VはCore i7-13620Hとなる。一例としてKatana 15 B13Vは、メモリ32GB、1TB SSD、GeForce RTX 4050 Laptop、OSにWindows 11 Homeを搭載する。
「Cyborg 15 A12V」はフルHDの高リフレッシュレート向けスペックを押さえながらリーズナブルな価格を両立させたモデルで、2月下旬以降発売予定。CPUはCore i7-12650Hまたはi5-12450H、メモリは16GB、ストレージは512GB~1TB SSD、GPUはGeForce RTX 4060/4050 Laptop、OSにWindows 11 Homeなどを搭載する。
「Thin GF63 12V」はエントリー向けモデルで、2月下旬以降順次発売予定。CPUにCore i7-12650Hまたはi5-12450Hを搭載し、メモリは8GBまたは16GB、GPUにGeForce RTX 4050 Laptop、1,920×1,080ドット/144Hz表示対応15.6型液晶ディスプレイ、OSにWindows 11 Homeなどを搭載する。
日本では二桁増の伸びしろがある市場
2月15日には都内で製品発表会を開催。冒頭では、同社ノートPC セールス&マーケティング ディレクターのFelix Hung氏が挨拶。2022年は世界のPC市場が不況の中、日本市場はゲーミングノートPCのパイ(割合)が小さく、これから二桁増の伸びしろがあるとし、このため引き続きこの市場に注力していくことを宣言した。
その中でMSIとしての強みは、自社開発+自社製造にあるという点であり、幅広い製品ラインナップで細かなユーザーニーズに応えられるとする。最上位のTitan GTシリーズを筆頭に、高性能重視の「Raider GE」や「Vector GP」シリーズ、薄型軽量重視の「Stealth」シリーズ、そして低価格帯には「Katana」や「Cyborg」といったモデルを用意し、ターゲットユーザーを細分化していることを挙げた。
発表会には、インテル 技術本部 部長の安生健一朗氏、およびNVIDIA コンシューマー事業部 事業部長の森井信吉氏も招かれ、第13世代CoreおよびGeForce RTX 40シリーズの性能や機能面の進化について解説がなされた。