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COCOA機能停止版が配信。約2年半の歴史に幕

 新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)の機能を完全停止させるアップデート「Ver 3.0.0」が配信開始となった。2020年6月のプレビュー版公開から約2年半でその役目を終えた。

 COCOAを導入したデバイス上では、陽性者との接触の可能性を通知するため、定期的に処理を行なっている。そのため、わずかではあるものの、バッテリ消費や通信料などデバイスへの負担が発生してしまう。

 今回のアップデートは、ユーザーに運用停止を伝えるとともに、この定期的な処理を停止する手続きを行なう機能を実装。処理停止前には簡単なアンケートに答える必要がある。

 ただ、この処理はOSが持つ接触通知機能を用いているため、各スマートフォンOSの設定から接触通知をオフにするよう設定変更を行なうことでも機能停止できる。例えば以前にCOCOAをインストールしたが既に削除している場合などは、この手段を用いるとよい。

・iOSの場合:iPhoneの「設定」→「接触通知」→「接触通知をオフにする」
・Androidの場合:OSの「設定」アプリ→「Google」→「COVID-19 接触通知システム」→「接触通知システムを使用」をオフに切り替える

 COCOAは陽性者全数届出の見直しにより、陽性登録が可能な方が限られることからこのたび機能停止となった。