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忍ism Gamingがプレイオフ進出決定! 名古屋OJA BODYSTAR Mildomは2位通過。ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2022 第14節 Day2レポート

SFL: Pro-JP 2022 第14節 Day2会場全景

 いよいよ最終戦となった「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2022(以下SFL 2022)」。本日第14節 Day2の1試合目はホームの忍ism Gaming VS アウェイのコミュファDetonatioN、2試合目はホーム魚群 VS アウェイの名古屋OJA BODYSTAR Mildomの2戦。実況はアール氏、解説はハメコ。氏。

 本日最終戦ながら、未だにプレイオフ進出の最後の1チームが確定していないという大混戦の状況の中、1試合目の忍ism GamingとコミュファDetonatioNの試合の動向は要注目のポイントだ。以前にも触れたが、ここで忍ism Gamingが全敗して、さらに次の試合で魚群が名古屋OJA BODYSTAR Mildom相手に全勝を決めると、なんと魚群のプレイオフ進出が決定するからだ。

 一方で忍ism Gamingはここで10ポイントでも取ればそこでプレイオフ進出が確定するため、少しでも早い段階で勝利してポイントを獲得しておきたいところだろう。

 さらに2試合目の名古屋OJA BODYSTAR Mildomは魚群との試合で25ポイント以上獲得することで現在2位のSaishunkan Sol 熊本と並び、30ポイント以上獲得で2位浮上が確定する。ただし全敗した場合、4位または5位まで転落する危険もあるため、油断は禁物だ。

 なお、本日は試合終了後にプレイオフ/グランドファイナル進出チーム代表メンバーを集めての合同チームインタビューがあるので、そちらも楽しみなポイントだ。

 ということで早速第14節 Day2の様子をレポートしていこう。なお、今回も配信内容については、アーカイブが公開されており、後からでも自由に閲覧できる。また、本文中の選手名については敬称を略している。

SFL: Pro-JP 2022 第14節 Day2
実況はアール氏、解説はハメコ。氏
配信前番組「ストリートファイターリーグ:ウォームアップ」の途中に緊急速報が! なんと以前広島 TEAM iXAがトップだったチームコスチュームバンドル販売ランキングにおいて、なんと本日最終試合となるコミュファDetonatioNがトップに躍り出たというのだ! 僅差だった可能性はあるものの、このタイミングでの逆転。これは波乱の前触れか?
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コミュファDetonatioNも全員参戦! 忍ism Gamingがギリギリながらプレイオフ進出決定

 1試合目はホームが忍ism Gamingで出場メンバーはももち、藤村、ヤマグチ、ジョニィ。対するアウェイはコミュファDetonatioNで、出場メンバーは板橋ザンギエフ、ナウマン、竹内ジョン、うりょ。アウェイとなるコミュファDetonatioNの事前オーダーは先鋒がナウマンのルーク、中堅が板橋ザンギエフのG、大将は竹内ジョンのコーディー、待機選手はうりょ。このオーダーを受けてホーム側、忍ism Gamingの先鋒はヤマグチが出陣だ。

ホームは忍ism Gamingで、出場メンバーはももち、藤村、ヤマグチ、ジョニィ。
アウェイはコミュファDetonatioNで、出場メンバーは板橋ザンギエフ、ナウマン、竹内ジョン、うりょ
アウェイのコミュファDetonatioNの事前オーダーは、先鋒ナウマンルーク、中堅板橋ザンギエフG、大将竹内ジョンコーディー
前回の直接対決ではなんとおなじルーク

 先鋒戦の意気込みを聞かれたナウマンは「そうっすね、ヤマグチ……ヤマはめちゃくちゃ同キャラうまくて、来るんじゃないかなって思ってたんですけど、ま、倒せるように取り組んできたんで、それが出せたらなって感じですね。そうっすね、ヤマ……ここでヤマ倒すと、やっぱももちさんよりももちさんっていう噂がヤマにはあるので、あとで出てくるかもしれないももちさんにも多分ダメージが入ると思うんで、これ2枚抜きしたいと思います」と語った。

 対するヤマグチは、ナウマンとのルークミラーについて聞かれると「そうっすね、ルークミラー……確か、1on1(開幕戦)の時、1番最初に当たったのがナウマンさんで、今節最後ナウマンさんのルークとやるっていうのは、運命的な物があるのかなって思いますけど、ちょっと今まで3連敗してるので、今回勝って10点取ってプレイオフ決めたいと思います」とした。後ろからはももちの「頑張って!」の声が聞こえてくる。

 ヤマグチルークとナウマンルークの先鋒戦。ヤマグチルークはVトリガーI/VスキルII、ナウマンルークはVトリガーI/VスキルII。

 1戦目1ラウンドはヤマグチルークが先制、2ラウンドはナウマンルークが取り返す。3ラウンドもナウマンルークが連勝で1本先取。2戦目1ラウンド、ナウマンルークがギリギリの接戦を勝ち取り先制。2ラウンドはヤマグチルークが取り返す展開。3ラウンドはナウマンルークが勝利でナウマンルークが勝利した。

 先鋒戦のナウマンルークの勝利により、コミュファDetonatioNが10ポイントを先取した。

 続く中堅戦は板橋ザンギエフのGに対して、藤村のルークが馳せ参じた。ナウマンが先鋒戦で勝利したことを振られると板橋ザンギエフは「そうですね、最終節、まあラストダンスということで、色々思うところあるんですが、あのナウマンが進塁してくれたんで、次につないで塁を埋めていきたいなと思います」と野球に例えてコメント。対する藤村は、アール氏からの1勝すればプレイオフ確定という振りに対して「そうなんですよね、まぁ、ここで勝てばプレイオフ確定プラス一応 うちが30取ればまだ3位の目もあるんで、ここはかなり勝ちたいとこなんでしっかり準備してきました。頑張ります」とした。

 藤村ルークと板ザンGの中堅戦。藤村ルークはVトリガーI/VスキルI、板ザンGはVトリガーI/VスキルI。

 1戦目1ラウンドは藤村ルークが先制。2ラウンドも藤村ルークが連勝で1本を先取。2戦目1ラウンドは板ザンGが勝利。2ラウンドはクリティカルアーツ「パンゲアバースト」をリーサルで決めて連勝で1本を取り返す。最終3戦目1ラウンドは板ザンGが先制。2ラウンドも連勝で板ザンGが勝利。

 板ザンGの中堅戦勝利により、コミュファDetonatioNが20ポイント連取となった。ここまでコミュファDetonatioNが連勝。果たして魚群の奇跡は起こるのか?

先鋒戦はヤマグチルークとナウマンルークによるルークミラーマッチ。ギリギリの接戦をなんとナウマンルークが勝利
中堅戦は板ザンGに対して藤村ルークが挑む。藤村ルークのG対策が光る場面も多く見られた
要所で板ザンGの火力が大爆発し、中堅戦を板ザンGが勝利

 忍ism Gaming0ポイントのまま迎えた大将戦は、竹内ジョンのコーディーに対してももちのコーディーが挑む。これまでももちのコーディーに勝てていない点について振られると、竹内ジョンは「あの、自分また被せてこられたんすけど、自分はめちゃくちゃあのコーディー戦自体自信ありますし、多分状況が状況なんで、今、あの忍ismは……なんで、あの……板ザンさんの勝ってくれた……板ザンさんの命と、ナウマンさんの命をかけて、そこにさらに……魚群のプレイオフを上に……レイズします」と謎のコメント。

 これにアール氏から、伝わりました! と返してコメントは締めくくられたが、ハメコ。氏も、うりょさんどこいった? などツッコミどころ満載のコメントとなった。コミュファDetonatioNの助っ人であるうりょの命を掛けなかった点については、賛否両論分かれるところだろう。

 対するももちは「まぁ、前回もFAV(v6プラス FAV gaming)に0-40をくらって、ここもまた正念場っていうとこなんですけど……今、チームとしても、これが本当に予選リーグは最後の試合になるので、チームとしてもいい形で終われるように、ちょっともう気持ちで負けないように、最後まで勝ち切りたいと思います」とした。

 ももちコーディーと竹内ジョンコーディーのコーディーミラーマッチによる大将戦。ももちコーディーはVトリガーI/VスキルII、竹内ジョンコーディーはVトリガーI/VスキルII。

 1戦目はももちコーディーが連勝で1本を先取。インターバルを挟んでの2戦目1ラウンドはももちコーディーが先制。2ラウンドはギリギリの接戦を竹内ジョンコーディーが取り返す展開に。3ラウンドは竹内ジョンコーディーが連勝で1本を取り返した。

 3戦目はももちコーディーが圧倒の連勝で2本目を先取。インターバルを挟んでの4戦目1ラウンドはももちコーディーが勝利。2ラウンドは竹内ジョンコーディーが意地を見せてここを取り返す。3ラウンドはももちコーディーがクリティカルアーツ「クリミナルパニッシャー」をリーサルで決めて勝利。大将戦をももちコーディーが制した。

 大将戦のももちコーディーの勝利により、忍ism Gmmingが20ポイントを獲得。両チーム同ポイントのため、延長戦が行なわれる運びとなった。Day1から続き、3連続の延長戦となる。

 また、忍ism Gamingの20ポイント獲得により、このタイミングで忍ism Gamingのプレイオフ進出が確定した。残念ながら魚群の奇跡は起こらなかったのである。

大将戦はももちコーディーと竹内ジョンコーディーによるコーディーミラーマッチ。前回は敗北している竹内ジョンコーディーだが、今回もももちコーディー有利の展開に
竹内ジョンコーディーも意地を見せ、逆転勝利を見せる場面も見られた
全体的にはももちコーディー有利の展開が多く見られ、3-1にてももちコーディー勝利

 続けて、一先延長戦に挑む選手の申告が行なわれた。アウェイのコミュファDetonatioNからは、なんと本日待機だったうりょがローズで挑むことが申告された! コミュファDetonatioNは第14節 Day1の広島 TEAM iXAに続き、SFL 2022では2度目となる、チームメンバー全員の同日参戦を果たした。そして対する忍ism Gamingからは先鋒戦で惜しくも敗れたヤマグチのルークが出陣する。

 意気込みを聞かれたうりょは「出番が回ってきて、正直ちょっと嬉しいですね。最後の最後で回ってきて、デトネ(コミュファDetonatioN)の最後を自分で締められるってのは嬉しいんで、ここ勝ちたいと思います」とコメントした。

 対するヤマグチは「さっきナウマンさんに負けてしまって4連敗しちゃって、プレイオフにはちょっと勝って予選を終えて迎えたいっていうのもありますし、今回1番対策してきたのがローズなんで、ちょっと一先なんですけど、それ出して勝ちたいと思います」と、ローズ対策について語った。

 ヤマグチルークとうりょローズによる一先延長戦、ヤマグチルークはVトリガーI/VスキルI、うりょローズはVトリガーII/VスキルI。

 1ラウンドはうりょローズが先制。2ラウンドはヤマグチルークが取り返す。最終3ラウンドもヤマグチルークがうりょローズの弾を回避してのライジングアッパーで決めて一先の延長戦をヤマグチルークが勝利した。

一先の延長戦はヤマグチルークとうりょローズの一戦。1ラウンドはうりょローズが決めて先制
2ラウンドはヤマグチルークが取り返す一進一退の攻防
最後はうりょローズの弾をかわしながらのヤマグチルークのライジングアッパーが決まってヤマグチルークが勝利

 試合終了後は勝利した忍ism Gamingへのインタビューが行なわれた。先ずは先鋒戦で惜しくも敗れながら、延長戦で見事うりょローズに勝利したヤマグチは「最初、本当に勝ちたくていったんですけど、ちょっと負けてしまって……で、最後ももちさんが20ポイント取って、リベンジのチャンスをちょっと僕に回してくれたんで、そこはちょっと感謝したいっすね。で、結果勝てて、気持ち的にもまぁ負けて終わるよりはだいぶ楽な終わり方できたので、ちょっとプレイオフに向けて、また頑張りたいと思います」とした。

 中堅戦で敗れてしまった藤村は「いや~、もう本当めっちゃ用意してきて、今回相当自信あったんですけど、板Z(板橋ザンギエフ)が上手くて負けちゃいましたね。いや……僕の手で魚群を終わらせたかったんですけど、それが本当に残念です。それが1番ちょっと心残りかなと。ただまぁ、チームメンバーが強くてすごい安心できたのでよかったです」と魚群についてコメント。

 本日待機のジョニィは「そうですね、 本当は大将戦? 違う……延長戦、自分が出だったんですけど、今ちょっと体調崩してて、もう今日は全部お任せしますっていう風になってたんで、ちょっとヤマにお願いしたんですけど、延長戦、でもヤマがすごくいい締め方をしてくれたんで、プレイオフにも弾みがついたのかなと思います」と自身の状態を説明した。

 そして大将戦で見事に勝利し、プレイオフ進出を確定したももちは「そうですね、今日はしっかりチームをなんとか救うことができて良かったんですけど、先ほどあの戦前に言ったFAV(v6プラス FAV gaming)戦で同じような状況で、自分が勝っていればもっと上位抜けとかが、ちゃんと可能性が残ったところを自分が落としてしまったんで。特に。まあ、この次のプレイオフっていうのも、負けたら終わりの試合っていうところなんで、本当に自分ももっと頑張らないとダメだし、チームメイトがね。すごくしっかり自分の役割をこなして、4人でここまで来れたんで、なんとかギリギリでしたけど、あのプレイオフに残れて良かったですね」と締めくくった。

勝利した忍ism Gamingのチームインタビュー
先鋒戦で敗北したものの、延長戦で勝利して勢いを少し取り戻したヤマグチ
第1試合の結果、ギリギリのところで頭領のももちが踏ん張りを見せ、プレイオフ進出を確定した

ウメハラ、ふ~どが圧巻! 魚群相手に勝利で自力2位を獲得

 2試合目はホームが魚群で、出場メンバーはマゴ、まちゃぼー、水派、もけ。対するアウェイは名古屋OJA BODYSTAR Mildomで、出場メンバーはあきら、ウメハラ、ふ~ど、ナリ君。アウェイとなる名古屋OJA BODYSTAR Mildomの事前オーダーは先鋒があきらのキャミィ、中堅がウメハラのガイル、大将はふ~どのポイズン、待機選手はナリ君。このオーダーを受け、ホーム側、魚群の先鋒にはまちゃぼーのネカリが登場する。

 登場時、死んだ魚のようになっていたマゴだが、申告時にアール氏より、マゴさん大丈夫ですか、と声を掛けられると「大丈夫です、生きてます、ギリギリですけど……じゃあねえ、色々言いたいことありますけども、先鋒……まちゃぼーのネカリに、まずは頑張ってもらいたいかなと思います」と申告。横からもけが「言いたいことってなんだよ」と思わず笑いながらツッコミが入る。

ホームは魚群で出場メンバーはマゴ、まちゃぼー、水派、もけ。マゴは魚群のプレイオフ進出がなくなった影響でしかばねになっているようだ
アウェイは名古屋OJA BODYSTAR Mildomで、出場メンバーはあきら、ウメハラ、ふ~ど、ナリ君
アウェイ、名古屋OJA BODYSTAR Mildomの事前オーダーは先鋒があきらキャミィ、中堅がウメハラガイル、大将はふ~どポイズン
前回の直接対決では、なんと魚群が全勝で勝利している

 先鋒戦の意気込みを聞かれたあきらは「予想外……なんですけど……でも、まちゃぼーさんとやる機会っていうのがやっぱりなかなかない中で、以前バウンティマサヒロ、去年出させていただいて負けてるっていう因縁があるので、ちょっとここで勝って 気持ちよく終わりたいなと思います」と語った。

 対するまちゃぼーは、アール氏からあきらに動揺が見られたという振りに思いのほか食いつき「動揺? なんででしょう?」と疑問を投げかける。これにハメコ。氏らが予想外だったそうですと返すと、続けて「あー、そうなんですね、あの……あれ? 何言おうとしたか忘れちゃった」と、これまた予想外の展開となった。

 続けて「えーと……とりあえず、あのすいません、あの順位ね、自分たちちょっとこれ勝っても変わらないんですけど、あの負けるのはシンプルに嫌なんで、目の前の試合を全力で勝ちに行きます」とした。

 まちゃぼーネカリとあきらキャミィの先鋒戦。まちゃぼーネカリはVトリガーII/VスキルI、あきらキャミィはVトリガーI/VスキルII。

 1戦目1ラウンドはあきらキャミィが勝利。2ラウンドはまちゃぼーネカリが取り返す。3ラウンドはまちゃぼーネカリがクリティカルアーツ「魂の献上」を決めてまちゃぼーネカリが1本先取。インターバルを挟んでの2戦目はあきらキャミィがクリスマスコスチュームに衣装を変えて挑むも、ここはまちゃぼーネカリが連勝。2本連取でまちゃぼーネカリが先鋒戦を勝利した。

 まちゃぼーネカリの先鋒戦勝利により、魚群が10ポイントを先取した。

 続く中堅戦はウメハラのガイルに対して、もけのラシードが挑む。申告に際してマゴは先鋒戦で勝利したまちゃぼーに「いや、まちゃぼーいいねぇ~!」と賞賛。アール氏がボソッと「あ、元気出てきた」とツッコミを入れるのが面白い。続けて「もうこれで、もうあれだ、全部ももちが悪かったってことにしよ。ね? えー、もけのラシード!」と申告。確かにここで魚群が全勝すればももちのせいにできるのは間違いない。

 意気込みを聞かれたウメハラは「すいません、ちょっと予想外で。あの……頑張ります」とした。これにアール氏が以前のコメントでウメハラがかなり“もけ”っていたという話を振ると続けて「おお、そうですね。なんでちょっと意外でした」とコメント。

 これに対するもけは「えっと、ガイル戦自体すごくあの練習できてたので。で、すごく自分の中でも手応えがあったので、今回はあの“ウメ”れる(埋めれる)かなと思ってきました」と天然か狙ったのかわからないボケを入れる。若干静かな空気の中、マゴから「頼んだぞ! いけんのか?」と声がかかり、これに水派も乗っかり「いけんのか?」と声を掛けると、震える声で「う、ウメハラ信者もろともじゃ!」と威勢よく声を張った。

 もけラシードとウメハラガイルの中堅戦。もけラシードはVトリガーII/VスキルI、ウメハラガイルはVトリガーI/VスキルI。

 1戦目1ラウンドはもけラシードが先制。2ラウンドはウメハラガイルがギリギリの攻防をしのいで勝利。3ラウンドはもけラシードが接戦を制して1本先取。インターバルを挟んでの2戦目は連勝でウメハラガイルが勝利。最終3戦目もウメハラガイルが連勝で2本連取で中堅戦を勝利。

 ウメハラガイルの中堅戦勝利により、名古屋OJA BODYSTAR Mildomが10ポイント取り返す展開となった。また、仮に忍ism Gamingが全敗していた場合も、ここで魚群の奇跡は潰えていたことになる。

先鋒戦はまちゃぼーネカリとあきらキャミィの一戦
中堅戦はもけラシードとウメハラガイルの一戦。前半はもけラシードが1本先取と好調な展開を見せる
2戦目以降はウメハラガイルの動きが変わり、もけラシードを寄せ付けず、連勝でウメハラガイルが勝利

 大将戦はふ~どのポイズンに対してマゴのルークが挑む。ここでもマゴの申告前の一言として「泣いても笑っても、次の試合がね。まあ、今節……今季のストリートファイターリーグ、最後の試合になると思います。最後は……この人で、締めてもらいたいと思います……」として一呼吸おいてから「……俺がやる、マゴルーク!」と申告。

 マゴのルークがきたと振られたふ~どは「そうっすね、ま、来そうだなと思ったんすけど、むしろ全員と戦いたいぐらいは、やってきたんで、あの全員とやりたいです」と魚群との対戦に自信をのぞかせる。

 対するマゴは「まぁ、俺が締めるしかないでしょう。そうっすね。ふ~どに対してはね、結構全プレイヤーの中でもかなり勝てる方というか、相性のいい方だと思ってるんで、まぁ……分からせてやりますわ……倒します!」とこちらも強気なコメントを返した。

 マゴルークとふ~どポイズンの大将戦。マゴルークはVトリガーI/VスキルII、ふ~どポイズンはVトリガーI/VスキルI。

 1戦目1ラウンドはふ~どポイズンが先制。2ラウンドはマゴルークが取り返す。3ラウンドはふ~どポイズンが勝利して1本先取。2戦目1ラウンドはふ~どポイズンが先制。2ラウンドはマゴルークが取り返す。3ラウンドは画面端の攻防をマゴルークが制して1本を取り返す流れとなった。

 3戦目1ラウンドはふ~どポイズンペースで進んで先制。2ラウンドも連勝でふ~どポイズンが2本目先取。4戦目1ラウンドはふ~どポイズンが先制。2ラウンドは画面端の猛攻でマゴルークが取り返す。3ラウンドはふ~どポイズンの終盤の攻めが決まりふ~どポイズンの勝利。大将戦をふ~どポイズンが勝利した。

 大将戦のふ~どポイズン勝利により、名古屋OJA BODYSTAR Mildomが30-10で勝利した。30ポイント獲得により、順位も1つ上がり、2位でのプレイオフ進出が確定となった。

大将戦はマゴルークとふ~どポイズンの一戦。遠距離からのふ~どポイズンの攻撃に苦戦するマゴルーク
画面端に追い詰めて読み合いに勝てるとマゴルーク有利の場面も多く見られた
要所での読み合いはふ~どポイズンに分があり、3-1でふ~どポイズンが勝利

 試合終了後は勝利した名古屋OJA BODYSTAR Mildomへのインタビューが行なわれた。先ずは先鋒戦で惜しくも敗れたあきらは「いや、まちゃぼーさんには一生敵わないかもしれない……」と弱気発言。続けて「いや、でも本当にそれこそウメハラさんが今日勝ってくれて、プレイオフに2位からスタートができるっていうことで、本当にいい順位からスタートできるので、もうそれには自分も準備して、しっかり臨んで勝てるように頑張りたいなと思います」とした。

 ウメハラに話を振る際にスタッフ側のミスで、この後の合同インタビュー用の名前が出てしまっていたことに触れられると「あ、ネモさん……」とわざわざ読み直して苦笑いを見せる。続けて「いや、だいぶ意表を突かれましたね。ラシード戦、結構ガチくんに出ていく際は、自信持てた組み合わせだったから、とりあえず今回はないかなっていうのがあったんだけど、ま、来て意外で……あのコーディー戦しかやってなかったんですけど」と意表を突かれた背景を語った。

 さらに1本先制された点については「でも1回ちょっと、このままじゃまずいなと思って、最初負けた時に、戻って、俺なんか……なんか忘れてる? みたいな。いや、忘れてる自覚はあったんだけど。そしたら、いやもっとバンスト(バーンストレート)使ってましたって言われて、あ、わかりましたっていう感じで、その作戦が効いてよかったです」と2戦目からの動きの変化について語った。

 プレイオフ2位通過の原動力になっていた点について聞かれると「プレイオフ2位……いや、さすがにこの4人チームの時に2位で通過できるっていうのは、ちょっと高望みかなと思ってたんで、いや、すごい頑張ったんだなっていうふうに思いますね」と素直に驚きを示した。

 さらに自身の勝率が1位という点について振ると「あ~、1位? あーでもまぁ、そっか勝率か」と驚いてから納得すると、続けて「ありがとうございます。まぁなんかその前半すごいふ~どが走ってくれて、その分マークがこう集中して、その時に活躍できなかったら、多分もうこのチームっていうか、上に上がるのは無理だろうなっていう心の準備はあったんですよ。絶対そんなみんなふ~ど走りっぱなしにはさせてくんないんで。もうレベルもすごい高いから。そうなった時に手薄になった時に、どんだけ自分が走れるかかなっていう感じの心の準備はあって、それがうまくできたかなっていう気がしますね」と勝率の高さについてコメント。

 次に本日待機のナリ君は「はい。えー、0勝で2位……プレイオフでは、勝てるように全力で頑張ります」とこれまでにない落胆っぷりを見せる。アール氏やハメコ。氏も思わず、「プレイオフがまだあるよ!」などエールを送る。続けて「あと、あの……週末の高知のキャラバンも、一応私も行きますので……お手柔らかにお願いいたします」として締めくくった。

 大将戦で見事勝利したふ~どは「そうっすね、やっぱり(今日の)魚群、やっぱ勝つのちょっと大変な立ち位置だったと思うんで、 モチベーションはやっぱこっちの方が高いなと思って臨んだんですよね。なので割とマゴさんの人読みみたいのをめっちゃ入れて臨んだんですね。それがなんか要所で結構刺さったのかな。あと、やっぱターザン(Vスキルのターザンジャンプ)とかもやっぱすごい、まぁ奇襲ではあると思うんですけど、すごい機能したなっていう風に思いましたね。よかったです」と分析した。

 SFL 2022の前半ではふ~どが中心となってリーグが回ってたようなところもあったと振られると「けど、やっぱちゃんと失速したなと思いましたね。そんなわけないだろって思いながらやってて、で、やっぱちゃんと途中すごい負けて、うーん、みたいな。けど、なんやかんやこう今2位で抜けれたのは本当出来すぎだなとは一応思ってます。ただ、あのここでね、負け負けってやったら、最後のグランドファイナル出れないんで、グランドファイナルは行きたいなと思ってます」として、そのままインタビューを締めくくる流れとなった。

勝利した名古屋OJA BODYSTAR Mildomのチームインタビュー
この後のインタビュー用セッティングが先に出てしまい、なぜかウメハラの名前がネモになるハプニングが発生。これを見て笑いながら「ネモさん?」と呟くウメハラの雰囲気が最高に面白い
第2試合の結果、名古屋OJA BODYSTAR Mildomがふ~どポイズンとウメハラガイルの活躍で30ポイント獲得で勝利し、ここぞというところで強い印象を植え付けた

チーム間の結束の強さが勝利を生んだ? プレイオフ/グランドファイナル進出チームリーダー合同インタビュー

 試合終了後はプレイオフ進出/グランドファイナル進出決定5チームのリーダーがオンラインで集結しての合同インタビューが行なわれた。

オンラインの合同インタビューの様子

 まずはSFL 2022を振り返っての感想を聞く流れとなった。5位の忍ism Gaming、リーダーのももちは「そうですね。去年もその忍ism Gamingのチームで出て、それで(今年が)2年目だったんですけど、まぁその若手が前回 、去年で言うと、ひぐち、大谷がすごく苦しんだ中で、(今回は)ヤマグチ、ジョニィがすごく序盤、チームを引っ張ってくれたというか、支えてくれたなっていうのがあって。ただ逆に言うと、後半割とその2人が失速というか、逆に藤村がしっかり調子を上げてきてて、やっぱりこのリーグの長期戦の難しさっていうのがあるなっていうのを改めて……序盤すごい調子よかったんで、このまま上位抜けいけるかな? とは思ったんですけど、結果としてはちょっと5位に終わってしまったんで。まぁ、色々そういったところの反省点を、ベテラン選手、若手選手含めてちょっと反省点を出して、プレイオフに挑みたいなというところです」と総括した。

 アール氏から若手の伸びしろなどについて聞かれると、ももちは「そうですね、チームとしても自分のそれぞれの役割っていうのは、しっかりそれぞれの選手が多分感じてると思うんで、もうあとは本当に結果を残すだけ、頑張るだけっていうところだと思うんで。このまま行けば、しっかり優勝も狙えると考えてやっております」とした。

 続いて4位のv6プラス FAV gamingのリーダー、sakoはSFL 2022を振り返り「そうすね、前半ちょっとね、苦しい戦いが続いてて、中盤以降ときど、ボンちゃんの仕上がり具合が段々上がってきて、今は2人が勝つようなって、そのチームもだいぶなんつってんかな、リラックスした状態で戦えるようになったんで、すごいよかったです。なんとか去年に引き続き、プレイオフ出れるようになったんで」とコメント。

 アール氏から前回優勝チームということでマークはきつかったのでは? と聞かれると、続けて「でも、そうっすね。マークもきつかったけど、やっぱ(全体の)プレーヤースキルがすごい上がってるんで、去年と同じ練習方法では、やっぱちょっとしんどいなっていうのも色々あって、いま、新しいことを色々試しながらやってます。」とマーク以上に全体のレベルの底上げの影響が大きいとした。

 3位通過のSaishunkan Sol 熊本のリーダー、ネモは「そうですね、Saishunkan Sol 熊本としては正式にひぐちとShuto加入しての参加となったんですけれど、やっぱり序盤の方では結構もたついた中、ひぐちがすごいチームを引っ張ってくれて。で、後半戦になった時には、Shutoがすごい強くなってるなっていうのを、チームとしても実感ができたので。やっぱ彼ら2人に任せるようなオーダーを組んでいったら、なんかそれがうまくはまって、なんか若手の爆発力で、もう後半負けなしでいけたなっていう感じでしたね」と若手2人の活躍を絶賛。

 ここでアール氏から、プレイオフでも若手2人をうまく使いながら戦うのかという戦略に絡む内容について聞かれると、ネモは慎重に言葉を選びつつ「まあ、そこはまだわからないんですけど……とはいえ、そのチームで一緒に練習する機会もどんどん増えていって、チームの動きとしてもどんどん良くなっていったので、プレイオフもこの調子で勝てればいいなって思ってます」とまとめた。

 2位通過となった名古屋OJA BODY STAR Mildomのあきらは「いや、もう去年6位で終わった後に号泣したんですけど、今日、本当にめちゃくちゃ嬉しいです。やっぱりただ、どうしてもちょっと手放しで喜ぶことができないなって思うのが、ウメさん(ウメハラ)、ふ~どさんの活躍ありきっていうところがどうしてもあるので、自分にしてもナリ君にしても、もちろん頑張ってるっていうのはも絶対あるんですけど、さらにもっと頑張らなきゃいけないなっていうのは、身に染みましたね」と反省気味のコメント。

 ここでアール氏から12月17日にイオンモール高知で開かれる、名古屋OJA BODY STAR Mildomのファン交流キャラバンで、新たな力が得られるのでは? と聞かれると笑顔を見せながら「そうですね、もう、皆さんの前で笑顔で会えることが本当にありがたいことですし、やっぱ応援してもらえるのっていうのは、非常に嬉しいことだなっていうのは、自分自身感じるので、現地で生の声でそれを聞けたら、より一層全員頑張れるんじゃないかなと思いますので、皆さんよかったら高知ぜひ来てくださいお願いします」とキャラバンについてさらにアピールした。

 そして2年連続のトップ通過を達成したGood 8 Squadのガチくんは「本節は、去年よりはそんなに、なんて言うんかなあ。楽勝じゃなくて、最後の最後までSaishunkan Sol 熊本とどっちが1位争いになるかわからん。途中も全然あの忍ism Gamingだったり、名古屋(OJA BODY STAR Mildom)に、こう捲られるんじゃないかなっていうのをすごいヒヤヒヤしながら、やっとったリーグでしたね」と殊勝にコメント。

 アール氏からコーディー、ルークなしでの布陣での1位通過について聞かれると「やっぱキャラに関しては、僕らのチームで……他のチームもそうですけど、すごい考えとったと思うし、ただまぁ、僕らのチームとしては、ルーク、コーディーに対しては割と回答はあるっていう感じの発進だったんで、まぁ、そこで負けた試合もありましたけど、ちゃんとそこで勝てた試合もたくさんあって、そこに関しては全然良かったんじゃないかなとは思ってます」と自信を持ってコメント。

 昨年(2021年)もトップ通過ながらグランドファイナル決勝での悔しい思い、そして今年もこのトップ通過の立ち位置というのはどのような気持ちか聞かれると「まあ、やっぱ去年FAV(v6プラス FAV gaming)に負けた時なんかは、オーダーとかは僕らとしてはすごいいいオーダーを組んだつもりだったんですけど、それでも負けてしまったっていうところで、詰めの甘さをすごい実感したんで、そこがないようにしたいですし、僕たちが負けたチームっていうのが、この忍ism Gaming、名古屋OJA BODY STAR Mildom、Saishunkan Sol 熊本、そしてFAV(v6プラス FAV gaming)、予選(リーグ)で負けとんすよね僕ら。なんでそこの反省を踏まえて、何が来てもいいように。グランドファイナルでは待ち構えていきます。そして、優勝します」と控えめながらも大胆に優勝を宣言した。

トップ通過でいきなりグランドファイナル進出のGood 8 Squadからはリーダーのガチくんが登場

 ここからはクロストークとしてハメコ。氏からのお題についてトークする流れとなった。ハメコ。氏からのお題は、全体的にアウェイが勝っているということについて。SFL 2022本節でも、実は全体的にはアウェイ側の方が平均得点数が多いというチームがほとんどなのだという。そのため、今回の順位と対戦相手について、ふんわりどういう風に思ってるのかを聞いてみたいと議題を投げかけた。

 先ずはv6プラス FAV gamingに対して(プレイオフで)アウェイでの戦いっていうのはどうかと話を振られたももちは「そうですね、今日のデトネ(コミュファDetonatioN)戦で、その結果によって、うちは3位から6位まであったんですけど、もちろんその3位を目指しつつま6位は絶対避けなければっていうところで。ただ4位と5位に関しては別にそこはあまり気にせずに行こうっていうのは、もうチームの相違であって。ま、実際先ほどハメコ。さんがおっしゃったように、アウェイがかなり勝ってるっていうのもありますし、またプレイオフでルールが50ポイント先取と変わる中では、今よりそのアウェイとホームの差っていうのがなくなるんじゃないかなというのは去年から見てて、自分もプレイしてみて思ったんで、そういういった意味で、割と5位に終わってしまいましたけど、ここから上がっていけるんじゃないかなっていう予感はちょっとしてます」とし、アウェイもホームもあまり気にしていないスタンスを示した。

 逆にプレイオフにて、ホーム側で忍ism Gamingを迎え撃つv6プラス FAV gamingは、実際にホームの方が勝率が高いという。これについてv6プラス FAV gamingのsakoは「まあ、そうっすね、やっぱホームの方は一応有利なんは有利なはずやから、そこをしっかり対策を詰めて、しっかりと被せれるように仕上げていきます」とホーム有利を活かした戦略を立てるスタンスを示した。

第13節まで好調にスコアを稼ぎ、プレイオフ進出を決めた4位のv6プラス FAV gamingからはリーダーのsakoが登場
最終節までもつれ込みながらもなんとかポイントを獲得し、ギリギリでプレイオフ進出を決めた5位の忍ism Gamingのリーダー、ももち

 また、上位陣として3位ながらアウェイでプレイオフに挑むSaishunkan Sol 熊本のネモは「そうですね、第1節で名古屋OJA(名古屋OJA BODY STAR Mildom)のチームと、そのアウェイで自分たちのチームが負けているんですよ。なので、相性的にもちょっと嫌だなって思うチームが、2位に上がってしまったなっていうのがきついなって思ってるところです。とはいえ、期間はまだまだあるので、作戦を練ってどういうオーダーにするか決めて、アウェイをまず乗り越えて、その後に迎えるホームで打ち取りたいなって思ってます」と、アウェイでの不安をオーダーで乗り切る戦略について語った。

 逆にホーム側でSaishunkan Sol 熊本を迎え撃つ名古屋OJA BODY STAR Mildomのあきらは「えっと、ネモさんもおっしゃられていたように、1節目がホームで、8節目がアウェイっていうので、ホームの時は勝ってアウェイの時は負けてるっていう、そのルールに乗っ取った勝敗っていう形になってるので、正直今回2位が取れたことは個人的にはすごい嬉しくてですね、このままの形で行けば、もちろんこっちが当てたい人に当てれるしっていうので、だいぶキャラも絞って準備ができるっていうのもあるので、今回の2位は非常に大きい2位だと思ってます。個人的には」とホーム有利のスタンスを示した。

 こうしたリーダーたちのコメントに対して議題を振ったハメコ。氏は「確かにルール的には、50点っていうのは、ホーム側で大量得点すると2巡目で結構ホームがアウェイに行った側が、結構強気のオーダーができるっていうところも、このプレイオフの醍醐味の1つでもあるので、その序盤の方、活かせればっていうのはね、ありそうですよね、ありがとうございます」とまとめた。

 ここで次の話題が何かないかをリーダーたちに振るアール氏だが、誰も特にコメントをしない無音の時間が続きそうな空気を察して、早々にクロストークを打ち切る判断を見せた。

最終戦にて見事勝利し、2位通過でプレイオフに挑む名古屋OJA BODY STAR Mildomよりリーダーのあきら
最終戦でGood 8 Squad相手に延長戦で勝利し、3位まで順位を上げたSaishunkan Sol 熊本のリーダー、ネモ

 最後にプレイオフ、グランドファイナルに向けての意気込みを順番に聞いていく運びとなった。先ずは5位忍ism Gamingのももちは「そうですね、あの今ちょっとワイプ見ていただくとわかると思うんですけど、ちょっと普段と違う場所でやってて……今日、あのパブリックビューイングという形で、あの忍ism Gamingのファンの方が今会場に来ていただいて、そこで今、目の前でやってるんです」といつもと違う場所で観客に見られながらインタビューに参加している事実を明かした。

 続けて「あのグランドファイナルまで残れると、またファンの方、観客を入れてというところになると思うんで、また現地で応援していただけるように……去年プレイオフで忍ism負けてるので、グランドファイルに残れなかったんで、今年はその雪辱という形で、ファンの皆さんの前で試合ができるように、グランドファイナル目指して頑張りたいと思います。応援よろしくお願いします」とグランドファイナルに向けての意欲を示した。

 ここでハメコ。氏は「プレイオフは客入りはないので、やっぱりそこはちょっとね。やっぱりその元々格闘ゲームシーンっていうのがね、みんなの前で戦うっていうところを皆さんも楽しんでいた部分だと思うので、そこまでまだ道のりありますけど、ぜひ頑張ってほしいですね」とした、

 続いて4位のv6プラス FAV gamingのsakoは「そうっすね、去年もFAV(v6プラス FAV gaming)はこっからやったんで、こっから優勝できたんで、去年に引き続き、もうしっかりとそのプレイオフに向けて、まずは初戦の忍ism戦、ここはしっかりとね、うちがホームなんでその利点を生かしてしっかりと勝って。で、その次ちょっとどっちが当たるかわかんないけど、そこもばっちりと対策立てて、グランドファイナルいくんで、今年もよろしくお願いします」と連覇を目指す意向を示した。

 3位のSaishunkan Sol 熊本、ネモは「まずはそうですね。ここまで残れたのは、そのSaishunkan Sol 熊本のファンの方とかの応援とかの声も聞いて、ここまで残れたと思ってます。やっぱりその1回、名古屋OJA BODY STAR Mildomとの試合で、オフで僕らと試合をやっていたりもするんですよ。で、その時にやっぱ観客入れて、そこであの一声もらって、そこから調子いいので、やっぱグランドファイナルに進んで、やっぱりファンの応援のもと、優勝したいなと思うので、まずはプレイオフオフ勝ちたいなと思います」と、再春館システムの社内でのオフライン開催のエピソードについて触れた。

 この時の相手が今回のプレイオフと同じく、名古屋OJA BODY STAR Mildomである点についてハメコ。氏も言及し、「ちょっと運命的なところ感じちゃいますよね」と驚きを見せた。

 2位の名古屋OJA BODY STAR Mildomのあきらは「はい、先ほどもちょっと申し上げたんですけど、去年参加させていただいて、Twitterのリプライであったりとか、応援コメントであったりとかっていうのを色々いただいて、本当に力になって、そのおかげでここに立てている自分自身が2年連続でここ(SFL2022の舞台)に立てて残れているっていうのがあるので、そのことに感謝したいっていうのと……」とコメント。

 続けて「ちょっとこれから個人的な話になるんですけど、自分がストリートファイターV始めた理由が強い人、動画の中にいる人たちと対戦したいっていう気持ちで、それでストリートファイターVを始めまして、この舞台に立てていて、もう1個ちょっと夢があったのが、ストリートファイターVで、人前で試合をしてみたいっていうのが夢としてあったので、どうにかグランドファイナルに行って(観客の前で試合をして)優勝っていうのを成し遂げたいなと思います」と個人的な夢を語った。

 ハメコ。氏はここで名古屋OJA BODY STAR Mildomのメンバーの中で、元Mildom Beastのメンバーだった、ウメハラとふ~どについて触れ、「チームメイトのふ~ど、ウメハラ。この両名は昨年も本当惜しいところでグランドファイナルの勝利を逃してしまったというところで、そこも本当に楽しみですよね」とコメントした。これにはアール氏もしみじみと「いや色々ね、歴史がね、運命をこうね、動かしていく感じはします」と返した。

 最後、グランドファイナルで待ち受けるトップ通過のGood 8 Squad、ガチくんから「去年と我々、違うところが。あの本来チーム戦4人なんですけど、僕たちはあの立川っていう今回ね、スパーリングパートナーを引き入れてのチーム戦で、やっぱその立川のおかげで勝てた試合もたくさんあったし、グランドファイナルなんかでも、やっぱりその第三者目線で俯瞰的な意見をすごいバンバン出してくれるんで、あの穴はないと思ってます。あいつを連れて優勝して……ワールド行ってきたいと思います」と影の功労者であるプロゲーマーであり、SFL 2021ではコミュファDetonatioNのメンバーとして参戦していた立川について言及し、感謝の言葉を残した。

 ここでハメコ。氏からはグランドファイナルまで比較的長期の時間が空く点について触れ、立川も含めて5人で新しい対策、例えば本節でのカワノルシアのようなアッと驚く飛び道具を仕込むことに期待を見せつつ、合同インタビューを締めくくる流れとなった。

配信最後は合同インタビューに登場したリーダーたちも笑顔で手を振りながらのクロージングとなった

プレイオフは有料無観客オフライン開催で13時より配信開始!

 以上、簡単ではあるが、第14節 Day2の2試合の様子及び、プレイオフ進出/グランドファイナル進出チームリーダーたちによる合同インタビューの様子をお伝えした。

 最終第14節は、こうして終わってみれば、全4試合中3試合が延長戦に突入しており、非常にギリギリの接戦が多かったことの表れだろう。そんな中でも安定した試合を見せて、見事に勝利して順位を2位に上げてきた名古屋OJA BODY STAR Mildomはやはり危険なチームと言える。

 また、各チームリーダーたちの集った合同インタビューでは、ハメコ。氏の議題であるアウェイ有利説について、各チーム様々な見解が出ており、非常に興味深い議論となっていた印象だった。

 プレイオフでは上位と下位でそれぞれ試合が行なわれるトーナメント方式。上位はホームがリーグ2位の名古屋OJA BODY STAR Mildomで、アウェイがリーグ3位のSaishunkan Sol 熊本。下位はホームがリーグ4位のv6プラス FAV gamingで、アウェイがリーグ5位の忍ism Gamingとなる。

 ルールは50ポイント先取となっており、1巡目で決着がつかない場合は、ホームとアウェイを入れ替えて再度試合を行ない、どちらかのチームが50ポイントに到達した時点で試合は終了となる。上位の試合で勝利したチームはそのままグランドファイナルへの進出が決定する。ここで敗北したチームは、下位の試合の勝利チームと再戦が行え、この再戦で勝ったチームがグランドファイナルに進出できる。なお、下位の試合で敗退したチームはそこでプレイオフ終了となるし、再戦で敗退したチームもプレイオフ終了だ。

 プレイオフ開催は2022年12月29日13時から配信開始。無観客ながら参加選手は会場に集うオフライン開催で、観戦についてはZAIKOの有料配信でのみリアルタイム視聴が可能。無料配信についても後日公開が予定されている。

第14節の試合結果
全日程を終了した最終の順位表
全14節の順位推移表
プレイオフトーナメント
プレイオフの詳細。12月29日13時から開演。無観客のオフライン開催で、ZAIKOの有料オンラインのみの観戦となる。