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ブラザー工業、独自のフィルタリング技術でオミクロン株を「99.9%」減少

エアロゾルクリーナー「DF-2」

 ブラザー工業株式会社は30日、同社のエアロゾルクリーナー「DF-2」に搭載されている独自のフィルタリング技術「BEU-shape」について、新型コロナウイルスのオミクロン株を99.9%減少させる効果があることが確認されたと発表した。

 効果は、BEU-shapeを搭載した試験装置を用い、1平方mのボックス内での浮遊ウイルス感染価測定において確認されたもの。約2.0mlのウイルスを噴霧したところ、5分後には98.5%、10分後には99.9%、ウイルスが減少したという。

 なお、効果は一般財団法人日本繊維製品品質技術センターの効果測定試験結果で確認されたものであり、実使用環境とは異なる。

 BEU-Shapeは、蛇腹状の静電HEPAフィルターをU字型にすることで、広範囲に浮遊する空気中の浮遊物を効果的に除去できるとする独自技術。昨今のコロナ禍を踏まえ開発したものという。

 同社は今後、BEU-shapeをコロナウイルスのみならず、インフルエンザなどのウイルスや花粉などの微粒子対策にも役立てられるよう、応用範囲の拡大を図るとしている。

浮遊ウイルス感染価測定装置の概略図