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「ウィッチャー3:ワイルドハント」がレイトレやDLSS 3に対応する大型アップデート!各種Modも収録

 CD Projekt Redは、同社がリリースする本格アクションRPG「ウィッチャー3:ワイルドハント」に対し「新世代機向けアップデート」と題した大型アップデートを配信開始した。PC、PlayStation 5、Xbox Series X|Sが対象で、修正や追加コンテンツに加え、ビジュアル、パフォーマンス、技術面も大きくアップデートされており、グラフィックスが一新されている。

 ウィッチャー3:ワイルドハントは2015年5月18日にリリースされた。このゲームはオンライン要素がなく、スタンドアロンでプレイするゲームだが、そうしたスタンドアロンのゲームとしては異例とも言えるグラフィックスの大幅刷新を含む大型アップデートが、7年半越しに提供されたのである。PCで言うと、リリースされた当初は「Core i7-6700K」や「GeForce GTX 980 Ti」といったハードウェアが最先端だったわけで、もはや隔世の感すらある。

 今回のアップデートでは、キャラクター(ゲラルド、イェネファー、トリス、シリ、エレディンなど)テクスチャの高解像度化(4K)に加え、リアルタイムレイトレーシングやDLSS 3、AMD FedelityFX Super Resolution 2.1といった最新ハードウェアに対応する技術が採用されており、最新ハードウェアを活用するグラフィックスに刷新されている。なお、アップデート後のゲームバージョンは4.0になる。

 以下はPCや新世代機限定のアップデート内容について記述するが、本作のPS4版を購入済みのユーザーは100円(本編購入)または22円(無情なる心&血塗られた美酒 拡張パック購入)でPS5版にアップグレードできる。

PC/新世代機限定

  • レイトレース・グローバルイルミネーション、レイトレース・アンビエントオクルージョン対応
  • 対応ハードウェア利用のPC版ではレイトレース反射/レイトレースシャドウも利用可能
  • ビジュアルや全般的なゲーム品質を向上させるMod、Mod関連コンテンツを追加
  • 開発チーム製Modに加え、環境およびカットシーンの改良、リアルな舗装、各種装飾アップグレードに関するコミュニティ作成の人気Modも収録
  • ゲラルド、イェネファー、トリス、シリ、エレディンなどテクスチャーを4Kにアップスケール
  • ゲラルドを含むメインキャラクターに高解像度のセルフシャドウを適用。髪と鎧のクリッピング、その他鎧に関するクリッピングを修正
  • 天候タイプ「曇り空」の追加、空のテクスチャのアップデート、植物と水の改良、各種メッシュの改良、一部視覚効果の改良、グローバル環境ライティングのアップデート
  • AMD FedelityFX Super Resolution 2.1追加
  • フォトモードの追加
  • カットシーン中のポーズ機能
  • 新たなカメラ視点の追加。キャラクターにより近づき、戦闘や動きにダイナミックに反応

PC版固有

  • グラフィックス設定にゲームビジュアルの再現度を大幅に向上させる「最高+」を追加。モブキャラクターの数、影品質、草の密度、テクスチャー品質、木葉視野範囲、地形品質、水品質、ディテールレベルなどが影響
  • DLSS 3サポートを追加(対応ハードウェアのみ)

 このほか、家庭用ゲーム機版固有のグラフィックス改善や、プラットフォーム間を介したセーブデータの共有、追加コンテンツ、中国語/韓国語吹き替え音声の追加などが行なわれている。

アップデート後はCyberpunk 2077と同様に情報画面が現れる。ここでDirectX 12か11かを選べる
アップデート後に起動するとアップデートに関して説明がなされる
グラフィックスの設定でDLSSやレイトレーシングなどが利用できるようになった
モブキャラクターの数や各種品質も「最高+」が用意される
ディスプレイの設定でDLSSフレーム生成(要はDLSS 3)やNVIDIA Reflexなどが選べる
ちなみにGeForce RTX 3070 LaptopとCore i7-11800Hの環境ではレイトレをオンにすると30fpsがせいぜい。7年前のタイトルが新たなベンチマークスタンダードになりそうな予感だ